現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > ホンダが迷走!? オデッセイやレジェンドなど続々終了! 国内戦略の行く末は?

ここから本文です

ホンダが迷走!? オデッセイやレジェンドなど続々終了! 国内戦略の行く末は?

掲載 更新 119
ホンダが迷走!? オデッセイやレジェンドなど続々終了! 国内戦略の行く末は?

■迷走感漂うホンダ 果たしてどこに向かうのか?

 最近ホンダが迷走しているように見えます。
 
 前社長の八郷体制のとき、生産性の悪いイギリス工場と狭山工場(埼玉)の閉鎖を発表。結果、「オデッセイ」や「レジェンド」といったラージサイズ車種の販売を、後継モデルもないまま終了することになった。

ホンダ新型7人乗りSUV「N7X」に熱視線!「ぜひ買いたい」の声も多数!

 はたまたF1を止める代わりに燃料電池車など環境対応車の開発に資源を集中するといいながら、FCV「クラリティ」の生産終了を決めている。

 さらに、ここにきてホンダの精神的な柱となっていた「NSX」の生産終了も発表。縮小均衡策を繰り返した結果、ホンダのブランドイメージが大きく低下し、いまや国内では軽自動車とコンパクトカーのメーカーになってしまった。

 メディア嫌いと思えない三部敏宏新社長ながら、就任以来、ほとんど個別取材を受けていない。これもホンダの迷走感につながっています。

 好対照なのがトヨタ。豊田章男社長は1か月に1度くらいの頻度でさまざまな場面に出てきて、トヨタの現状と将来を語る。投資家もしっかり反応しており、株価を見ると2018年比で20%も上がった。

 ホンダの株価といえば、それほど業績は悪くないのに前回の高値である2018年の4000円を回復できない。明らかに期待値が低いようだ。

 果たしてホンダはどこに向かうのだろうか。三部社長が語らないため、昨今の状況を見ながら考察してみたいと思う。

 まず三部新体制がもっとも重要だとする環境対応。具体的にいえば、電気自動車や燃料電池車です。

 2021年4月の社長就任記者会見の席で「エンジン搭載の販売を2040年で終了する」といったものの、具体策はまったく提示しなかった。とはいえ動きは出ている。

 まずホンダにとってもっとも重要なマーケットになっている米国では、すでにGMと技術的な提携を結んでおり、電気自動車を共同開発してアメリカで生産するという。

 詳しくいうと、大小ふたつのプラットフォームを開発中で、大きいほうはGM、小さいほうをホンダが担当する方向。燃料電池車もGM主体で開発中です。

 最近のホンダの傾向としてアメリカで生産する車両の日本価格は、同じクラスの競合車と比べ大幅に高くなる傾向。

 もう少しハッキリいうと、アメリカで生産している車両を日本で販売して成功したモデルなどいままで存在しないです。

 したがってGMと共同開発した電気自動車や燃料電池車が日本で売れるとは考えにくい。

■電動化が進むなか、日本市場におけるホンダの戦略は?

 では日本で販売する電気自動車はどうするのかといえば、可能性として中国由来が考えられます。

 ホンダにとって中国はアメリカの次に重要なマーケットになっており、しかも電気自動車の需要が大きい。

 すでに中国の電池メーカーとも技術&資本的な提携をしていて、次世代電池といわれる「全固体電池」まで有望なリン酸鉄リチウム電池も使えます。

 それなら中国で生産する「ヴェゼル」級の電気自動車を日本導入するのかとなれば、これはまったく話にあがらない。

 トヨタはEV「bZ4X」の販売を示唆していたり、日産もEV「アリア」など本格的に電気自動車の日本戦略を組んでいる。

 ホンダのみ何のアナウンスもなく(2020年に発売した「ホンダe」についちゃお話にならない)、このあたりが投資家やホンダファンの不信感を増幅しているように思います。

 また、トヨタや日産、スバルなどで好調な利益幅の大きい300万円以上の車種展開についても、ホンダの場合は戦略が見えてこない。

 300万円を超える「シビック」は売れると思えないし、本来なら人気車になるはずのDセグSUV(ホンダなら「CR-V」)だって浮上の気配なし。

「インサイト」や「アコード」もデビューと同時に開店休業状態。「ステップワゴン」だって1人負けです。

 そもそも日本の工場はシビック級より小さいクルマしか作れない。Dセグ以上を作ろうとすれば、アメリカか中国かタイの工場しかなくなってしまった。

 前述の通り海外工場製の車両を日本で販売しようとしたら価格競争力は持たせられない。かといって高い価格を付けようとしたらブランドイメージが低いため売れません。

 ということで、アメリカ市場と中国市場は盤石だから収益面で不安のないホンダながら、日本の戦略がまったく見えてこない(欧州戦略はさらに先細り)。

 米・モントレーで、ホンダが海外で展開するアキュラが新型「インテグラ」を復活させると発表したが、アメリカ工場製のため、もし日本に導入されるとなると驚くほど高くなりそう。

 日本のホンダファンのためにもそろそろ三部さんが夢を語って欲しいと思う。

【キャンペーン】マイカー・車検月の登録でガソリン・軽油7円/L引きクーポンが全員貰える!

こんな記事も読まれています

クラシックカーフェスティバル in 関東工大…同乗体験も!
クラシックカーフェスティバル in 関東工大…同乗体験も!
レスポンス
イモラで完走、進歩を確信するイソッタ・フラスキーニ陣営「さらなる努力ともう少しのリソースがあれば……」
イモラで完走、進歩を確信するイソッタ・フラスキーニ陣営「さらなる努力ともう少しのリソースがあれば……」
AUTOSPORT web
【ギャラリー】アイルトン・セナの愛車をイラストで振り返る
【ギャラリー】アイルトン・セナの愛車をイラストで振り返る
motorsport.com 日本版
没後30年。アイルトン・セナとホンダの”絆”を、マネージャーの言葉で振り返る「彼はホンダに対して誠実だった」
没後30年。アイルトン・セナとホンダの”絆”を、マネージャーの言葉で振り返る「彼はホンダに対して誠実だった」
motorsport.com 日本版
高速で動物なんて見かけない……と思っていたらなんと年間5万件も起こっている! 高速での「ロードキル」の実態とは?
高速で動物なんて見かけない……と思っていたらなんと年間5万件も起こっている! 高速での「ロードキル」の実態とは?
WEB CARTOP
【ヤマハ XSR900GP】開発者が語る「ただの80年代オマージュやレプリカを作ったわけじゃない」
【ヤマハ XSR900GP】開発者が語る「ただの80年代オマージュやレプリカを作ったわけじゃない」
レスポンス
日産が「4ドアコンパクトセダン」を披露! 全長4.4mに5速MT搭載! めちゃスポーティな“画期的セダン”「プリメーラ」に大反響
日産が「4ドアコンパクトセダン」を披露! 全長4.4mに5速MT搭載! めちゃスポーティな“画期的セダン”「プリメーラ」に大反響
くるまのニュース
【MotoGP】ヤマハは旋回性に難アリ。クアルタラロ、スペインGP決勝では腕上がり問題に悩まされる「中盤からペースを落とした」
【MotoGP】ヤマハは旋回性に難アリ。クアルタラロ、スペインGP決勝では腕上がり問題に悩まされる「中盤からペースを落とした」
motorsport.com 日本版
鳥取‐島根150kmがつながる!「山陰道」出雲の“断絶区間”が2024年度ついに開通へ
鳥取‐島根150kmがつながる!「山陰道」出雲の“断絶区間”が2024年度ついに開通へ
乗りものニュース
子どもの水遊びに安全性をプラスする「LOGOS KIDSフローティングベスト」がロゴスから発売!
子どもの水遊びに安全性をプラスする「LOGOS KIDSフローティングベスト」がロゴスから発売!
バイクブロス
トヨタ車体が「ゴツい 1人乗りモデル」公開! 斬新単眼「謎のモデル」とは? Funなクルマなのか
トヨタ車体が「ゴツい 1人乗りモデル」公開! 斬新単眼「謎のモデル」とは? Funなクルマなのか
くるまのニュース
ホンダのネイキッドバイク「CB650R」がルックスを刷新!「クラッチレバー操作不要の先進テクノロジー」も採用!! 気になる乗り味とは?
ホンダのネイキッドバイク「CB650R」がルックスを刷新!「クラッチレバー操作不要の先進テクノロジー」も採用!! 気になる乗り味とは?
VAGUE
自転車とクルマ、先に発明されたのはどっち?
自転車とクルマ、先に発明されたのはどっち?
バイクのニュース
トヨタ・クラウンのアウトドアカスタム「LANDSCAPE」がお披露目…移動時間すらも記憶に残るような車に
トヨタ・クラウンのアウトドアカスタム「LANDSCAPE」がお披露目…移動時間すらも記憶に残るような車に
レスポンス
次はヤナセ! フェラーリ正規ショールーム「ヤナセ フィオラーノ モトーリ」新宿にオープン
次はヤナセ! フェラーリ正規ショールーム「ヤナセ フィオラーノ モトーリ」新宿にオープン
AUTOCAR JAPAN
低っい車高がまたいいのよ!! [2代目カリーナED]って今見てもヤバいなマジで!! なんで当時バカ売れしたのか!?
低っい車高がまたいいのよ!! [2代目カリーナED]って今見てもヤバいなマジで!! なんで当時バカ売れしたのか!?
ベストカーWeb
今季でメルセデスを離れるけど……ウルフ代表のハミルトンへの信頼は変わらず「彼はプロだから、今後も協力してくれることに疑いはない」
今季でメルセデスを離れるけど……ウルフ代表のハミルトンへの信頼は変わらず「彼はプロだから、今後も協力してくれることに疑いはない」
motorsport.com 日本版
ホンダ「シビック」のMTスポーツが3台揃った! 初代「シビックRS」を高橋国光さんに運転してもらったのは忘れられない思い出です
ホンダ「シビック」のMTスポーツが3台揃った! 初代「シビックRS」を高橋国光さんに運転してもらったのは忘れられない思い出です
Auto Messe Web

みんなのコメント

119件
  • ホンダ車に300万以上出せないよなぁ。
    売れない車種はどんどん切り捨て、N boxが売れなくなり次第ホンダ終了。
  • 下請けも従業員目標ファンも裏切って、採算性を重視したホンダ
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

480.0516.5万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

8.0565.0万円

中古車を検索
オデッセイの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

480.0516.5万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

8.0565.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村