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世界初もゴロゴロ! 時代を切り開いた最先端装備を搭載した偉大な国産車5選

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世界初もゴロゴロ! 時代を切り開いた最先端装備を搭載した偉大な国産車5選

 その後世界のスタンダードになった装備の始祖はこれだ!

 先日、レクサスESが量産車としては世界初となるカメラモニタリングシステムを採用。いわゆるミラーレス化を実現すると発表した。最近では、こうして国産車の発表時に「世界初」という言葉を見かけることは減っているが、1980~90年代にかけて、伸び盛りだった日本車は世界初を連発していた。そのなかには無理やりと感じることもあったが、その後世界的に当たり前の装備になったものは珍しくない。ここでは、独断と偏見で5つの装備をピックアップ、採用年の順に並べて紹介しよう。

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 1)カーナビゲーションシステム:ホンダ・アコード/ビガー(1981年)

 いまや自動車の装備として欠かせないカーナビゲーション。ミドルサイズ以上のモデルでは標準装備されていることも珍しくなく、軽自動車でもオプションで装着するユーザーは多い。現在のシステムはGPS(衛星)とジャイロセンサーを利用して絶対的な位置と相対的な向きを検知しながら地図データ上での自車位置を特定、さらに独自のアルゴリズムから目的地までのルート検索をするものとなっている。

 しかし、その始祖といえるのが、ホンダの『エレクトロ・ジャイロケータ』だ。このシステムが生まれた1981年当時、GPSは利用できず、ジャイロセンサーと走行距離センサーによって自社位置を検出するしかなかった。しかも地図はデジタルデータではなく、透過型フィルムでズームなどができないのはもちろん、移動に合わせて地図を入れ替える必要もあった。そんなシステムであっても世界初であることには間違いなく、またカーナビゲーションというシステムが求められるきっかけとなった点からも歴史的な価値は高い。2017年には世界的な電気・通信分野における学会であるIEEE(アイトリプルイー)から「IEEEマイルストーン」として認定されている。

 2)電動格納ドアミラー:日産ローレル(1984年)

 世界ではすでにドアミラーが採用されていたころも、日本ではフェンダーミラー以外は認められなかった。日本でドアミラーが解禁されたのは1983年。最初に採用したのは日産パルサーEXAだった。しかしその翌年、日産ローレル(C32型)に、早くも「電動格納式ドアミラー」が採用された。ドアミラーでは出遅れていた日本車のはずだが、不思議なことにこの機能は世界初のものだった。ちなみに、この5代目ローレルは直列6気筒エンジン、V型6気筒エンジン、直列4気筒エンジンを同時にラインアップしたという点でも珍しい存在だった。いまや、キーロックに連動してドアミラーをたたむオート格納機能は国内外のクルマに採用されているが、その始祖となる機能も日本生まれだったのだ。

 3)ミッドシップ・オープンのモノコックボディ:ホンダ・ビート(1991年)

 軽自動車のオープン・ミッドシップとして誕生したビート。フルオープンでスポーツドライビングが楽しめるボディ剛性を実現していたことは驚きだったが、そのボディはミッドシップ・オープン2シーターとしては、意外なことに世界初のモノコックボディでもあった。言われてみれば、それまでスーパーカーやライトウエイトスポーツカーとして存在していたミッドシップのオープン2シーターは古典的なフレーム構造の延長にあった。ビートではコンピュータによる応力解析などを実施することで、軽量で量産性に優れたモノコックボディでビートの目指す走りにふさわしい性能を実現していた。その精神は、現行モデルのホンダS660にも受け継がれている。

 4)コモンレール:日野ライジングレンジャー(1995年)

 黒煙を吐き出すディーゼルエンジンというダークなイメージが、クリーンに変わる原動力となったテクノロジーが、燃料を高圧にして噴射するという電子制御コモンレール燃料噴射システム。欧州メーカーが磨き上げた技術という印象があるかもしれないが、市販車として初採用したのは日野ライジングレンジャーで、そのエンジンが直列6気筒のJ08Cエンジンだった。

 トヨタグループの日野が初採用したということで、開発の主体がデンソーであることは容易に想像できるだろうが、当時の通産省(現在の経済産業省)が主導して立ち上げた新燃焼システム研究所が果たした役割も無視できない。なお当時のコモンレールシステムの最大噴射圧は135MPa。世界では、その倍となる270MPaのコモンレールシステムも存在している。それにしてもディーゼル復権のキーテクノロジーであるコモンレールシステムの量産化を世界で初めて実現したのが日野自動車だったというのは意外な事実だ。

 5)ハイブリッドカー:トヨタ・コースター(1997年)

 世界中の自動車メーカーが次世代パワートレインについて電動化をキーワードに開発を進めているが、すべてが純EVになるわけではなく、エンジンを主体としたマイルドハイブリッド、モーター駆動をメインとしたシリーズハイブリッドなどニーズに合わせて多様な電動化が想定されている。

 つまり、まだまだしばらくはハイブリッドカーが主役となりそうな状況だが、そのハイブリッドカーの量産に成功したのも日本の自動車メーカー、言わずもがなのトヨタ自動車だ。なお、世界初の量産ハイブリッドカーはプリウスではなく、マイクロバスのコースターというのも、同社の公式見解。プリウスでは遊星歯車を使ってエンジンとモーターを組み合わせているが、コースター ハイブリッドのシステムは1.3リッターエンジンで発電、モーターで後輪を駆動するという純粋なシリーズハイブリッドだった。

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