マイルドなハッチバックに進化
text:Lawrence Allan(ローレンス・アラン)
【画像】目撃されたプロトタイプ【次期セダンや現行モデルと写真で比較】 全121枚
translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)
新型ホンダ・シビック・ハッチバックのテスト車両が欧州の公道で目撃された。セダンのプロトタイプはすでに公開されているが、ハッチバックの姿が確認されるのは初めてだ。
セダンの売れ行きが芳しくない英国への導入は予定されていないが、5ドアハッチバックは来年後半に導入されると予想されている。
ドイツで目撃されたテスト車両はカモフラージュが施されているが、フロントエンドのデザインはセダンと同じであることが分かる。しかし、Cピラーからリアにかけてのフォルムは、現行モデルとは明らかに異なる。
また、過去3世代でリアウィンドウを横切るように装着されていたスポイラーは廃止され、よりすっきりとした外観になっているようだ。スリムな形状のテールランプも特徴的で、現行モデルのディフューザーやフェイクのエアベントがなくなり、おとなしい印象のスタイリングとなっている。
セダンのインテリアは、現行モデルよりもミニマルなデザインアプローチが採用されている。ダッシュボードと一体化したエアコンダクトを備え、ダイヤルなど物理的なコントロール類も確認できる。
英国の生産工場は閉鎖
新型シビックの中身については、現段階ではほとんど明らかになっていない。
AUTOCARが把握しているのは、ホンダは2022年までに欧州のラインナップの電動化を計画しており、シビック(タイプRを除く)にはe:HEVが採用されるだろうということだ。
ジャズ(フィット)やCR-Vに搭載されているe:HEVは、ハイブリッドモードではガソリンエンジンを車輪から切り離し、電気モーターの発電機として使用。高負荷時にのみ1速トランスミッションに再接続する。
ジャズでは108psと25.8kg-mのトルクを発揮するが、シビックでは大幅に増加すると予想される。
シビックの生産地は、現在のところ明らかになっていない。現行のハッチバックとタイプRを生産している英国のスウィンドン工場は今年後半に閉鎖される。生産は日本に戻り(セダンは北米とカナダでも生産されている)、英国との貿易協定を新たに結ぶことになるとされている。
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