やみつきになる15秒間だけの加速力!
ハンドル右にあるボタンを押せば、15秒限定で加速力がアップ! 最高速もプラスされ、よりスポーティに走れます。まるで小学生の頃に没頭したファミコン『エキサイトバイク』(1984年11月/任天堂)の“Bダッシュ”じゃありませんか!!
【画像】カワサキのフルカウル電動スポーツモデル『Ninja e-1』を画像で見る
『エキサイトバイク』では、使いすぎるとオーバーヒートして、しばらくは動けなくなってしまう。そうならないように“eブースト”は時間が制限させているから問題ない。ガソリンエンジン搭載車の125ccクラスと同等の動力性能を有するカワサキ初のピュア電動スポーツバイク『Ninja e-1(ニンジャe-1)』です。
定格出力0.98kWの原付二種クラスとしながら、400ccクラスに匹敵するフルカウルを備えた本格的な車体。プラットフォームを共有したネイキッドタイプの『Z e-1』とともに登場しました。
需要の高いセグメントにリリース
ヨーロッパ(EU)で小型限定普通二輪免許に相当するのが、最高出力を11kW(15ps)までとするA1ライセンス。ニンジャe-1らの積むブラシレス型電動モーターの最高出力は9kW(12ps)で、需要が高く市場の大きなセグメントにEU諸国でも当てはまります。
それは日本でも変わりません。ランニングコストが安く経済性に優れ、機動力も高い原二クラスは右肩上がり。さらにまたインドや中国、ASEANや中南米など二輪車への需要が移動の足として好まれたコミューターから、趣味としてのスポーツバイクへと移り変わる時期にもマッチし、カーボンニュートラルへの社会全体の機運はもちろん、EVモデルの販売増・普及への足がかりとした第1弾であることがわかります。
カワサキはカーボンニュートラルへの実現を目指し、2035年までに先進国市場向けの主要モデルをEV(電動)またはHEV(ハイブリッド)にし、2025年までに10機種以上の電動バイク(EVとHEVを合わせ)をマーケットに導入すると発表しています。
ファミマのロゴ入りなのはなぜ?
2024年7月に開催された鈴鹿8時間耐久ロードレース第45回大会の自社ブース内にニンジャe-1などを展示。ファミリーマートが環境への取り組みへの協賛の証として同社のロゴを掲出しました。
今回乗ったニンジャe-1もファミリーマートのロゴ入りです。車体のサイズ感はニンジャ250と同じくらいで、原二クラスといえども前後17インチの足回りを持つフルサイズ。それでいながら車両重量は140kgでしかありません。
シート高は785mmで、ニンジャ250より10mm低く、身長175cm/体重66kgの筆者の場合、足つき性も良好に感じます。取り回しが軽いのは、スペック表を見て納得。ニンジャ250(166kg)より24kgも重量を抑えているのです。
どんだけ走るんだ!?
既存のガソリンエンジンに乗るライダーからすると、航続距離が気になります。リチウムイオンバッテリー2個を燃料タンクからエンジンの位置にかけて搭載し、1回のフル充電で走行距離は55km(ROAD)とカタログ値で公表されています。
走行モードをROADとECOに切り替えることができ、ECOに設定しておくと、残走行距離が表示されるメーターディスプレイでは満充電時の頃はRANGE60km以上を示したままで、さらに増えていくこともあるから驚きです。
なかなかバッテリーが減らないなと感じたので、気にせずROADを選びます。幹線道路をクルマの流れとともに、余裕をもって走るならECOではなくROADを選択しなければなりません。
そして、ここぞというときは冒頭で報告したハンドル右にあるボタン「E-BOOST(eブースト)機能」に頼ることになります。eブースト作動中はメーター中央のバーグラフが青くなり作動中であることを知らせてくれます。追い越しや登坂で上手に活用するのもまた、楽しみの一つになるかもしれません。
バーグラフ式のバッテリー残量メーターは目盛りが5つほどあり、10~15kmで1つ減るという印象です。カタログ値のとおり、50km以上は走行できるのではないでしょうか。
今回は遠くへは行かず、バッテリー切れする前の30~40km程度の走行時に返却しましたが、加速を繰り返してもバッテリー残量に不安を感じることはありませんでした。まもなくゴールと分かれば、最後はeブーストを多用し、余った電力をついつい使いたくなるのはなぜでしょうか。筆者だけでしょうか? 今後、電動車が増えると「EVあるある」となるのかもしれませんね。
シームレスに速度を上げていく
トランスミッションはなく、右手のグリップをひねればシームレスに力強く加速し、電動ならではのダッシュ力で混雑した都会の道を軽快に駆け抜けることができます。クラッチなど駆動系でのロスがなく、ダイレクト感がありレスポンスが鋭い。
また、電動では珍しくありませんが、リバース機能もあり、慣れれば取り回し時に重宝しそうです。車体を押し引きしたい時は、まず「WALK MODE」にします。スロットルを開けると約5km/hで前進し、逆側に回すと約3km/hで後退します。
コネクターに互換性あればもっと嬉しい
充電は車体に2つのリチウムイオンバッテリーを搭載したまま、リヤシートを外して姿をあらわすプラグインチャージャー(別途購入)に充電器のコネクターを挿し込んで家庭用100V電源でできます。
バッテリーを単体で立てた状態で、室内で充電可能なチャージングドックや家庭用電源から充電可能な専用チャージャーは別売。バッテリー1個あたりの充電時間はゼロから満充電までが約3.7時間、2個で約7.4時間となります。
バッテリーを車体から取り外してから充電することもできますが、同行した女優でバイク女子の小野木里奈さんに持ってもらうと「重たい」とのこと。バッテリーは1つで11.5kgの重量があり、持ち運ぶには少しの気合と腕力が求められそうです。
バッテリーを立てた状態で並列に2つ積み、その上はストレージボックスとして機能するのはありがたいところ。レインウェアなどを入れておけそうです。ちなみに充電コネクターは、四輪で用いられることの多いJ1772やCHAdeMOとの互換性はありません。
助成金を使えばリーズナブルに買える!!
ライムグリーンのラインが入る車体はレーシングムードが漂い、スタイリッシュとしか言いようがありません。音がしないことから電動であることがわかると、歩行者やドライバーらから視線を集めていました。先進的で見た目にもスマート。クリーンで、なんだか鼻が高いのです。
車体価格は106万7000円。補助金を賢く使えばリーズナブルに購入でき、東京都の場合なら58万円もの補助金で、ガソリンエンジン車と変わらない価格で手に入れることができます。詳細はカワサキプラザなど販売店でお確かめください。
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みんなのコメント
東京在住なら転売目的で購入する人も出て来そうですが