アルファロメオのアントニオ・ジョビナッツィは、2017年に2レースに出走した経験があるものの、F1フル参戦は今年が初めてのルーキードライバーである。一方チームメイトのキミ・ライコネンは、17年目のシーズンを迎えた大ベテランだ。
開幕から2戦連続で入賞を果たしたライコネンに対し、ジョビナッツィはノーポイントと遅れをとっている。ただ彼はそれが「普通のことだ」と感じているという。
ジョビナッツィはライコネンについて次のように語る。
「もちろん彼は多くの経験を積んだ素晴らしいドライバーだ」
「彼は自分に求められていることを理解している。ただそれは最終的に経験の差に過ぎないと思う」
「F3で僕が過ごした最後のシーズンと似た状況だ。僕と比べてルーキーたちは初め苦労していた。ただそれは普通のことで、どのスポーツでも経験豊富なアスリートほどしっかりとした準備ができていると思う」
ジョビナッツィは2015年、カーリンからユーロF3に参戦し、現在インディカーで活躍中のフェリックス・ローゼンクヴィストに次ぐランキング2位となった。
その年のカーリンは計6人のドライバーを抱えており、ジョビナッツィは現F2ドライバーのタチアナ・カルデロンと並んで、最も経験のあるドライバーのひとりだった。そこには当時ルーキーだったジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)やカラム・アイロットも所属していたが、ジョビナッツィは経験の差を見せつけていた。
アルファロメオは現時点で、ライコネンがひとりで獲得した10ポイントによって、コンストラクターズランキング4位につけている。ジョビナッツィはそれに関連して次のように語った。
「最初から言っているように、キミがいることはチームを早く成長させるという点でとても良いことだ」
「僕たちは現在4番手にいる。もちろんタイトな争いではあるが、何よりこの順位はキミのおかげだし、彼はとても素晴らしいレースをしている」
「僕は今、多くのポイントをチームにもたらせるよう、彼に近づいていく必要があるし、そうすればチームとして良いシーズンを過ごすことができると思う」
またジョビナッツィは、ポイント獲得のためには一貫してうまくいく週末を過ごす必要があると考えている。
「開幕戦のメルボルンでは予選がうまくいったと思う。特にQ1では上位につけたが、Q2では問題が起きてラップをまとめることができなかった。レースではスタートして300mでダメージを受けてしまった」
「バーレーンではその逆で、予選では苦しんだがレースペースは良かった。終盤のセーフティカーがなければポイントも狙えたと思う」
「僕たちはクリアな週末を過ごす必要がある。良いパッケージがそこにはあるわけだし、全てをうまくまとめられれば良い結果がついてくると思う」
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