Pininfarina Battista
ピニンファリーナ バッティスタ
超ハイスペックEV「バッティスタ」上陸! ピニンファリーナの最新ハイパーカー日本発売開始
創業者の名を戴くモニュメント的ハイパーカー
アウトモビリ・ピニンファリーナは、2019年12月3日、2020年に発売予定のEVハイパーカー「バッティスタ」を日本で初公開した。
バッティスタは、2018年に設立したアウトモビリ・ピニンファリーナが世に放つ、渾身の第一弾。「イタリア史上最強のパフォーマンス」を標榜するフルEVのハイパーカーだ。車名にカロッツェリア・ピニンファリーナ創業主の名前を冠する、モニュメント的な1台となる。
日本での販売は、数々のプレミアムブランドを扱うSKYグループが新たにピニンファリーナ・ジャパンを設立し、その窓口を担う。特にショールームなどは設けられていないものの、世界限定150台ということもあり、実際の購入者はピニンファリーナ本社へ出向いて仕様を決めることになる。こうした販売方法は、この手のハイパーカーの場合、けっして珍しくはない。完全なエクスクルーシブな世界、オートクチュールとなるだけに完成までの過程も楽しめる。
0-100km/h加速は2秒以内
パワーユニットはクロアチアのEVスタートアップ・リマック社との共同開発。フロア下およびトンネル部分に120kW分のバッテリーパックを搭載し、各輪に備わる4基のエレクトリックモーターを駆動するEVハイパーカーは、最高出力1900ps、最大トルク2300Nmという前代未聞のスペックと、最高速度350km/h以上、0-100km/h加速2秒以内のパフォーマンスを謳い、最大500kmの航続距離を可能としている。
これまでピニンファリーナは、独自の風洞実験装置を用い、数々のスーパースポーツカーのエアロダイナミクスを追求し続けてきたメーカーだ。その実績と歴史、そして実力は、最新のバッティスタのプロポーションにも反映されており、CFD(Computational Fluid Dynamics=数値流体力学)や風洞実験、動的シミュレーションを複合的に活用しながら調整を重ねてきた。
有機的で滑らかな造形は、空気抵抗を減らし、冷却効率を高め、ダウンフォースを稼ぎ出す。左右のドアはルーフの一部と一緒に上方へ跳ね上がるデザインとした。テールエンドには2分割形状のフラップを装備。足元には、パートナーシップを結ぶピレリPゼロタイヤと21インチのホイールを組み合わせる。
フォーミュラEからの技術をフィードバック
現在、アウトモビリ・ピニンファリーナはインドの自動車メーカーであるマヒンドラ・アンド・マヒンドラの傘下にあり、フォーミュラEでもマヒンドラ・レーシングと戦略的提携関係を結んでいる。ゆえに、バッティスタの運動性能には、レーストラックで実証されたフォーミュラEのテクノロジーが積極的に採り入れられているという。テスト及び開発ドライバーを務めているのは元F1ドライバーのニック・ハイドフェルド。しかも開発陣の中には、元ポルシェのエンジニアも在籍し、タイカンを担当した者を責任者として起用。テスラで腕を磨いたエンジニアもいるため、EVにおける技術力と信頼性は保証されたようなものだろう。
イタリア史上最速のスポーツカーを目指す
同車のプロジェクトを総括するのは、バッティスタの孫であり、現ピニンファリーナの会長であるパウロ・ピニンファリーナ。バッティスタ計画の始動にあたっては、アウトモビリ・ピニンファリーナのミハエル・ペンシュケCEO、およびマヒンドラ・アンド・マヒンドラ・グループのアナンド・マヒンドラと以下の点で合意を結んでいる。
すなわち「イタリアで設計・製造される最速にして最もパワフルなクルマに、自分の祖父の名をつけること」と「そのクルマは少量生産のハイパーカーであること」。かくして「PF0(ピニンファリーナ・ゼロ)」のコードネームを掲げ、フルEVのハイパーGTのプロジェクトがスタートした。2018年12月には、正式車名がバッティスタとなることを発表している。
邦貨約2億4000万円、生産総数150台
アウトモビリ・ピニンファリーナはトリノ近郊、カンビアーノに拠点を置くピニンファリーナS.p.A.と新たなパートナーシップを締結。バッティスタおよび将来の製品の設計、開発、製造の土台づくりとして、2000万ユーロ(約24億1600万円)を投じている。
アウトモビリ・ピニンファリーナは、2018年の創設以来、世界有数の自動車販売会社との提携交渉を続けてきた。今後、世界中に25~40のディーラー網を整備すると言われている。北米ではロサンゼルス、マイアミ、ニューヨーク、サンフランシスコ、トロント、バンクーバーに、欧州ではロンドン、バーミンガム、モナコ、ブリュッセル、デュッセルドルフ、シュトゥットガルトに、アジアは香港とシンガポール、中東はドバイとリヤドに販売店を展開する予定だ。
価格は200万ユーロ(約2億4000万円)で、全150台をハンドビルドで生産。販売するマーケットは北米、ヨーロッパ、アジア、中東で、それぞれ50台ずつの割り当てを計画しているという。ペブルビーチ コンクール デレガンスの週末にも内覧会を実施するなど、限られた幸運なカスタマーとの対面の場は世界中で順次設けられている。
次世代ハイパーEV、バティスタの顧客へのデリバリーは2020年末に始まる予定だ。
【SPECIFICATIONS】
ピニンファリーナ バッティスタ
最大出力:1900ps(1400kW)
最大トルク:2300Nm
最高速度:350km/h以上
0→100km/h加速:2.0秒以下
0→300km/h加速:12.0秒以下
航続可能距離:500km
駆動:AWD(トルクベクタリング機能付き)
駆動モード:5段階可変
ボディ構造:カーボンファイバー製ボディパネル/フルカーボンモノコック/アルミニウムサブフレーム(フロント&リヤ)
バッテリー:120kWh
充電:DC高速充電
ブレーキ:前後6ピストン(カーボンセラミック)
ディスク径:前後390mm
タイヤ:ピレリ Pゼロ(バッティスタ専用 21インチ)
※すべてメーカーによる目標推定値
【問い合わせ】
ピニンファリーナ・ジャパン
TEL 03-5798-2121
住所:東京都港区南麻布5-2-32 6F
営業時間:9:00~19:00
定休日:日曜
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