WEC世界耐久選手権は、2025年からハイパーカークラスのマニュファクチャラーは、1メーカーあたり少なくとも2台の車両を投入する必要がある、と正式に認めた。
しばらく前から予想されていたこの動きは、6月14日、第92回ル・マン24時間レースの決勝前日恒例のACOフランス西部自動車クラブの定例会見のなかで確認された。
ハイパーカーのホモロゲーションサイクルが2029年まで延長。水素クラス導入は2028年へ4度目の延期
これは来季、フルシーズンのグリッド数が37から40へと増加するのと同時に行われる。40台のうち、22のスロットがハイパーカーチーム用に確保されると見込まれている。
金曜日に2028年までカレンダーに残ることが確認されたイモラは、増加したグリッドサイズに対応できるよう、4つのガレージを追加する予定だ。
ACOの声明によると、ハイパーカーメーカーに少なくとも2台の車をエントリーさせる動きは、メーカー選手権の観点から「スポーツの公平性を高め、公平な競争の場を確保する」ことを意図している。
また、特定のメーカーにおける追加車両は、『FIAハイパーカーチームワールドカップ』にエントリーされることも明らかにした。2024年シーズンも、各メーカー3台目以降のプライベーターチームは、このカップでランキングを争っている。
キャデラック、ランボルギーニ、イソッタ・フラスキーニは、この新しい規則によって直接影響を受けるメーカーである。彼らは現在、1台しかWECにシリーズエントリーしていない。
GMのスポーツカーレース・プログラムマネジャーであるローラ・ウォントロップ・クラウザーは、キャデラックは必要に応じてルールに適応するとしか述べていないが、同ブランドは2025年のパートナーとなる予定のJOTAスポーツとすでに2台体制で取り組むものと理解されている。
新規参入するアストンマーティンも、2台体制の義務化の影響を受ける。彼らはこれまで1台のみのエントリーを約束していたが、金曜日になって、ヴァルキリーLMHを2台エントリーさせることを発表した。
既存の9つのハイパーカーメーカーすべてと新参のアストンマーティンにグリッドスロットが付与された場合、プライベートチームに残されるのはあと2つのスポットのみとなる。
しかし、イソッタ・フラスキーニとそのパートナーチームであるデュケインには、2台目のティーポ6コンペティツィオーネの体制拡大に必要な資金を見つけるという潜在的な課題が待ち受けている。
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