12月16日、日産自動車(以下、日産)は、英国のサンダーランド工場35周年を祝し、同工場の生産第1号車の「ブルーバード」をBEV(バッテリー式電気自動車)にコンバートしたワンオフを発表した。その名も「ニューバード」。
カーボン・ニュートラルをやっちゃえ
FJクルーザーが復活!? 新型コンパクト・クルーザーEVに注目!
イングランド北東部の港湾都市サンダーランドに、ヨーロッパへの輸出も視野に入れた英国日産自動車工場がつくられ、その第1号車のブルーバードがラインオフしたのは1986年のこと。記念すべきUK産ブルーバード1号車は、地方都市の産業復興のシンボルとして、地元の博物館で長いこと展示されていた。
日産は、この個体を引っ張り出してきて、エンジンとトランスミッションを下ろし、現在サンダーランド工場で生産している「リーフ」のモーターとインバーター、それに40kWhのバッテリーを移植して、100%BEVに生まれ変わらせたのである。
何のために? 来るべきカーボン・ニュートラル社会実現に向けて、日産は、やっちゃえNISSAN、やっちゃってるよ~、と、ささやかかもしれないけど、少なくとも英国でアピールするためだ。
サンダーランド工場は、英国のEU離脱騒動のとき、将来が危ぶまれてもいた。結局、政府の強力な後押しもあって、日産は、年産40万台の能力と6000人の従業員、サプライ・チェーンを含めれば、それをはるかに上回る雇用、大袈裟ではなく英国の自動車産業を守る決断を下した。
2021年7月、日産はサンダーランド工場を「世界初のEV生産のエコシステムを構築するハブ(拠点)」にすると発表。同工場の隣に、太陽光や風力によって100%クリーンな大電力をつくるギガファクトリーを建設、そのクリーン・エネルギーでもって、「アリア」や「チルアウト」といった次世代SUEVを生産。車載用電池を使って蓄電することで安定的な電力を供給し、カーボン・ニュートラルの実現を目指す。
ニューバードへ
1986年に生産されたブルーバード1号車は、日本では3代目「オースター・ユーロハッチ」として販売された5ドア・ハッチバックである。
メーターパネルはオリジナルのままで、充電状況は燃料計で確認出来るようになっている。満充電時の航続可能距離は約130マイル(約209km)で、0~100km/hは15秒弱だ。給電口は、もとの燃料口に設けられている。BEVへのコンバート作業は、イングランド北東部のダーラムに拠点を置く「Kinghorn Electric Vehicles」が手がけた。同社は、リーフのモーターやバッテリーなどを使い、クラシック・カーのBEV化を得意とするという。
車名は“ブルーバード”から“ニューバード”に変更された。テールゲートのバッヂは、グリーンの「NEWBIRD」に換装されている。フロントグリルの日産エンブレムには、LEDのバックライトが追加された。
ボディの斬新なグラフィックは、ロンドンに拠点を置くNissan Design Europeの手によるものだ。
ブルーバード、日本名オースターがBEVになり、かの地で幸せな未来の象徴になるとは!
青い鳥というのは意外なところにいるんですね。
文・稲垣邦康(GQ)
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