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WEC初予選に挑んだ平川駆る8号車が最前列確保。トヨタ、5年連続PP逃すも2台が好位置から優勝目指す

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WEC初予選に挑んだ平川駆る8号車が最前列確保。トヨタ、5年連続PP逃すも2台が好位置から優勝目指す

 9月14日、静岡県小山町に位置する富士スピードウェイでWEC世界耐久選手権第7戦『富士6時間耐久レース』の予選およびハイパーポールが行われた。2台のトヨタGR010ハイブリッドで凱旋レースに臨んでいるTOYOTA GAZOO Racing(TGR)は、両車そろってハイパーポールに進み平川亮が乗り込んだ8号車が2番手に。小林可夢偉がドライブする7号車は4番グリッドを獲得した。

 前日に開幕したWECの日本ラウンド“WEC富士”は明けた14日(土)、この週末3度目のプラクティスセッション(FP3)と、決勝のスターティンググリッドを決定する予選が実施された。

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 予選前の最後の走行時間となるFP3で、TGRは夜を徹して練ってきたさまざまなセットアップ調整の確認と、予選へ向けた準備を行っていった。また、この富士ラウンドが通算20戦目となる平川は、初めて予選アタッカーに選ばれたことからセッションの序盤に予選シミュレーションを実施。このときのタイムがFP3のトップタイムとなった。

 なお、10時20分から60分間の走行が予定されていた同セッションは、11時を迎える直前に1コーナー先の縁石の損傷により赤旗が出され、20分ほどを残してそのままセッション終了となっている。

 運命の予選は15時にスタートした。まずはハイパーポールに進出する10台を絞り込む“一次予選”が12分間にわたって行われ、ここでは7号車の可夢偉、8号車に乗り込んだ平川がともに早めのアタックでトップ10圏内を確保。それぞれ5番手、8番手タイムで次に駒を進めた。

 2台のトヨタGR010ハイブリッドは、10分間のハイパーポールでも素晴らしい走りを見せ、最初のアタックラップで7号車が暫定トップに。これを平川の8号車が上回りTGR勢がワン・ツーを築きフロントロウ独占の期待が高まった。

 しかし、セッション終盤に2号車キャデラックVシリーズ.Rがトップタイムを更新。これにより、8号車はわずか0.041秒差でポールポジションを逃すことに。また、ここ富士で2年連続ポールシッターとなっている可夢偉が予選ドライバーを務めた7号車は、15号車BMW MハイブリッドV8に逆転を許した。この結果、8号車は最前列の2番手から、姉妹車の7号車は2列目4番手から明日の決勝レースをスタートすることとなった。

 2024年シーズンの第7戦、富士6時間耐久レースの決勝は15日(日)11時にスタートが切られる予定だ。

■TGR予選担当ドライバーコメント

●小林可夢偉(チーム代表兼7号車ドライバー)

「2番手と4番手のグリッドから決勝レースをスタートできるというのは、チームにとってかなり良い予選結果です。富士は我々のホームレースであり、毎年大変良いレースを戦ってきていますが、今年はこの結果を得るために大変な努力が必要でした。次は決勝レースに焦点を切り替えて、クルマから最高のパフォーマンスを引き出せるよう頑張らなくてはなりません」

「サーキットに集まってくれている多くのファンの皆さまの前で、また良いレースが戦えることを願っています。TGRの応援スタンドには5000人ものファンの皆さまが訪れてくれる予定なので、グランドスタンドに多くのTGRフラッグがはためくのを見るのが楽しみです。ファンの皆さまの応援で力強いレースが戦えると信じています」

●平川亮(8号車ドライバー)

「WECで初めて予選を担当し、最前列グリッドを獲得できてとても嬉しいです。予選セッションの直前には流石に少しナーバスになりましたが、ハイパーポールでの自分のアタックラップには満足しています。トヨタGR010ハイブリッドのパフォーマンスを最大限引き出すことができたと思います。好位置のグリッドを獲得できたので、TGRコーナー(1コーナー)を良いポジションで抜けられることを期待しています」

「ハイパーカーの上位勢は今日も非常に接近した争いだったので、決勝での戦いも簡単にはいかないと思いますが、プッシュを続けます。もちろん目標は優勝ですし、また世界チャンピオン争いを少しでも優位にできるよう頑張ります」

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