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歴代デリカを比べまSHOW Vol.1 スペースギア4WDシャモニーハイルーフ 2800インタークーラーターボディーゼル

掲載 更新 5
歴代デリカを比べまSHOW Vol.1 スペースギア4WDシャモニーハイルーフ 2800インタークーラーターボディーゼル

フロントエンジンレイアウトを初採用!

スペースギア4WDシャモニーハイルーフ

カスタムライフを存分に楽しむためにアルヴェルを取り巻く犯罪に備える

2800インタークーラーターボディーゼル【PE8W】


デリカ史上初のフロントエンジン搭載モデルとなったスペースギアは1994年5月に登場。2代目デリカ(4WDモデル)がラダーフレーム、3代目がモノコックボディを採用していたのに対して、4代目はラダーフレームにモノコックボディを組み合わせたビルトインフレーム構造とされていたのが大きな特徴と言える。これは悪路走破性を高めながら衝突安全性も確保するための策で、のちに初代パジェロミニや3代目パジェロにも採用されることになる三菱独自の技術だった。
スペースギアに用意されたエンジンはガソリン2種類とディーゼルターボ2種類の計4種類で、取材車両は2・8ℓディーゼルターボの4M40型を搭載。グレードは専用の内外装や装備を持つ特別仕様車のシャモニーになる。
オーナーの山本さんは02年にこのシャモニーを購入。当時1万8000kmだったオドメーターは、17年が経った今でもまだ4万4400kmを指してるにすぎないという極上車だ。これまでハイラックスサーフ、ランドクルーザープラドと乗り継いできた山本さんは、「背が高くて前がよく見えるクルマがほしかった」とのことで、たまたま鈑金屋さんで見つけたスペースギヤシャモニーにひとめ惚れ。さらに、サーフやプラドがそうだったように、ディーゼルエンジンを搭載していたことも購入に至る大きな理由だったようだ。
実車を前にすると、キャブオーバー型だった2代目、3代目デリカとは違って、エンジンをフロント搭載することで5ナンバー枠ほぼいっぱい(4685mm)まで延ばされた全長と、2800mmに達するホイールベースによって細長いクルマという印象を受ける。切り詰められた前後オーバーハングが、悪路走破性を推し測る上でひとつの目安になるアプローチ&デパーチャーアングルを確保する一方、ロングホイールベース化に伴ってランプブレークアングルはどうしてもキツくなる。
そこで最低地上高を195mmに設定しながら、オンロード走行を主とした2WD(FR)やフルタイム4WDの他、HiとLo、2つの直結4WDモードを持つスーパーセレクト4WDを搭載することで本格的なオフロード走行にも対応しているのだ。それもレバー1本の操作で各モードの切り替えを可能にしているのがポイントと言える。
また、スターワゴン以降、デリカの4WDモデルというと、どうしてもオフロード性能が注目されがちだが、リヤサスをマルチリンク(5リンク)式の独立懸架としたスペースギアは、オンロードでの快適性や操安性も大幅に向上させているのが見どころだ。
時代やユーザーニーズの変化を敏感に捉え、それらにマッチした内容を誇るスペースギア。オンオフそれぞれの性能を極めて高い次元で両立させた初のデリカとして、エポックメイキングな存在であることは間違いない。

足回りと4WDシステムの見直しでオフロード走破性をさらに高める


クロームメッキタイプのフロントグリルガードと、車名ロゴが入った大型フォグランプはシャモニー専用装備。その外側に、もう1組の大型補助ランプが追加されている。

ホイールは純正15インチアルミ。標準装着タイヤは225/80R15だが、取材車両には30×9.50R15サイズのBFグッドリッチのオールテレーンT/Aが組み合わされていた。


直線基調だった先代に対して、曲面を多用したデザインの新しいダッシュボード周り。ATはコラムシフトのため、足もとが広々している。センター上部に備わる3連メーターは右から電圧計、外気温計、前後/左右傾斜計。

フロントエンジンレイアウトに伴うフラットフロア化によって前後ウォークスルーを実現。シート配列は2-3-3の8人乗りで、2列目は2人掛けベンチシート+折り畳み式補助シートとなり、3列目へのアクセスを容易にしている。


2列目は回転対座だけでなく、90度横向きでの固定も可能。3列目は50:50分割の左右跳ね上げ式で、乗車人数や荷物の量に合わせてアレンジできる。また、1~3列目すべてでフルフラットにも対応するなど、シートアレンジは先代以上のバリエーションを誇る。

3列目を起こした状態でのラゲッジスペース。奥行きは見ての通りミニマムだけど、上方向に余裕があるため、容量的には実用的と言える。もちろん、3列目を左右に跳ね上げればラゲッジスペースの拡大も可能だ。

SPECIFICATIONS
●車両型式:PE8W
●全長×全幅×全高:4685×1695×2060mm
●ホイールベース:2800mm トレッド(F/R):1440/1435mm
●車両重量:2000kg
●エンジン型式:4M40
●エンジン形式:直4SOHC+ターボ
●ボア×ストローク:φ95.0×100.0mm 排気量:2835cc 圧縮比:21.0:1
●最高出力:125ps/4000rpm 最大トルク:30.0kgm/2000rpm
●トランスミッション:コラム4速AT
●サスペンション形式(F/R):ダブルウィッシュボーン/5リンク
●ブレーキ(F/R):ベンチレーテッドディスク/ドラム
●タイヤサイズ:FR225/80R15

デリカパーフェクトブック 2019年11月11日発売号 より

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みんなのコメント

5件
  • デリカはキャブオーバーのスターワゴン(プロジェクターランプのやつ)が好みです。
  • スペースギアのリヤサスは独懸ではありません。5リンクのリジッドです。
    独懸になったのはD5からですよね...。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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