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日産セレナが約6年ぶりにフルモデルチェンジ。ガソリン車は今冬から、e-POWER車は来春に発売

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日産セレナが約6年ぶりにフルモデルチェンジ。ガソリン車は今冬から、e-POWER車は来春に発売

 日産自動車は2022年11月28日、人気ミニバンのセレナをフルモデルチェンジし、ガソリン車を今冬から、e-POWER車を来春に発売すると発表した。

車種展開は以下の通り。

日産エルグランドがマイナーチェンジ。抗菌仕様シートを全車に標準装備

■e-POWER車

e-POWER X:319万8800円

e-POWER XV:349万9100円

e-POWER ハイウェイスターV:368万6100円

e-POWER ルキシオン(LUXION):479万8200円

■ガソリン車

X:276万8700円

XV:308万8800円

ハイウェイスターV:326万9200円

なお、ガソリン車4WDの価格および発売時期については、追って発表する予定である。

 約6年ぶりの全面改良で第6世代に移行する新型セレナは、初代から受け継ぐ“BIG”“EASY”“FUN”のコンセプトに代表される室内空間の広さや利便性の高さはそのままに、移動時の快適性を追求し、最先端技術の搭載や様々な機能の充実を図ることで、家族との大切な時間を思い切り楽しむことができるミニバンとして、さらなる進化を果たしたことが特徴である。

 まずエクステリアは、親しみやすさを感じながらも、より上質でモダンな要素を導入する。セレナの特徴であるVモーショングリルは横桟基調のクロムバーを配した新デザインとなり、上3段は縦3灯式ヘッドランプの境のラインと一体でアレンジし、合わせてすべてのランプをLED化するなどして、先進性と美しさを演出。また、新たに設定した最上級プレミアムグレードのe-POWERルキシオンは圧倒的な存在感を強調する専用外装(ダークサテンフェンダーフィニッシャー、LUXIONエンブレム)を、スポーティ志向のハイウェイスターはダイナミックで力強い走りを想起させる専用外装(ハイウェイスターエンブレム)を採用し、合わせて2グレードともに専用デザインのフロントグリル/フロントエアロバンパー/サイドシルスポイラー/リアエアロバンパーや6.0J×16アルミホイール+205/65R16 95Hタイヤを組み込んだ。

 ボディサイズは標準モデルが従来比で長さと幅が同寸、高さが5mm高く、ホイールベースが10mm長い全長4690×全幅1695×全高1870mm/ホイールベース2870mmに、ハイウェイスターが従来比で5mm短く、25mm狭く、5mm高く、ホイールベースが10mm長い全長4765×全幅1715×全高1870mm/ホイールベース2870mmに設定。新たに追加されたe-POWERルキシオンは、全長4765×全幅1715×全高1885mm/ホイールベース2870mmで仕立てる。一方でボディカラーに関しては、2トーンがターコイズブルー(PM)/スーパーブラック、利休-リキュウ-(PM)/スーパーブラック、カーディナルレッド(CPM)/スーパーブラック、プリズムホワイト(3P)/スーパーブラックという4タイプ、モノトーンがターコイズブルー(PM)、利休-リキュウ-(PM)、プリズムホワイト(3P)、インペリアルアンバー(P)、ダイヤモンドブラック(P)、カーディナルレッド(CPM)、ダークメタルグレー(M)、ブリリアントシルバー(M)、アズライトブルー(P)、ホワイトという10色をラインアップした。

 内包するインテリアは、先進的で上質な広々とした空間を意識しながらも、細やかなこだわりを詰め込んでデザイン。運転席は視界を遮る凹凸を減らすことで、視界が開け、運転のしやすさを向上させる。また、シフトには日産として初めてスイッチタイプの電制シフトを採用し、スッキリとした見た目と分かりやすい操作性を実現した。さらに、エアコンの操作には直感的に使いやすい先進的なデザインのタッチパネル式オートエアコンを導入。合わせて運転席、助手席、後席で別々に温度設定ができる独立温度調節機能を内蔵する。一方でインパネの加飾にはe-POWERルキシオンにブラック木目調フィニッシャー、ハイウェイスターにブラウン木目調フィニッシャー、XおよびXVにブラックのフィニッシャーを装備。また、e-POWERルキシオンとハイウェイスターには合皮インストロア/ドアトリムクロス(ステッチ付)を、e-POWERルキシオンとハイウェイスター、XVにはメッキインナードアハンドルやロールサンシェード(セカンド)、パーソナルテーブル(セカンド左右、サード左右)、13個(フロント3個、セカンド4個、サード6個)のカップホルダー、11個のコンビニフック(e-POWERルキシオンは10個)、USB電源ソケット(タイプA 1個〈フロント〉、タイプC 5個〈フロント1個 、セカンド2個、サード2個〉)を配備する。e-POWERルキシオンにはアンビエントライト(スライドドアトリム)も設定。全席にスマートフォンや財布などを置ける小物置き場を設置したり、e-POWER車に100V AC電源(1500W)をオプション設定したりしたこともトピックだ。

 キャビン空間自体は、クラストップの広さにより乗員すべてがゆったりとくつろげるスペースを確保。また、運転席の足の通過スペースを従来モデル比で120mm拡大し、運転席と助手席の間の移動をよりしやすくする。さらに、シートスライド機構を3列目にも標準装備して、8名フル乗車でも快適な居住性を実現した。従来モデルで好評を博したマルチセンターシートをいっそう進化させ、e-POWER車でも8名乗りを達成したことも訴求点である。シート表皮はe-POWERルキシオンに合皮、ハイウェイスターにジャガード織物/トリコット(撥水加工)&合皮コンビ、XVおよびXに織物/トリコットを採用。ハイウェイスターとXVにはネオソフィールの防水処理を施す。また、e-POWERルキシオンはセカンドにキャプテンシートを配備。その他のグレードは中央席にスマートマルチセンターシート(ティッシュボックス収納、コンビニフック付、アームレスト、可倒式、ヘッドレスト付)を採用し、合わせて全グレードに超ロングスライド+横スライド+リクライニング機構を組み込む。3列目については、スライドとリクライニングが可能なスマートアップサードシート(低位置格納式)を装着した。ハンズフリーオートスライドドアのセンサー感度を向上させ、操作性と乗降性を高めたことも、新型の特徴である。

 積載性の面では、クラストップのラゲッジ容量を確保したうえで、リアドアに通常の約半分のスペースがあれば開閉できるハーフバックドアを組み込んだデュアルバックドアを新たに採用して、使い勝手を向上。また、ラゲッジフロアには左右に広く深さもあるアンダーボックスを配備した。

 パワートレインは第2世代のe-POWERとガソリンエンジンを設定する。e-POWERは発電用で新開発のHR14DDe型1433cc直列3気筒DOHC直噴ガソリンエンジン(最高出力98ps/5600rpm、最大トルク12.5kg・m/5600rpm)に、EM57型モーター(最高出力120kW/最大トルク315Nm)とリチウムイオンバッテリーを組み合わせ、よりパワフルで気持ちのいい加速性能を実現。さらに、車両状態や走行環境に加えてナビと連携しながらエンジン作動タイミングを制御する世界初のエネルギーマネジメント技術を採用する。また、エンジンの作動音を抑制するとともに、車体の遮音性能を大幅に高めて、後部座席の乗員とも会話のしやすい静かさを成し遂げた。一方、ドライブモードとしては快適でバランスの良い走りを演じるSTANDARDモード、低燃費かつリラックスした走りを実現したECOモード、スポーティな走りが楽しめるSPORTモードを設定。また、アクセルペダルだけで車速を自在にコントロールできる「e-Pedal Step」の操作性も向上させ、よりイージーなワンペダル感覚のドライブを実現する。さらに、バッテリー残量を増やしておけるチャージモードや、早朝や深夜の住宅街でエンジン音なしで静かに走りたいときに活用できるマナーモードなども導入した。燃費性能はWLTCモードで18.4~20.6km/リットルを達成している。

 一方でガソリンエンジンに関しては、改良版のMR20DD型1997cc直列4気筒DOHC直噴ガソリンユニット(最高出力150ps/6000rpm、最大トルク20.4kg・m/4400rpm)を搭載。トランスミッションには新コントロールバルブを組み込んだシフトバイワイヤ方式のエクストロニックCVTを組み合わせ、アクセルに対する応答性を向上させるとともに、気持ちのいい加速を実現する。燃費性能はWLTCモードで13.0~13.4km/リットルを実現した。

 基本骨格については、剛性を高めたボディや改良版サスペンション(前マクファーソンストラット式/後トーションビーム式)を採用。車体の動きをなめらかにし、合わせて新開発のシートが車体の揺れの伝達を抑えて、クルマ酔いにつながる頭の急な揺れを軽減する。また、高剛性ステアリングを配して操縦安定性を高め、ミニバンが苦手とする横風を受け流す車体構造によりふらつきを抑えることで、高速でも安定した走りを実現した。見晴らしがよく開放的な視界によって、運転のしやすさの向上を図ったことも走行面の特徴だ。

 先進運転支援技術のプロパイロットに関しては、全車に標準で装備。また、最上位グレードのe-POWERルキシオンには、進化版のプロパイロット2.0を採用する。プロパイロット 2.0は、ナビゲーションで目的地を設定し、高速道路の本線に合流するとナビ連動ルート走行を開始。車線変更を伴う追越しや分岐なども含めて、ルート上にある高速道路の出口までの走行を支援する。さらに、状況に応じて同一車線内でハンドルから手を離すハンズオフも可能とした。また、前方障害物を回避する際にドライバーのステアリング操作を支援する「衝突回避ステアリングアシスト」や、一度駐車した場所を駐車枠として記録することができるメモリー機能付きの「プロパイロット パーキング」を日産車として初搭載。リモコン操作で車の出し入れが可能となる「プロパイロット リモート パーキング」も設定した。

 なお、日産自動車の星野朝子副社長は「家族全員でのかけがえのない時間を少しでも多く大切に過ごしてほしい、セレナを通じて家族の時間を最大限楽しんでほしい、との想いでこの新型セレナを企画・開発した。“今日のお出かけ、楽しかったね!”“今度はもっと遠くに行ってみたい!”などといった親子の笑顔あふれる会話が自然と生まれるようなドライブを楽しんでいただきたい――新型セレナには、そんな想いとこだわりを詰め込んだ」とコメントしている。

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みんなのコメント

7件
  • ✭✭✭✭✭✭✭Waは最近の日産は軽自動車からZまで元気がいいですね
  • AURA良かったので期待してましたが、個人的に外観は残念。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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