2023年10月22日(現地時間)、F1世界選手権19戦アメリカGPがテキサス州オースティンのサーキット・オブ・ジ・アメリカズで開催され、レッドブルのマックス・フェルスタッペンが優勝。2位にはマクラーレンのランド・ノリス、3位にはフェラーリのカルロス・サインツが入った。ルイス・ハミルトン(メルセデス)、 シャルル・ルクレール(フェラーリ)は車両規定違反のため失格となった。角田裕毅(アルファタウリ・ホンダRBPT)は、8位入賞とともにファステストラップを記録。5ポイントを獲得した。
予選で失敗したフェルスタッペンがレース序盤に優勝争いに浮上
金曜日の予選で最速タイムを出しながらトラックリミット違反によってタイム抹消となり、6番グリッドからのスタートとなったフェルスタッペンが厳しい戦いを制した。
●【くるま問答】ガソリンの給油口は、なぜクルマによって右だったり左だったりするのか
前日のスプリントでは圧倒的なレースペースを見せたフェルスタッペンが6番グリッドからどんな追い上げを見せるかに注目が集まった決勝。しかしスタートで5番手まで上がったものの、「ブレーキのフィーリングが昨日とは違った」というフェルスタッペンはそこからなかなかペースを上げられない。
スタートでは2番グリッドのノリスがポールポジションのルクレールをかわして首位を奪い、3番グリッドのハミルトンもハイペースでフェラーリ2台をかわして6周目には2番手に浮上と、まずはノリスとハミルトンがトップ集団を形成。フェルスタッペンがフェラーリ勢をかわして3番手に浮上したのは11周目だった。
そこから首位ノリスのペースが落ち始める中、ほどなく1回目のタイヤ交換機会が到来。真っ先に動いたフェルスタッペンが、1周遅れでタイヤ交換したノリスとのギャップを大きく縮めることに成功した。
一方、ハミルトンはあえてピットストップを遅らせ、20周目にハードタイヤに交換するが、ミディアムを選択してハイペースを続けていたフェルスタッペンにアンダーカットを許してしまった。
ブレーキに問題を抱えながらフェルスタッペンが快勝
ペースを緩めないフェルスタッペンはレース半ばの28周目、ノリスを捕らえてついに首位浮上。そこからレース展開は、フェルスタッペンとタイヤ交換のタイミングをあえて遅らせたハミルトンの優勝争いとなっていく。
フェルスタッペンが35周目、ハミルトンが39周目にそれぞれ2回目のタイヤ交換を終えた時点でのオーダーは、フェルスタッペン→ノリス→1ストップ戦略のルクレール→ハミルトン。
だが上位3台がハードタイヤを履くのに対し、新品ミディアムを履いたハミルトンは抜群にペースが良く、ルクレール、ノリスを次々とかわして49周目には2番手に浮上、フェルスタッペンを追う。なんとか逃げ切りたいフェルスタッペンはブレーキの問題が解消せず、最終ラップにはその差はわずか1.8秒へ。だが、バックマーカーがいたこともあり、ハミルトンはついにDRS圏内に入れないままチェッカーを受けた。
なんとか今季15勝目、自身通算50勝目を達成したフェルスタッペンはレース後「本当にブレーキが厳しくて、タフな戦いだった」と安堵の表情だった。
レース終了後、ハミルトンとルクレールのマシンにフロア下のスキッドブロック形状が規定よりも削れてしまっていることが発覚。両者ともに失格になったため、他のドライバーの順位は繰り上がり、ファステストラップを記録して10位でフニッシュしていたアルファタウリの角田裕毅は、8位入賞とファステストラップポイントで計5ポイントを獲得している。
次戦第20戦メキシコシGPはメキシコシティ近郊のエルマノス・ロドリゲス・サーキットで10月27日(現地時間)に開幕、決勝レースは10月29日に開催される。(文:新村いつき)
2023年F1第19戦アメリカGP リザルト
2023年F1第19戦アメリカGPスプリント 結果
1位 1 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダRBPT)19周[8]
2位 44 L.ハミルトン(メルセデス)+9.465s[7]
3位 16 C.ルクレール(フェラーリ)ス) +17.9877s[6]
4位 4 L.ノリス(マクラーレン・メルセデス) +18.863s[5]
5位 11 S.ペレス(レッドブル・ホンダRBPT)+22.928s[4]
6位 55 C.サインツ(フェラーリ) +28.307s[3]
7位 10 P.ガスリー(アルピーヌ・ルノー)+32.403s[2]
8位 63 G.ラッセル(メルセデ 14 F.アロンソ)+34.250s[1]
・・・・・・・・・・・・・
12位 3 D.リカルド(アルファタウリ・ホンダRBPT)+45.509s
14位 22 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダRBPT)+49.733s
※[ ]=獲得ポイント
2023年F1第19戦アメリカGP決勝 結果
1位 1 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダRBPT) 56周[25]
2位 4 L.ノリス(マクラーレン・メルセデス)+10.730s[18]
3位 55 C.サインツ(フェラーリ) +15.134s [15]
4位 11 S.ペレス(レッドブル・ホンダRBPT)+18.460s[12]
5位 63 G.ラッセル(メルセデス) +24.999s[10]
6位 10 P.ガスリー(アルピーヌ・ルノー)+47.996s [8]
7位 18 L.ストロールアストンマーティン・メルセデス) +48.696s[6]
8位 22 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダRBPT)+74.385[4]
9位 23 A.アルボン(ウイリアムズ・メルセデス) +86.714s [2]
10位 2 L.サージェント(ウイリアムズ・メルセデス) +87.998s[1]
・・・・・・・・・・・・・
15位 3 D.リカルド(アルファタウリ・ホンダRBPT)+1周
ファステストラップ 22 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダRBPT) [1]
※[ ]=獲得ポイント。L.ハミルトン(メルセデス)、 C.ルクレール(フェラーリ)は車両規定違反のため失格。スプリントの結果は変わらず
2023年F1ドライバーズランキング(第19戦終了時)
1位 M.フェルスタッペン(レッドブル)466
2位 S.ペレス(レッドブル)240
3位 L.ハミルトン(メルセデス)201
4位 F.アロンソ(アストンマーティン)18
5位 C.サインツ(フェラーリ)171
6位 L.ノリス(マクラーレン)159
7位 C.ルクレール(フェラーリ)151
8位 G.ラッセル(メルセデス)143
2023年F1コンストラクターズランキング(第19戦終了時)
1位 レッドブル706
2位 メルセデス 344
3位 フェラーリ 322
4位 マクラーレン 242
5位 アストンマーティン 236
[ アルバム : 2023年F1第19戦アメリカGP決勝 はオリジナルサイトでご覧ください ]
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
謎の「白バイコスプレおじさん」 違反じゃないの? 「警察”風”」の白バイクに青ユニフォームが話題に… 法的にはどうなる? 元警察官が解説
ホンダ「新型軽バン」発表! 斬新「“黒すぎ”ボンネット」&めちゃカッコイイ“デカール”設定! 新型N-VAN e:用「純正アクセ」10月発売
超豪華ミニバン「コロンブス」が凄い! V12エンジン&「4列シート」搭載! もはや「新幹線」レベルの車内で“新大陸”に出発か!?
100万km超えでもまだ活躍! さらに輸出されて寿命をまっとう! 日本製トラックの耐久性が想像の斜め上だった
道路にある「謎の黄色い“縁石”」 意味知らない人も多い? 「うっかり違反」になる可能性もある「黄色サイン」に反響の声
みんなのコメント
この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?