2024年9月19日、ホンダはアウトドアシーンにマッチするルックスと装備を持つ「N-BOX JOY」の詳細を公表しました。発表は9月26日、発売は9月27日を予定しています。
大人気のN-BOXをアウトドア向けに仕立て直した
N-BOX JOYはスーパーハイト軽カーのベストセラーモデルであるN-BOXをベースにした派生モデルです。日常使いやファミリーユースを中心に企画されたN-BOXの基本性能はそのままに、アウトドアやホビーユースでも使いやすいように仕立て直したモデルがN-BOX JOYとなります。
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N-BOX JOYのターゲットユーザーは「適度にアウトドアアクティビティを楽しんだり、仲間との時間を楽しみたい20代の若者」です。そんな若いユーザーの心をつかむべく、ルックスと機能性の両面において多くの工夫が施されています。
グレード構成などは後日公表されますが、パワーユニットはベースとなったN-BOXシリーズと同じくターボエンジンと自然吸気エンジンが用意され、どちらでもFFまたは4WDが選択できます。
機能性と見た目のよさを両立したエクステリア
ボクシーなボディフォルムは標準車のN-BOXやN-BOXカスタムと同じです。しかし、エクステリアはひと目見ればN-BOX JOYだと判別できるほど、その印象はこれまでのN-BOXシリーズとは異なります。汚れや傷を気にせずに使えるように採用された、前後バンパーの一部とボディサイドに配置されたブラックの樹脂モールがいいアクセントになっています。
また、メッキパーツを用いた新デザインのヘッドライトユニットやハーフキャップを組み合わせたホイールなどは、どことなくレトロ感を感じさせると同時に、道具感を演出しています。
ボディカラーは、モノトーンの「プラチナホワイト・パール」「クリスタル・ブラック」のほか、「スレートグレー・パール」「フィヨルドミスト・パール」「オータムイエロー・パール」「ボタニカルグリーン・パール」「デザートベージュ・パール」をルーフ部がブラックの2トーンカラーとして用意。多彩なだけでなく、N-BOX JOYだけのボディカラーも用意されています。
オシャレなだけじゃない実用的なインテリア
次に内装を見ていきましょう。ドアを開けると落ち着いた色合いのインパネとトリムにマッチした、チェック柄のシートに目を奪われます。N-BOXやフィットなどでも好評な後席座面のチップアップ機構を備えた後席も同様の生地を採用しています。
このチェック柄の生地をよく見ると、青系のパステルカラーの糸も使われています。これは汚れなどが目立たない色を実現するための工夫なのだといいます。また、シート地の素材はポリエステル製でそもそも汚れに強いのですが、N-BOXシリーズでは初となる撥水加工が施されています。これにより水や飲み物をこぼしてもすぐに拭き取ればシミになりにくくしているのです。
荷室もチェック柄を用いたオシャレ空間
もうひとつ、N-BOX JOYで驚かされたのはラゲッジスペースです。初めて見る人は「オプションのカーゴマットかな?」と思うかもしれません。ですが実はこれ、床面からシートバックの裏側まで本来は黒いカーペットで配される部分が、シートと同じチェックの表皮で覆われているのです。
さらにシートバック裏側の表皮下には、シートフレームの凹凸を感じさせないようにするプレートを入れるという、もうひと捻りの工夫が施されています。これにより後席シートバックを倒してフラットな床面の荷室でくつろぐ、または身体を横にして休むといった場合の快適性を高めているのです。
また、荷室フロアの後端はN-BOXよりも80mm高められていて、これにより荷室フロアがよる水平かつ平坦になっています。この工夫は先述のように人がラゲッジルームでくつろぐ時はもちろん、大きな荷物を載せたときに安定する、傾斜がないため荷物を積む際に荷室の奥まで押し込みやすくなるというメリットがあります。もちろん、車内高はN-BOXゆずりで十分に確保されているので、自転車など高さがあるものも積み込むことができます。
豊富なオプションがN-BOX JOYの使い方の幅を広げる
最後にご紹介したいのが、豊富なオプションによる拡張性の高さです。撮影車両には確認できただけでも約40個(!)もの純正オプションをてんこ盛りに装備した車両も用意されていました。もちろんドレスアップのためのパーツもあるのですが、ユーティリティフックやタープなど、アウトドアやレジャーシーンで役立ちそうな実用的なアイテムが多かった点も印象的でした。
しかも一部はフリードなどホンダの他車種用のものをそのまま流用できたとのこと。どのオプションがマッチするかを考えながらチョイスしてより使いやすいN-BOX JOYに育てていく、そんな楽しみ方もできそうだなと感じました。
N-BOX JOYは本格的なキャンパーやアウトドアユーザーを対象にしたクルマではなく、あくまでもライトなユーザーがデイキャンプやバーベキューといった比較的手軽なアウトドアユースに対応するように企画されたといいます。しかし、ほぼ水平な荷室床面やN-BOXならではの高い室内高などを活かせば、工夫次第では車内で一晩過ごすこともできなくはないのではないのではないかとも感じました。
ユーザーの使い方や組み合わせるアイテム次第でもっと面白いクルマになる。N-BOX JOYにはそんな可能性が見えたのです。(写真:伊藤嘉啓)
[ アルバム : ホンダ N-BOX JOY はオリジナルサイトでご覧ください ]
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