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安くても安く見えない代表車 100万円以下のMINI 中古相場と買い得モデル完全ガイド

掲載 更新 8
安くても安く見えない代表車 100万円以下のMINI 中古相場と買い得モデル完全ガイド

 MINIというと、1959年に登場し2000年まで販売された、いわゆる「クラシックミニ」。そして2002年に導入された、通称BMW MINIに大きくわけることができる。

 BMW MINIの新車販売台数は2002年の導入開始時の1万24台からコロナ禍の2020年は2万196台と倍増している。

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 また、輸入車ブランドのモデル別新車登録台数では、2016年から第1位となるなど抜群の人気を誇っているのである。そこで、ここでは輸入車の中でも抜群の人気を誇るMINIの100万円以下で手に入る中古車からオススメのモデルを紹介しよう。

文/萩原文博
写真/BMW MINI

【画像ギャラリー】3ドアからオープン、クロスオーバーまで!! 予算100万円で買えるMINIのおすすめモデル

■100万円以下で買えるミニの中古車

BMWは2021年5月25日、MINIの3ドア/5ドアとコンバーチブルをマイナーチェンジ。従来のメッキ加飾からピアノブラック加飾を中心としたフロントデザインに変更しモダンさを強調した

マイナーチェンジ後のMINIクーパー3ドア。新車価格は329万円。全長3865mm×全幅1725mm×全高1430mm、ホイールベース2495mm

次世代のMINIを象徴するユニオンジャック柄のリアランプ

 現在MINIが展開している車種ラインアップはスタンダードな3ドア/5ドアハッチバックMINIをはじめ、リアの観音開きのバックドアが特徴のクラブマン、電動開閉式のソフトトップを採用したコンバーチブル。そして、クロスオーバーSUVのクロスオーバーの4タイプとなっている。

 しかし、中古車ではモデルラインアップはさらにMINIクーペ、MINIロードスター、ペースマンが加わり7タイプとなるのだ。

 5ドアMINI、MINIクーペ、MINIロードスター、ペースマンはひと世代しか存在しないが、3ドアのMINIは3世代、クラブマン、コンバーチブル、クロスオーバーは各2世代存在し、BMW MINIの中古車は約5315台も流通している。

 そのうち、100万円以下で購入できる中古車は約1550台もある。

 残念ながら、2012年に導入されたミニロードスターと2017年に登場した現行型のクロスオーバーは100万円以下の中古車は流通していないが、それ以外のモデルでは100万円以下の中古車が手に入るようになっているのだ。それでは、100万円以下で購入できるMINIの中古車の各モデルを紹介する。

■MINIの顔ともいえる3ドア/5ドアハッチバック

現行型の3代目MINIは3ドアハッチバックが2014年4月、5ドアが同年10月に登場。搭載エンジンはONEが1.2L 直3ターボ、クーパーが1.5L 直3ターボ、クーパーSが2L 直4ターボ

3代目MINI(2014年~)の中古車情報はこちら!

 まずはスタンダードなハッチバックMINIから。

 2014年に登場した3代目となる現行モデルは3ドアの加えて、利便性を高めた5ドアを追加したMINI。初代モデルは2002年~2007年。そして2007年~2014年まで2代目となる旧型モデルが販売された。100万円以下で購入できるハッチバックMINIの中古車は約1010台と圧倒的な流通台数を誇る。初代モデルが約381台。旧型モデル約613台。そして現行モデルも約19台流通している。

 現行型MINIのうち、11台が3ドアそして8台が5ドア車となっている。

 グレードは1.2L直3ターボエンジンを搭載した「ONE」が最も多いが、クーパーやパワフルな2L直4ターボエンジンを搭載したクーパーSも選べる。

 残念ながら、ディーゼル車はまだ流通していない。

現在流通するMINIの中古車なかで多数を占める2代目MINI(2007年~2014年)。BMWと仏PSAグループが共同開発したクーパーの1.6L 直4エンジンは最高出力120psを発生する

2代目MINI(2007年~2014年)の中古車情報はこちら!

 ハッチバックMINIの中古車で中心となるのが、2007年~2014年に販売された2代目の旧型モデルだ。中古車の流通台数も約610台とBMW MINIの中古車の中で断トツの台数となっている。

 2代目のハッチバックMINIは2007年に登場。従来モデルより全長は長くなっているものの、外観上はほとんどわからない。

 搭載されているエンジンはBMWグループが新開発した1.6L直4自然吸気エンジンをクーパーに搭載。最上級モデルのクーパーSには最高出力175psを発生する1.6L直4ターボエンジンを採用している。

 また、遅れて登場したエントリーグレードの「ONE」には1.4L直4自然吸気エンジンを搭載している。

 2代目MINIのグレード構成を見ると、特別仕様車を含んだクーパー系が半数以上を占め、次いで、クーパーS系。そしてエントリーグレードのONEとなっている。

 また、すでに50万円以下に価格帯を絞っても2代目MINは約213台もヒットする。

 流通台数の豊富さと価格面で最も魅力があるのは2代目MINIクーパーと言える。しかし新車時価格では差があるクーパーとクーパーSだが、中古車になると価格差が縮まるのが特徴。ターボエンジン搭載なので、前オーナーもメンテナンス歴が気になるところだが、しっかりと履歴が確認できるのであれば、クーパーSも選択肢にいれたい。

 また100万円以下の中古車が約380台流通している初代モデルだが、2代目との価格差が縮まっていることもあり、あえて古い年式のモデルを狙う必要はないと言える。

■観音開きドアがトレードマークのクラブマン

先代MINI3ドアのボディを240mm延長し、後席と積載スペースを広げたクラブマン。初代は1969年に登場したMINIクラブマンエステート

 続いて紹介するのは100万円以下で購入できる中古車が約282台と豊富なクラブマン。2015年に登場した現行モデルも1台だけ流通しているが、中古車の中心は2007年に登場した旧型クラブマンとなる。

 旧型クラブマンは、英国で狩猟などに使われたシューティングブレークがルーツ。

 2ドアモデルながら、後ろに猟銃や荷物を運ぶスペースを確保していたモーリス・ミニ・トラベラーや、オースチン・ミニ・カントリーマンのDNAを受け継いだ後継車と言える。3ドアハッチバックMINIよりも全長を240mm延長。その効果で足元のスペースが80mm拡大され、4人乗車が可能となっている。

 リアゲートには左右外側に開く観音開きスプリットドアを装備。

クラブマンの特徴といえば観音開き式のリアゲート

 そしてクラブマンの注目は車両右側に追加される独創的なクラブドアだ。フロントドアとは逆方向に開くため、リアシートへの乗り降りは非常にスムーズに行えるだけでなく、ドアの外側にドアハンドルがないので、スッキリとしたデザインとなっている。

 搭載されるエンジンは2代目ハッチバックMINIと同様で、クーパーは1.6L直4自然吸気、クーパーSは1.6L直4ターボエンジンとなっている。グレード構成はクーパー系が約190台。クーパーS系が約85台とクーパー系が圧倒的に多い。

 ハッチバックMINIと比べるとクーパー系とクーパーS系の価格差が大きく、クーパーならば50万円以下でも約63台も検索できる。年式の進んだ過給器付きエンジンはコンディション差が大きいことを考えると、旧型クラブマンの中古車はクーパー狙いが正解と言えそうだ。

■MINI初の4WDを採用したクロスオーバー

2011年2月に発売された先代MINIクロスオーバー。シートポジションをハッチバックよりも高く設計し、見晴らしの良さを確保した。ONE/クーパー/クーパーSのほか4WDシステムのMINI ALL4搭載車も用意

先代MINIクロスオーバー(2011年~2017年)の中古車情報はこちら!

 当時3ドア車しかなかったMINIに、利便性の高い初の4枚ドアを採用したモデルとして2011年に登場したのがクロスオーバーだ。MINIブランドのなかでは最も大きなボディを持つクロスオーバーは、これまでMINIのデザインは好きだけど、家族構成の都合で諦めていたユーザーの希望を叶えたモデルだ。

 室内空間をさまざまな用途に活用できる自由度に優れ、シート・ポジションがハッチナックMINIよりも高い位置に設定されているため、視認性が向上。

 ボディの見切りが良くなる為、走行上の安心感も向上している。

 またMINIとして初めて4WDモデルを設定し、降雪地のユーザーにも歓迎された。旧型クロスオーバーのグレード構成は1.6L直4自然吸気エンジンを搭載したONEとクーパー。そして、1.6L直4ターボエンジンを搭載したクーパーSと4WDモデルのクーパーS ALL4で展開された。

 その後、2014年のマイナーチェンジでクーパーSが廃止され、2L直4ディーゼルターボエンジンを搭載したクーパーD、クーパーSDが追加された。

 現在、100万円以下の旧型クロスオーバーの中古車は約135台流通していて、クーパー系が半数以上の約70台を占めており、次いでワンの約28台とクーパーSが約26台で続く。ディーゼルエンジン搭載車はわずか5台ながら、100万円以下で手が届くようになってきた。流通台数の豊富なクーパーならば、ボディカラーも豊富で、走行距離も少なめのクルマも多い。オシャレなファミリーカーとしてオススメだ。

■MINI唯一のコンバーチブル

2009年4月に発売された先代MINIコンバーチブル。ソフトトップ開閉時間は15秒、30km/h以下で走行中に開閉することができる

先代MINIコンバーチブル(2009年~2016年)の中古車情報はこちら!

 続いては、オープンエアを手軽に楽しめるオープンカーのコンバーチブルだ。

 コンバーチブルの中古車を100万円以下で検索すると、2009年に登場した旧型が約13台。2004年に登場した初代が約58台となっている。

 本来は、流通台数が多い初代を狙いたいところだが、年式を考えると正直手を出しづらい。そこで、コンバーチブルも旧型モデルを狙いたい。

 100万円以下の中古車は約13台とかなり少なめで、グレードは1.6L自然吸気エンジンを搭載したクーパーが10台、そして1.6Lターボエンジンを搭載したクーパーSが13台となっている。クーパーとクーパーSの価格差が縮まっているので、自分の好みのボディカラーや装備面を重視するのが良いだろう。

■1代限りのレアモデルをご紹介!

2013年3月発売のMINIペースマンは1代限りで生産を終えた2ドアクーペ。1.6LターボのクーパーSペースマンをベースにしたオール4も設定された

 ここからは、わずかひと世代で無くなってしまったレアモデルを紹介する。まずは、100万円以下の中古車が約9台流通しているペースマンだ。ペースマンは、プレミアムコンパクトセグメント初のスポーツアクティビティクーペとして、2013年に登場。

 一見するとクロスオーバーのように見えるが、ペースマンはルーフ・ラインには美しいクーペ・ラインを取り入れ、室内空間においては大人4 名がゆったりとくつろげる空間を確保した2ドアクーペだ。

 搭載するエンジンはクロスオーバーと同じで、ガソリンエンジンに加えて、ディーゼルも用意していた。オシャレなクルマではあるが、その複雑すぎるコンセプト。そして利便性の高いクロスオーバーに押されて、わずか3年で姿を消した。ペースマンの中古車は約51台流通していて、そのうち約9台が100万円以下となっている。グレードはクーパーとクーパーSが中心で、わずかに1台だけだが4WD車も流通していた。

 そして、最後に紹介するのがMINIの量産モデルとして初の2シータークーペとして2011年に登場したMINIクーペ。

 ブランド初の3BOXボディ構造を採用し、エンジンルーム、キャビン、ラゲッジと3つの部分に分けられている。これによりリアスタイルは、クラシカルなグランツーリスモを彷彿させるスポーティでエレガントなクーペデザインとなっている。

 さらにリアには、時速80km/hを超えるとトランクリッドに組み込まれているスポイラーが上昇し、空力性能を最適化する「アクティブ・リア・スポイラー」を採用した意欲作だ。

 中古車のグレード構成は走りを意識したモデルらしく、1.6Lターボエンジンを搭載したクーパーSが3台。そしてエントリーモデルのクーパーが1台となっている。

■100万円以下で買えるMINIのベストバイ

50万円以下の在庫が豊富な先代クラブマン。3ドアハッチバックよりも広い後席を有し、4人家族にも選びやすくなった

 100万円以下でMINIの中古車を購入するとすれば、選びやすさでいえば、旧型のハッチバックとクラブマンだろう。

 フロントシートしか人が乗らないというのであれば、ハッチバック。人やペットを乗せたいというのであればクラブマンもしくはクロスオーバーがオススメだ。街中でよく見るMINIなので個性を主張したい!というのであれば、台数は少ないがMINIクーペだ。スポーティなスタイル同様に切れ味鋭いソリッドな走りを楽しめるモデル。

 個人的には旧型のハッチバックかクラブマンを50万円以下で手に入れて楽しみたい。

【画像ギャラリー】3ドアからオープン、クロスオーバーまで!! 予算100万円で買えるMINIのおすすめモデル

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みんなのコメント

8件
  • 外見は安そうに見えなくても、よく見ると内装の痛みが激しい車が多い。
  • 心配するな、中古の型落ちミニなんて誰の目にも安物だから

    それ以前にミニ、新車もあんなにバカ高いなんて、大多数の人にはほとんど知られてないよな
    自分も昔、見積もり取ってビックリしたわ
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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