ジープらしく前後にモーターを備えた4WDの新型EV
ステランティスの米ブランド「Jeep(ジープ)は2024年5月30日、米国ニューヨークにて「Wagoneer S(ワゴニアS)」を世界初公開、米国市場のみの「2024年型 ワゴニアS ローンチエディション」を発表しました。
【画像】ついに世界初公開! ジープの新型EV「ワゴニアS」がカッコいい! 写真で見る(31枚)
新型ワゴニアSは、ジープブランドの新しい電気自動車(BEV)です。
ステランティスの大型車向けEVプラットフォーム「STLAラージ」を採用、駆動方式はジープらしく、前後にモーターをそなえた4xe(4WD)となります。
トータル出力は600馬力・800Nmとなり、0−60mph(0−96km/h加速)は3.4秒と、これまでのジープ市販車のなかで最速というパフォーマンスを誇ります。
ジープブランド独自の「セレクテレイン」を搭載。オート、スポーツ、エコ、スノー、サンドの 5 つの異なるドライビングモードが備わり、オフロード走行をはじめ、あらゆる道路状況でも安定したドライビング・ダイナミクスを実現しているといいます。
3イン1 EDMは、電動モーター、ギア、パワー エレクトロニクスを 1 つのコンパクトなユニットに統合し、強力かつ効率的です。フロントEDMにはホイール ディスコネクトが装備されており、巡航時のエネルギー消費を減らし、航続距離を最適化します。
新型ワゴニアSは、1回の充電で300マイル(約480km)以上の走行距離を持つBEVとしてのみ提供されます。400V・100kWhのバッテリーパックを搭載、急速充電器を用いれば、20%から80%まで約23分で充電が可能です。
エクステリアは再設計された7スロットグリルによって巧みに強調されたジープらしいフロントフェイスが印象的です。アンビエント ャストライティングは、近代建築にヒントを得たもので、何マイルも離れた場所からでも目立つといいます。
空気抵抗係数(Cd値)は、これまでのジープ史上もっとも低い0.29を実現。これは平均的なSUVよりも約15%優れています。
インテリアは、“旅の芸術を体現する世界クラスのインテリア”というジープブランドの伝統を継承。クラス最大となる45インチのディスプレイやインタラクティブな助手席側スクリーンなどの最先端のデザインと、職人の手によるディテールなどの伝統が融合しています。
好みの色が選択できるアンビエント照明なども装備されます。また標準でデュアルパノラミックサンルーフも採用されています。さらに19スピーカーのプレミアムマッキントッシュオーディオシステムも搭載されています。
ジープブランドCEO、アントニオ・フェローサ氏は「完全電気自動車のジープ・ワゴニアSの発売は、ジープブランドの輝かしい歴史に新たな章を刻むものです。約1世紀にわたるイノベーションとデザインを基盤に、まったく新しい世代のオーナーに、ジープならではの、あらゆる点で 100%電気自動車という体験を提供します。EVからV8エンジンまで、ジープのラインナップに新たなパワートレインが加わったことで、ユーザーはこれまで以上に自由に“自分だけの冒険”を選ぶことができるようになりました」とコメントしています。
※ ※ ※
新型ワゴニアSは、2024年後半から米国およびカナダ市場で発売される予定で、その後世界中の市場で販売される予定となっています。
日本での導入スケジュールなど、詳細は未定です。
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