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世代交代? 新型「キックス」登場で元祖e-POWER「ノート」の影は薄い?

掲載 更新 76
世代交代? 新型「キックス」登場で元祖e-POWER「ノート」の影は薄い?

■新たなe-POWER「キックス」の登場で「ノート」への影響は?

 日産「ノート」は、初代モデルが2005年1月に発売されたコンパクトカーです。現行モデルとなる2代目は2012年9月に登場しています。
 
 2016年11月には電動パワートレイン「e-POWER」搭載モデルが追加。その後、同社ミニバン「セレナ」やSUV「キックス」にも搭載され、e-POWERは日産を代表するエコカーの代名詞となるとともに、ノート躍進の要因となりました。

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 日本自動車販売協会連合会によると、2016年10月のノートの販売台数は1769台だったのに対し、e-POWER追加後の翌月11月は全体1位となる1万5784台を販売しています。

 しかし、最近では、2020年6月に同じく日産から発売されたコンパクトSUVの新型キックスが話題となっています。

 両モデルにカテゴリの違いこそあれど、どちらもe-POWERを搭載したモデルです。新型キックスの登場はノートの人気にも影響すると考えられますが、実際にはどうなのでしょうか。

 日産販売店スタッフは以下のように話しています。

「e-POWERは燃費や高い静粛性からご好評いただいています。この2モデルにはサイズなどの違いがありますが、どちらもそのe-POWERを搭載していることから比較するお客さまはいらっしゃいます。

 また、e-POWER搭載車ではありませんが、電気自動車の『リーフ』も含めてご検討いただくこともあります。価格帯が異なる3モデルですが、ノートはもっともリーズナブルな点が評価されています」

 さまざまな相違点があるなかで、ノートは比較的安価に購入できることによって差別化されているようです。

 実際に比較してみると、ノート(e-POWER仕様)のエントリーグレードは205万9200円から設定されているのに対し、新型キックスは275万9900円、リーフは332万6400万円と大きく異なっています。

 ノートはこの価格差によって、コストパフォーマンスを重視するユーザーから支持されているようです。

 では、比較されることがあるという3モデルには、このほかにどういった違いがあるのでしょうか。

 前出の日産販売店スタッフは、それぞれのモデルの特徴について以下のように話しています。

「ノートはほかの2モデルに比べてリーズナブルであること以外に、ほかの2モデルとは異なる点はコンパクトなサイズ感です。

 e-POWER車同士で比べても、キックスはノートに比べ70万円ほど高価ですが、プロパイロットが標準装備となっているほか、流行りのSUVスタイルかつ高級感を感じられるのが特徴です。

 そしてリーフは100%電気自動車だという点です。e-POWERを搭載していませんが、それでも燃費や静粛性を評価していただいています」

■話題の新型キックス、なぜ2WD&e-POWERのみの設定なのか

 新型キックスは、ガソリン仕様は設定されず全車がe-POWERを搭載しています。

 ライバル勢のコンパクトSUVは、ガソリン仕様やハイブリッド仕様、ディーゼル仕様を設定するなか、なぜ新型キックスはe-POWERというハイブリッド仕様のみに絞られているのでしょうか。

 新型キックスが日本で展開するグレードは、標準となる「X」とカラフルな内装色を選択できる「X ツートーンインテリアエディション」の2種類です。

 昨今の新車市場では、さまざまなニーズを持っているユーザーの関心を高めるために、複数のグレードや仕様を展開することが主流となっています。

 そのなかで、新型キックスのグレードを絞った背景にはどのような意図があるのでしょうか。製品企画担当者は次のように説明しています。

「キックスは、ノート、セレナに続く3番目のe-POWER車ということもあり、お客さまにe-POWERがある程度認知されていると考えています。

 実際にノートやセレナでは約7割ものお客さまがe-POWER車を選んでいます。こうしたことから、まずはお客さまが要望されている仕様を展開する形となりました。

 ただし、『4WDの設定が欲しい』という声や『ガソリン車の安いグレードが欲しい』という声を頂いているのは理解しています。

 今後の展開はまだ未定ですが、製品化に向けて検討していければと思っています」

 一見、新型キックスはほぼ1グレードという設定のため、車両価格が高いとイメージされがちですが、ライバル勢のハイブリッド仕様かつ同等の装備で比べると、同じ価格帯となるため十分に比較検討対象となるのです。

 また、ライバル勢のSUVと異なる部分について、e-POWERの開発担当者は次のように話します。

「新型キックスでは、静粛性を重要視して、低速時にエンジンを掛けないことにこだわっています。そのため、街中などではEVのような滑らかな乗り心地です。

 逆に中間加速といえる時速60キロからの追い越しシーンでは、加速フィーリングに合うようにエンジンの回転上昇を加速感が高揚するように仕立てたため、気持ちの良い運転感覚を実現しました」

※ ※ ※

 このように、最新運転支援機能のプロパイロットや類を見ないほどの走行性能が新型キックスの魅力といえそうです。

 また、2020年末には次期型「ノート」の登場が噂されていることから、現在は新型キックスに販売面を任せ、ノートはモデル末期の耐える時期といえるのかもしれません。

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みんなのコメント

76件
  • 解りました!キックスもノートも両方!買います!
  • 登録車はノートとセレナしかないも同然なのに、ノートのモデルチェンジがコロナ禍で遅れるというのでは
    それならキックスにしようかということもあるでしょう。でもキックスも納期に問題があるのでどうにもならない。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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