M2パフォーマンスクーペ
text:Greg Kable(グレッグ・ケーブル)
【画像】BMW M2、メルセデスAMG CLA45、アウディRS3【ライバル比較】 全55枚
BMWが、新しい後輪駆動のM2を2022年に英国で発売することが明らかとなった。
BMW内部でG87と呼ばれる、この第2世代M2クーペは、四輪駆動のM2グランクーペと、400ps以上を出力する1シリーズを含む、将来のコンパクトMのラインナップの一部となる。
パワートレイン
近日発表予定のM3およびM4と、最近投入されたX3 MおよびX4 Mに搭載される最新の6気筒ガソリンエンジンの、性能を抑えたバージョンを搭載する。
現在のM2で採用され、同様の構成をもつS55に代わる、S58と呼ばれるこのツインターボ3.0Lガソリンユニットは、同様の高回転特性で7200rpmを達成する。
公式の発表はまだないが、標準モデルで少なくとも426psを生成するとの、関係者からの情報が入っている。
これは、現行M2コンペティションより16p上乗せとなり、メルセデスAMG A45 Sのターボ2.0L 4気筒エンジンの422pspを上回るパワーとなる。
最大トルクは56kg-mとなり、サイズと重量の増加にもかかわらず、先行モデルとほぼ同等のパフォーマンスとなる。
現行M2と同様のドライブ比で構成された場合、0-97km/h加速は4秒以内、最高速度は280km/h前後となることが予想されている。
新しいM2は、第3世代Z4とその兄弟モデルトヨタGRスープラと、共通点の多い第2世代の2シリーズクーペがベースとなっている。
2021年の発売が予定されている、BMW内部でG42と呼ばれる新しい2シリーズクーペは、BMWのクラスターアーキテクチャ(CLAR)プラットフォームの最新版を採用する。
4ドアM235i xドライブ・グランクーペ・シリーズが、フロントアーキテクチャ(FAAR)プラットフォームをベースとした、横方向レイアウトなのに対し、新しいM2クーペは、縦方向エンジンマウントを採用し、現行モデルと同様のレイアウトを備える。
CLARプラットフォームには、スロットルオフエンジンのアイドリング、回生ブレーキ、電動ブースト機能などにとってキーとなる、48V電気アーキテクチャが採用されると予想される。
新しいM2の発売時点では、マイルドハイブリッドの採用はないと予想されているが、S58エンジン向けシステムの開発が進められているため、7年間のライフサイクルで投入される可能性はまだ残されている。
CO2排出量削減計画の一環として、将来のすべてのMモデルは、やがてマイルドハイブリッドテクノロジーを導入すると、AUTOCARは予想している。
マニュアルは必須
現行モデルと同様に、新しいM2は6速マニュアルギアボックスと電子制御アクティブMディファレンシャルが装備される。
現行M2のデュアルクラッチオートマティックに代わり、マイルドハイブリッドシステムを搭載する際に重要となってくる、8速トルクコンバーター・オートマティックギアボックスのオプションが用意される。
M部門の関係者は、AUTOCARに対し「オートマティックオプションの需要の高い市場はいくつかありますが、圧倒的多数のお客様はマニュアルが必須だと考えています」と語っている。
標準の2シリーズクーペより、高性能となる新しいモデルは、フロントとリアのサスペンションストラットタワーマウントビーム、ダイナミック・エンジンマウント、幅の広いトレッドなどによる補強と、新しいボディワークが追加される。
他の最近のMモデルには、トルクを完全可変配分できる四輪駆動が提供される流れとなっているにも関わらず、新しいM2は純粋なサーキット性能のモデルにするため、後輪駆動のみの設定となるとの情報が入っている。
「M2をユニークなモデルにするためです。お客様が、Mに期待する純粋なドライビング体験を提供します」と関係者は話している。
アウディRS3やメルセデスAMG A45 Sなどのパフォーマンスハッチバックを含む、四輪駆動のライバルが多くのシェアを握るマーケットで、新しいM2に後輪駆動を採用し、ユニークなセールスポイントを与えるのが狙いだ。
同じくライバルとなるポルシェ・ケイマンは、フロントではなく、ミッドマウントエンジンを採用している。
新しいM2のエクステリア
新しいM2のエクステリアは、M235i xドライブ・グランクーペにインスピレーションを受けている。
縦型エンジンを採用する新しいM2は、ボンネットが長くなり、キャブリアが長くなるものの、グリルとヘッドライトをはじめとする、フロントエンドスタイリングが共有されると言われている。
オリジナルのM2と同様、この新しいモデルは、ドイツのライプツィヒにあるBMWの工場で、第2世代の2シリーズクーペと第3世代のZ4の標準モデルと共に生産される予定となっている。
メキシコの新しいサンルイスポトシ工場で、北米を含むその他の市場向けに、最新の3シリーズと共に生産される計画もある。
将来的に、4ドアモデルが追加となることも予想されている。
メルセデスAMG CLA45と、近日発売予定の新しいアウディRS3サルーンのライバルとなる、M2グランクーペは、M235iグランクーペの4気筒エンジンのチューンナップバージョンと完全可変の四輪駆動を採用し、出力は400ps以上となると予想されている。
このユニットは、最もパワフルな1シリーズハッチバック、306psを発揮するM135iにも採用される。
この新しいフラッグシップのモデル名は明らかにされていないが、M1は1978年に最初のオーダーメイドのロードカー、Mカーで使用され、1Mは2011年の限定版1シリーズMクーペでニックネームとして使われている。
1シリーズと2シリーズの新しいMバージョンは、後輪駆動のM240iクーペの後継モデルを補うものとなる。
BMWは今後数年のうちに、4気筒および6気筒のジュニアパフォーマンスカーの、幅広いラインナップを提供する予定となっている。
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みんなのコメント
これが一般人には現実的なスポーツカーだろう。
6気筒は良い。
4気筒はどんなに頑張っても振動が残る。