■斬新すぎるスタイルに対し「賛否両論」!?
ホンダは2024年1月に米国で初公開した新型グローバルEV「Honda 0(ホンダ ゼロ)シリーズ」のコンセプトモデル「スペースハブ」を、3月5日から3月10日まで東京・港区のホンダショールーム「Hondaウエルカムプラザ青山」で国内初公開しました。
次世代のミニバン型BEV(バッテリーEV:電気自動車)だといいますが、実車を見た人などから多くの反響が寄せられています。
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全ての製品と企業活動を通じ、2050年にカーボンニュートラルを目指すと宣言したホンダでは、2040年までに四輪車のEV(電気自動車)/FCEV(燃料電池車)販売比率をグローバルで100%達成させるとしています。
その取り組みはすでに世界各国で展開が始まっていますが、CES2024では新たなグローバルEVであるホンダ ゼロを象徴する2つのコンセプトモデル「SALOON(サルーン)」と「SPACE-HUB(スペース ハブ)」を世界初公開しました。
クルマづくりの出発点に立ち返り「ゼロから全く新しいEVを創造していく」という決意が込められた名称で、同社がクルマづくりで大切にしてきた理念「M・M(マン・マキシマム/メカ・ミニマム)思想」と「操る喜び」、そして「自由な移動の喜び」をさらなる高みへと進化させることを目指したといいます。
これまでの高性能EVにみられる、大型バッテリーの搭載による「厚くて重い」EVという制約を取り払い、「Thin, Light, and Wise(薄い、軽い、賢い)」を開発アプローチに掲げた新たなEV造りを特徴とします。
なかでもスペース ハブは、ホンダ ゼロシリーズが掲げる共通のデザインコンセプト「The Art of Resonance(ジ アート オブ レゾナンス)」(共鳴を呼ぶ芸術的なデザイン)をもとに、「人々の暮らしの拡張」を提供することをテーマに開発された3列シートレイアウトのミニバンモデルです。
未来を感じさせる後部の楕円状フォルムが印象的な一方で、後席用に実用的なスライドドアを備えており、現実味も感じさせます。
室内は自動運転時にはシートアレンジされ対面式になり、後部の壁面には外の風景が投影されることで、オープンカーのように開放的な空間を実現するといいます。
スペース ハブの開発を担当した本田技術研究所 デザインセンター e-モビリティデザイン開発室プロダクトデザインスタジオでチーフデザイナー兼クリエイティブディレクターを務める清水陽祐氏は、この個性的なフォルムについて「新しいBEV時代のミニバンの原型」と表現しています。
そんな斬新なスペース ハブに対し、実車を見た人を含め、SNSなどに多くの声が集まっています。
多かったのは「なかなかインパクトある」「衝撃的なフォルム」「見慣れるまで時間かかりそう」と、斬新なスタイルに対し、まだ目が慣れないという意見でした。
そんなスタイルに対し「現実味がない」「ホントにこんなデザインが出るのだろうか」と、実現性に対し疑問を持つ声も見られます。
しかし「うしろの窓などつけてもう少し現実味を出したらアリかも」「次の次のステップワゴンがこんな感じ?」「案外、近い将来のミニバンはこんな風になるのでは」と、興味を示すコメントも見られました。
※ ※ ※
ホンダ ゼロシリーズの市販化第1弾となるモデルについては、2026年より北米市場を皮切りに、 日本、アジア、欧州、アフリカ・中東、南米といった形で、グローバル各地域へ投入されていく予定ですが、その第1弾がどのようなモデルになるかは未定だといいます。
ただし新型スペースハブについては、あくまでもコンセプトモデルということで、ホンダによると「そのままの姿での市販の予定は無い」と説明します。
果たして今後、ホンダが考える近未来のミニバンBEVがどのようなデザインとなって姿を現すのか、今後の展開についても注目されます。
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