注目の新型「911カレラGTS」は2254万円から
ポルシェジャパンは2024年5月28日、新型「911カレラ」および「911カレラGTS」を発表、予約受注を同年5月29日より開始しました。
【画像】「えっ…!?」911がハイブリッド化!? ポルシェ新型「911カレラGTS」を写真で見る(34枚)
ポルシェのアイコンともいえる911は、1963年に初代「901型」が登場。現行モデルは2018年に登場した「992型」です。
今回登場した新型は、この992型のマイナーチェンジモデルです。
新型911カレラGTSは、軽量でパワフルな「T-ハイブリッドシステム」を搭載。これはコンプレッサーとタービンホイールの間に組み込まれた電気モーターが瞬時にターボチャージャーの速度を上げる新開発の電動ターボチャージャーで、これによりブースト圧が即座に上昇。
ターボチャージャーの電気モーターはジェネレーターとしても機能し、最大11kW(15馬力)の電力を発生します。排気ガスの流れからこのエネルギーが取り出されます。ウエイストゲートのない電動ターボチャージャーは、従来の2つのターボチャージャーに代わって1つのターボチャージャーのみでの使用を可能にし、よりダイナミックで応答性の高いパワー供給を実現します。
また新開発の8速PDK(DCT)に組み込まれたモーターはアイドル時にも最大150Nmのトルクでエンジンをサポート、最大40kW(54馬力)の出力向上を実現します。
ポルシェは両方の電気モーターを軽量でコンパクトな高電圧バッテリーに接続しています。サイズと重量は従来の12Vスターターバッテリーに相当しますが、最大1.9kWhのエネルギー(総)を蓄え、400Vの電圧で作動します。
電動化により車両重量は50kg増の1595kgとなっています。そのうち27kgはバッテリーによるもので、フロントに配置されているため前後重量配分がわずかに変化しています。
エンジンは新開発の3.6リッター水平対向6気筒。大幅にコンパクト化されたエンジンはボア97mm×ストローク81mmに拡大、先代と比較して排気量は0.6リッター増加しています。
エンジン単体で485馬力・570Nmを発生、システム合計では398kW(541馬力)・610Nmとなり、先代よりも45kW(61馬力)向上。
これらにより、0-100km/h加速は新型911カレラGTSクーペの場合3.0秒、最高速度は312km/hというパフォーマンスを実現しています。
同時に「911カレラ」も新型となりました。新型911カレラは全面的に刷新された3リッター水平対向6気筒ツインターボエンジンを搭載。とくにターボモデルから採用されたインタークーラーは、エンジン上部のリアリッドグリルの真下に配置されています。先代までGTS専用だったターボチャージャーを搭載するなどの改良により、排出ガス低減と394馬力・450Nmという出力向上を同時に達成しています。
新型「911カレラクーペ」の0−100km/h加速は4.1秒(スポーツクロノパッケージ使用車は3.9秒)、最高速度は294km/hというパフォーマンスを発揮。これは先代モデルと比較すると0.1秒、1km/hの向上となっています
新型911カレラ、および911カレラGTSの価格は以下のとおりです。
・911カレラ:1694万円
・911カレラカブリオレ:1943万円
・911カレラGTS:2254万円
・911カレラGTSカブリオレ:2503万円
・911カレラ4 GTS:2365万円
・911タルガ4 GTS:2615万円
・911カレラ4 GTS カブリオレ:2614万円
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