現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 賛否両論「ランドローバー ディフェンダー」ってどうなの?

ここから本文です

賛否両論「ランドローバー ディフェンダー」ってどうなの?

掲載 7
賛否両論「ランドローバー ディフェンダー」ってどうなの?

長所と短所:ほとんどの人がランドローバー ディフェンダーを好きだ。しかし、まったく魅力を感じない人もいる。象徴か、それとも眩惑か?1人はランドローバーに愛を感じ、もう1人は悲しみしか感じない。エディターのロルフとラルフがランドローバー ディフェンダーを語る。

わが国のオフロード車は、動物園のライオンのようなものだ。彼らの本当の生息地ここにはなく、アフリカやアジアの果てしない大地と深い泥が彼らを生き生きとさせるのである。すべてのオフロード車の祖先である「ランドローバー ディフェンダー」の利点や長所についての議論は、実は時代遅れである。なぜなら、他のどの車よりも(圧倒的に!)優れていることが、ここではできないからだ。

【このクルマ2台でなんぼ?】メルセデス製スーパーカー「CLK GTR」のクーペとロードスターがツインで買える!30億円以上の資金があれば・・・

ではどうするのか?ランディは公道で使われるが、そこでは苦戦を強いられる。このことは、2人の編集者の熱のこもった議論によって明らかだ。

"困難な地形でも気軽に走れる、ランディほど歳をとらない車はない"

そう、決まり文句はすべて真実なのだ。初代「ディフェンダー」の品質にバラつきがあるのは、このクルマが最後まで(2016年まで)、ほとんど手作業で作られていたからだ。ブレーキが効かず、ヒーターが効かず、スワーブテストで無謀にハンドルを切り、時速120km以上でジューダス プリーストのコンサート並みに聴こえるクルマに、なぜ高い値段を払うのだろうか?「ディフェンダー」をオフロードで走らせてみれば、その答えがわかるだろう。岩や木の幹、深い泥の溝をこれほど簡単に乗り越えられるものはないし、これほど楽に登れるものもない。そして、舗装路でも使えるフルタイム4WDの1983年型オフローダーを他に見つけることはできない!

ランドローバーはしばしば時代を先取りしていた。2003年頃、我々AUTO BILD編集部は「ディフェンダーTd5」を長期テスト車として所有していた。走行距離3万kmの時点ですでにギアボックスの交換が必要で、水の浸入でエンジンコントロールユニットが動かなくなった。それでも私、ロルフ クラインは、できるだけ頻繁にキーを握った。同僚たちの揺れる頭を無視して、しばしば長旅をした。それが私をハムスターホイールから解放してくれたからだ。私の400kmの通勤時間は、必要以上に長い時間を要したが、私はその1分1分を楽しんだ。

ランドローバーの魅力の鍵のひとつは、その多様性にある。60年代のパンフレットの写真には、当時シリーズ2に用意されていたすべてのスペシャルボディが写っている!今日のフレームのない4x4では、このような創造性は生まれない。もちろん、クラシックランドローバーのロールス・ロイス並みの生存率(約70パーセントがまだ現役)も、美学に関係している。これほど美しく風化する車は他にほとんどない。そして、その傷のひとつひとつが、そのクルマをより興味深いものにしている。

"オフロードではヒーロー、オン ザ ロードでは痛みを気にしない愛好家のための箱"

「ディフェンダー」に試乗してみてほしい。そうすれば、実質的に76年前の設計のオフロード車で(道路を)走るのがどんな感じかわかるだろう。ランディの中では、あなたは機械工になる。ディーゼルを始動させるとすぐに、貧弱なボックスが振動する。クラッチを踏み、ギアをシフトする。すべてが慎重に、しかし力強く行われる。ギアの噛み合い、カルダンシャフトの回転、ディーゼルの轟音を全身で感じることができる。

街を離れると、ディファレンシャルががっしりしたタイヤと競うように吠え、ハリケーンのような風切り音が厳しい音響の喧騒に拍車をかける。数km走ると、ステアリングホイールの後ろで窮屈な姿勢をとるため、腰痛が襲ってくる。ドライバーはイワシの箱のように窮屈に座り、ドアに近すぎる。

ターマック(舗装路)を主に走る人たちは、なぜこの恐竜のような自動車に乗るのか?と私の尊敬する同僚ロルフ クラインは語る。ランディの卓越したオフロード特性を除けば、納得のいく答えが見つからない。私のトラバントの方が運転はもっと快適だし、着座姿勢も楽だと。

ランディよりオフロード性能はわずかに劣るが、路上ではかなり快適な、ディフェンダーに代わる古典的な車種がある。同じメーカーの「レンジローバー」や「ディスカバリー」だ。そして、「日産パトロール」、「トヨタ ランドクルーザー」の各世代。さらに、メルセデスの「G-460」、「G-461」、「G-463」シリーズで、どれも登山に非常に適している。そしてそのどれもが、公道で運転するのに物理的に苦痛を伴わない。

Text: Rolf Klein and Lars Busemann

文:AutoBild Japan
【キャンペーン】第2・4金土日は7円/L引き!ガソリン・軽油をお得に給油!(要マイカー登録&特定情報の入力)

こんな記事も読まれています

千住金属工業、xEV向け新接合技術を披露へ…オートモーティブワールド2026
千住金属工業、xEV向け新接合技術を披露へ…オートモーティブワールド2026
レスポンス
ベトナムEVビンファスト、東南アジア初の工場をインドネシアに開所…年産35万台めざす
ベトナムEVビンファスト、東南アジア初の工場をインドネシアに開所…年産35万台めざす
レスポンス
彼の愛した緑とジャケットを纏う。911 GT3に伝説の美学を封じ込めた「90 F.A.ポルシェ」の全貌
彼の愛した緑とジャケットを纏う。911 GT3に伝説の美学を封じ込めた「90 F.A.ポルシェ」の全貌
LEVOLANT
日産 エルグランドだけじゃない!! パトロールも印象的すぎた日産のジャパンモビリティショー2025
日産 エルグランドだけじゃない!! パトロールも印象的すぎた日産のジャパンモビリティショー2025
ベストカーWeb
デビュー30周年! ホンダの「“3列・7人乗り”ミニバン」に注目! 全長4.8m級「見晴らし良好ボディ」×「ほっこりシート」で快適度もアップ!? 新たな「ステップワゴン“30周年特別仕様車”」2モデルを設定
デビュー30周年! ホンダの「“3列・7人乗り”ミニバン」に注目! 全長4.8m級「見晴らし良好ボディ」×「ほっこりシート」で快適度もアップ!? 新たな「ステップワゴン“30周年特別仕様車”」2モデルを設定
くるまのニュース
北海道で唯一の「三セク鉄道の代替バス」へと変わった旧・ふるさと銀河線!! 鉄道時代のプロファイルが濃厚すぎる!!
北海道で唯一の「三セク鉄道の代替バス」へと変わった旧・ふるさと銀河線!! 鉄道時代のプロファイルが濃厚すぎる!!
ベストカーWeb
ホンダ ステップワゴンに、初代誕生から30周年を記念した特別モデル登場!──GQ新着カー
ホンダ ステップワゴンに、初代誕生から30周年を記念した特別モデル登場!──GQ新着カー
GQ JAPAN
新型トヨタRAV4、ついに発売開始へ!──GQ新着カー
新型トヨタRAV4、ついに発売開始へ!──GQ新着カー
GQ JAPAN
住友電工、住友理工の完全子会社化が完了…公開買付けで全株式取得
住友電工、住友理工の完全子会社化が完了…公開買付けで全株式取得
レスポンス
メルセデスベンツ GLE、ブラックアクセントの「Night Edition」追加…1482万円から
メルセデスベンツ GLE、ブラックアクセントの「Night Edition」追加…1482万円から
レスポンス
「ニスモの“本気仕様”」新モデル登場へ!「フェアレディZ」改良版も 日産のオートサロン2026
「ニスモの“本気仕様”」新モデル登場へ!「フェアレディZ」改良版も 日産のオートサロン2026
乗りものニュース
ヤマハ新型オフロード「WR125R」ついに国内登場! 縦目2灯フェイスで2色ラインナップ、1月30日発売
ヤマハ新型オフロード「WR125R」ついに国内登場! 縦目2灯フェイスで2色ラインナップ、1月30日発売
WEBヤングマシン
約561万円! トヨタ新「“4WD”スポーツカー」登場! 超パワフルな「1.6リッターターボ」エンジンד6速MT”搭載! “スポーツAT”も追加された「新GRカローラ」加国モデルとは
約561万円! トヨタ新「“4WD”スポーツカー」登場! 超パワフルな「1.6リッターターボ」エンジンד6速MT”搭載! “スポーツAT”も追加された「新GRカローラ」加国モデルとは
くるまのニュース
ブラックのアクセントを利かせたメルセデス・ベンツGLE/GLEクーペ「ナイトエディション」が日本デビュー
ブラックのアクセントを利かせたメルセデス・ベンツGLE/GLEクーペ「ナイトエディション」が日本デビュー
カー・アンド・ドライバー
TDK、水セキュリティ対策でCDPから最高評価…6年連続Aリスト企業に選定
TDK、水セキュリティ対策でCDPから最高評価…6年連続Aリスト企業に選定
レスポンス
マツダ「次期コスモスポーツ!?」 現代に蘇った“旧車レトロ×最新デザイン”採用の「“2人乗り”スポーツカー」がスゴイ! 名車「ロードスター」ベースに開発した“本気モデル”NATS「コスモビジョン」とは!
マツダ「次期コスモスポーツ!?」 現代に蘇った“旧車レトロ×最新デザイン”採用の「“2人乗り”スポーツカー」がスゴイ! 名車「ロードスター」ベースに開発した“本気モデル”NATS「コスモビジョン」とは!
くるまのニュース
人気ミニバン「セレナ」が大幅マイチェン278万5200円から!クラス上のフェイスが魅力のグレードも!
人気ミニバン「セレナ」が大幅マイチェン278万5200円から!クラス上のフェイスが魅力のグレードも!
月刊自家用車WEB
中国GACが新エネ車3モデル発表、サウジ市場本格参入…リヤドモーターショー2025
中国GACが新エネ車3モデル発表、サウジ市場本格参入…リヤドモーターショー2025
レスポンス

みんなのコメント

7件
  • にんにくひめ
    オーナーは、漏れなく雨漏りが標準装備と言うね
    そして、一生乗るとも言う。
  • avi********
    故障が多いよ。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

872 . 0万円 6400 . 0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

345 . 0万円 2323 . 0万円

中古車を検索
ランドローバー ディフェンダーの買取価格・査定相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

872 . 0万円 6400 . 0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

345 . 0万円 2323 . 0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村