去る10月16、17日の2日間にわたり、ツインメッセ静岡(静岡県静岡市駿河区)にてプレミアムワールドモーターフェアが開催されました。
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初日に当たる16日、絵描きこときもだは、模型の世界首都静岡というモニュメントが掲げられたこちらを訪れておりました。
2012年より開催されている同イベント。もはや静岡でも屈指の新車イベントと言ってもいいと思います。
会場には入口に構えるBMWをはじめ、メルセデス・ベンツ、ボルボ、レンジローバーやフェラーリ、ランボルギーニといった高級スポーツカーに至るまで9社が参加。
静岡に居を構えるディーラーはもちろん、都心の代理店も参加しています。今回10周年を迎えるにあたり、企画者でもある塩坂氏にお話を伺いました。
■10周年目の節目を迎えての意気込み
ワールドプレミアムモーターフェアは、元々BMWやメルセデス・ベンツの2社からはじめたイベントだったそうです。
かつてヤナセで行っていた輸入車ショーがなくなり、しばらくそうしたイベントが失われていました。
当時、静岡県内には輸入車組合のようなものもなく、輸入車の振興を盛り上げるような組織がない中で盛り上げていかなくてはということからはじまりました。
まだ知名度も低く、当時は2千人くらいしか集まらないイベントだったそうです。それから徐々にさまざまなディーラーが集まり、20ブランド以上が出店したことも。入場者数が2万人を越えることもあって現在に至るそうです。
今年も11社に上る企業が参加、会場には錚々たる新車たちが整然と並んでおりました。
また10年目の節目に何か以前と違う企画ができないかと考えた結果、今までのクルマ中心の展示にステージというだけではなく、地元・静岡の物産にも声を掛け、参加していただいたそうです。
興味深いのは「静岡の物産」と言いながら実に国際色豊かに展示をされており、マセラティのブースでは「週末をイタリアで」をテーマに、イタリア製雑貨や食品のコラボ展示やバイクメーカーであるMVアグスタの展示も。
食品加工メーカーが出展するコーナーでは、用意されているサンド類をはじめ、実際にフランスで気軽に食されているスタイル・・・といった具合に、輸入車にかけ合わせた内容が用意されていました。
もちろん、会場内でも購入後その場で食べることのできるスペースも用意されており、絵描きも展示車両を眺めつつパンパーニャと呼ばれるフレンチサンドを口にしておりました。
会場外である建物の外では中古車の展示販売も行われており、こちらでも静岡を中心に回るピザの移動販売のお店が出店されていました。本格的な焼き窯を搭載した車内からは良い香りが漂ってきます。
■自動車史100年に一度の大変革期CASEと呼ばれる変革とは
プレミアムワールドモーターフェア2021ではTime of change to CASE 未来のクルマはどこに向かっているのだろうかとテーマを掲げ、壇上で著名人やゲストに語っていただきました。
CASEとはコネクテッド(IT)オートノマス(自動運転)シェアリング(共有)エレクトリック(電動)の頭文字をとった言葉です。
100年に1度と言われる自動車の大変革期にさしかかっていると言われる現在。この先を見据える話として電気自動車やネットを活用した自動運転による未来など話し合うというものです。
トークショーのほか会場から生配信されるクルマ業界女子部チャンネルも配信され会場を盛り上げていました。
■今日の1枚
この会場内で描き上げるのはさすがに難しかったため、今回は自宅での1枚に。新車は選ぶのが難しいのですが、やはりメーカーとしてだけでなく国単位でのディスプレイをされていたマセラティを描かせていただきました。
イタリアの家具やワイン、高級なチーズのショーケースに囲まれたイタリアンカーはそそるものがありました。
10周年の節目になるプレミアムワールドモーターフェア、コロナ禍でもあり様々なイベントは苦境に立たされているのが現状です。
これから先は新車だけではなくクルマ好きの方にも向けてスーパーカーはじめ、クラッシックカー等の展示も考えていくべきか?そんな事も塩坂氏は思っているそうです。
新車とは顧客層が異なっていたり、次回はどうやろうかまで考えることが難しいのかもしれません。
それでもクルマ好きが集まる。
多くの方が訪れてくれるイベントは「必ずそこに発展するポイントがあるのではないか」と思います。
次回また訪れたときには各国の展示車両の後ろにはその国の雑貨や食材が並びクルマを中心に各国の輸入品を楽しめる。そんな期待を抱きながら絵描きは次の旅へと向かいます。
[ライター・撮影/きもだ こよし]
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