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これにはディーゼルが1番 ランドローバー・ディフェンダー 90(2) 長期テスト 

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これにはディーゼルが1番 ランドローバー・ディフェンダー 90(2) 長期テスト 

積算2053km 重たいスペアタイヤ

走る道を選ばないランドローバー・ディフェンダー 90だが、早速やってしまった。釘がタイヤに刺さり、スローパンクを起こしてしまった。最終的には完全にパンクし、タイヤ交換となった。ああ、残念。

【画像】ランドローバー・ディフェンダー ショートの90とロングの110 V8版と商用車仕様も 全65枚

フルサイズのスペアタイヤがリアに積んであったおかげで、すぐに交換して走り出すことはできた。しかし、大きなタイヤとホイールの重さはかなりのモノ。テールゲートのラックへパンクしたタイヤを戻す作業は、いい筋力テストにもなった。

積算3101km 2.2tのディフェンダーにはディーゼル

ディーゼルエンジンは、近年の欧州でも肩身が狭い。プラグイン・ハイブリッド(PHEV)だけでなく純EVも急速に台頭し、間もなく自動車史に刻まれるであろう、少数派のパワートレインになってきている。

だが長期テストのディフェンダー 90は、3.0L直列6気筒ディーゼルターボで走っている。2.2tの車重があるクルマには、ピッタリだといわざるを得ない。

とてもパワフルで洗練されていて、燃費も比較的良い。直近の数字では、平均で10.6km/L程度となっている。排出ガスは環境に悪影響を与えるとしても、厳しい試験をパスしているから、充分クリーンでもある。

PHEVの長所を得にくい四角く大柄なボディ

ディーゼルエンジンのディフェンダー 90は、多くのオーナーが望むほぼすべてを叶えてくれる。妥協を強いられる部分もゼロではないが、このモデルでガソリンエンジンやPHEVが適任といえる乗り方は、欧州では限定的だだろう。

ロンドンの郊外から中心部へ通勤するようなユーザーなら、PHEVが適しているかもしれない。ただし、短い距離でもエンジンを始動させず、駆動用モーターだけで走ることは難しい。

筆者のように、時折200kmから400kmほど移動するような乗り方では、燃費の悪化は避けられない。ディフェンダーは四角く大柄で、空気抵抗は良くない。PHEVのメリットは、低い速度域で短距離を走るドライバー以外、得にくいだろう。

同時に、短距離しか走らないような使い方では、ガソリンエンジンのディフェンダーはベストチョイスになりにくい。最強のV8エンジン仕様を選んで、堂々と闊歩するような欲望を満たしたいオーナー以外は。

結果としてディーゼルエンジンが、ディフェンダーの最適解になると思う。豊かなパワーとトルクが沸き立ち、0-100km/h加速8.0秒という加速すら披露できる。発進時に一呼吸おくのは、ランドローバーの古くからの特徴だ。

ディーゼルエンジンの退役はまだ早い

ディーゼルエンジンは低速トルクが太く、粘り強い。燃費効率の良い運転ができるだけでなく、オフロードなど条件が悪い路面でも扱いやすい。

回転時の質感も洗練されている。無骨なオフローダーだった先代を知っていれば、なおのこと。

正直にいって、2022年にディーゼルエンジンを広くオススメしにくいことは事実。だとしても、時流に逆らっているとわかっていても、ディフェンダーに乗るならディーゼルエンジンが良い。まだ3000km程しか乗っていないが、筆者はそう思う。

ディーゼルエンジンの退役はまだ早い。ランドローバー・ディフェンダーが、その典型的な例だといえる。

テストデータ

気に入っているトコロ

スチールホイール:賛否両論あるだろう。それでも、とても見栄えが良いと感じている。

気に入らないトコロ

テールゲート:スペアタイヤをぶら下げた後ろ姿はカッコいい。だがスペアタイヤのおかげで重く、簡単に開閉できない。

テスト車について

モデル名:ランドローバー・ディフェンダー 90 3.0インジニウムD250 MHEV HSE(英国仕様)
新車価格:5万8875ポンド(約913万円)
テスト車の価格:6万4485ポンド(約1000万円)

テストの記録

燃費:11.0km/L
故障:なし
出費:パンク修理/48ポンド(約7400円)

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