1955年に初代が誕生し、実に67年もの歴史を誇る「クラウン」。長年、庶民の憧れの的とされ、現行モデルは15代目にあたる。そんな老舗セダンも最近ではSUVやミニバン人気に押され、ピーク時に比べると人気は下降気味。そうしたことから次期型ではSUVになるなどと囁かれているが、はたして本当なのだろうか?
理由その1:クラウンはグローバルな高級サルーンになる
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メーカーとして発表していないので正確なことはわからないが、もし仮にクラウンがSUV化するとトヨタのフルラインアップが崩れることにならないだろうか。というのも、トヨタは、2035年には高級ブランドのレクサスを完全EV化すると発表した。その背景には欧州で2035年にハイブリッドを含むガソリン/ディーゼル車の販売が禁止になるなど、世界の自動車がEV化に向け、舵を切りつつあることがある。レクサスの場合、日本市場は全体の7%に過ぎず、海外が主要マーケットであることから先進国の流れに身を任せざるを得ないのだ。
その一方、トヨタブランドはレクサスよりも広い170以上の国や地域で販売している。先進国以外の国々では、EV化に向けたインフラの整備に時間が掛かるのは確かだ。そうなると、今後全世界向けのトヨタと主に先進国向けのレクサスではこれまで以上に守備範囲が変わってくるはず。
そうした視点で見ると、次期クラウンはSUV化するというより、グローバル化を果たす可能性はないだろうか。レクサスは今後、順次EV専用プラットフォームを採用するとみられるが、トヨタはEVのフルラインアップ化と並行して、当面は内燃機関のプラットフォームを維持するはず。クラウンはそちらの路線で高級車としてあり続けると予想する。
理由その2:唯一の高級FRサルーンという保守本流を絶やす必要が無い
仮にクラウンが本当にSUVになってしまうと、内燃機関系プラットフォームの最上級セダンは(センチュリーを除けば)カムリが担うことになる。カムリはいいクルマだが、トヨタのラインアップで高級車の保守本流たるFRアッパーサルーンはクラウンのみ。この灯を急いで絶やす必要はないように思うのだ。
理由その3:SUV系の頂点にはランドクルーザーが存在する
日本では、2050年までにカーボンニュートラルを目指すという大きな目標は掲げられているが、それまでのタイムラインはまだ明確には定まっておらず、メーカーはどう転んでもいいように様子を見ながら開発を進めているはず。その点、SUV系では内燃機関系プラットフォームの頂点に位置するモデルとして「ランドクルーザー」が存在していることを考えると、トップを張れるだけのブランド力があるクラウンは、それとは異なるカテゴリーのトップモデルとして残っていくと考えるのが妥当ではないだろうか。果たして真相はいかに? 引き続き、今後の動向を見守りたい。
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みんなのコメント
セダンが無くならない事が絶対条件だと思います。
個人的意見ですが、現行クラウンは、ロイヤル感(高級感)が足りない気がする。
室内の木目や、4気筒エンジンなど。
デザインは、昔の140前期並みにはずしてる感じがある。
先日、220新車と210中古悩んで210後期買いました。