ウイリアムズはF1スペインGP決勝に先立ち、アレクサンダー・アルボンのマシンに搭載されているパワーユニット(PU)のコンポーネントを交換。規定数を超えたため、決勝でアルボンはピットレーンからスタートすることとなった。
ウイリアムズが今回アルボンのマシンに投入したのは、3基目のエナジーストアと3基目のコントロールエレクトロニクス。これらのコンポーネントは、年間2基までとレギュレーションで規定されており、3基目以降はペナルティの対象となる。
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スペインGPでウイリアムズ勢は苦戦しており、予選でもアルボンが19番手、チームメイトのローガン・サージェントが20番手と最後列からのスタートが決まっていたため、ピットレーンスタートのダメージは少ない。
アルボンのPUエレメント交換に関して、FIAスチュワートの報告書には次のようにある。
「FIAテクニカルデレゲートの承認なしにPUエレメントを交換したことは、2024年F1スポーティングレギュレーション第40.3条に適合していない」
「そのため、23号車(アルボン)は2024年F1スポーティングレギュレーション第40.9条に従って、ピットレーンからレースをスタートする必要がある」
アルボンは予選Q1で各車のアタックの間を縫い、トラフィックの少ないコース上でタイム計測を行なう戦略を取った。一時は12番手までポジションを上げていたものの、終盤にタイムを改善したドライバーに蹴落とされてしまった。
Q1はトップタイムを記録したメルセデスのルイス・ハミルトンからアルボンまでが1.010秒差の接戦だったが、アルボンは19番手でノックアウトとなった。
「今の中団争いがいかに強力かをあらわしている。僕はマシンのフィーリングも良かったし、バランスもよかった」とアルボンは予選を振り返った。
「タイヤに関しては適切なポジションになかったと思う。僕らはタイヤの温めが少し足らなかったと感じていたし、ターン1とターン2ではバランスに少し苦労した。それが現状だ。とても接近しているんだ」
「昨年と今年を比べると、僕らは大きな進歩を遂げた。ドライビングのフィーリングはとても良くなっているけど、まだ多少(マシン)重量が重いのは明らかだ」
なお20番手サージェントは、予選中にアストンマーティンのランス・ストロールをターン10でブロックしたことが原因で3グリッドの降格処分を受けたものの、最下位+アルボンのピットレーンスタート決定で19番手から決勝スタートを迎える。
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