ラリチャレと全日本を結ぶステップアップとして機能する?
WRC(世界ラリー選手権)の日本での開催もあり、盛り上がりを見せているラリー業界。エントラントが急増し、とくに大きな盛り上がりを見せているのが、TOYOTA GAZOO Racing「ラリーチャレンジ(通称:ラリチャレ)」。そして全日本ラリー選手権も国内トップカテゴリーとして、ラリー2規定の車両の参戦枠が設けられるなど盛り上がりを見せています。しかし、そのラリチャレと全日本ラリーを結ぶはずの地区戦のラリー競技は、いまだに一部のニッチな競技イベントというイメージが強いのが実情ですが、実はいま密かに地区戦が注目を浴びているんです。
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「豊田しもやまラリー2024」に56台がエントリー
ラリチャレ2024シリーズ規則書に明記されたドライバーの参加条件の中に、ひとつの努力目標として「2016年以降開催のTOYOTA GAZOO Racing Rally Challenge(ラリチャレ)への参加回数が15戦を超えた場合、超えたシーズンの翌シーズン最初のTGRRC参加までに地方ラリー選手権もしくは全日本ラリー選手権への参加を1戦以上すること」という項目が加わっている。これにより、ラリチャレ卒業もしくはラリチャレ以外での腕試しの場として、地区戦が急に注目を浴びることとなっている。
2024年5月19日(日)、中部・近畿地区戦の1戦である「豊田しもやまラリー2024」が愛知県豊田市内で開催された。今回で開催3回目となるこのラリーは、WRCラリージャパンの開催地ということもあって、ラリー関連イベントが開催されることも多く、地元の注目も高い。豊田しもやまラリー自体はまだ開催の歴史も浅いイベントだが、2023年には35台ほどの参戦であったこのラリーに2024年は56台がエントリーをしていた。今回は、参加者に魅力を聞いてみた。
「年に1~2回はエントリーしたいです」
■DE-2クラス No.24「元 三五 86」(岡田 登・石垣晴恵組)
岡田 登選手は長年ラリチャレだけに参戦してきた。最初の年は会社のクルマで参戦していたが2年目からは自分のクルマを購入しエントリーしている。まずは出走前の岡田選手に意気込みを聞いてみた。
「モータースポーツをやりたいと若いころから思っていまして、学生時代はダートラ競技に2回だけ出場したことがありますが、それ以後は全く……。59歳の時に初めてラリチャレに参戦して、それから8年間ずっとエントリーしています。最初は会社のチームからの参戦でしたが、それなりに走れたので続けてみようということで、2年目からは自車で参戦しています。一応クラス優勝をしたこともあります。知人の紹介もあって、自宅から一番近い地区戦に初エントリーしました。じつは、ラリチャレ以外のラリー競技は初めてになるので、よくわからないことも新鮮でいいですね。レッキが2回あったり、ラリチャレと違うことも多いですが、ぶつけずに無事に帰ってこられるよう頑張ります」
ラリー後にもコメントを聞いてみた。
「SSが長くてコース自体も難しく、おまけに今回は予報よりも早く雨も降ってきてしまい、無理せず完走することだけに集中しました。今回横に乗ってくれた石垣選手に感謝したいですね。これからもラリチャレを中心にやっていきたいとは思いますが、この地区戦のフォーマットにも少し慣れたいとは思いますので、年に1回とか2回とかステップアップとして今後も近場で開催の地区戦には出てみたいですね」
「今後も参加をしてみたいです!」
■チャレンジクラス No.44「アイシン86 ATS YH」(田邊大輝・山口涼嘉組)
昨シーズンのラリチャレE2クラスタイトルを獲得している田邊大輝・山口涼嘉組も今回初の地区戦参戦となる。田邊選手は出走前に次のようにコメントした。
「知人から声を掛けられて、会社の技術会のクルマで参戦を開始したのが4~5年前ですね。それまでは、学生時代にジムカーナとダートラの経験はあったんですが、ラリー経験はなく……。走ってみるとラリーが一番楽しいですね。なんといっても公道を、法定速度以上で走って、自分の技術を他人と比べ切磋琢磨できるところがいいですね」
無事に4つのSSを走り切り、クラス優勝を果たした田邊選手に再び話を聞いてみた。
「レッキノートを作ってもう1回走れたり、レッキのスピードも違ってラリチャレとの違いに面食らうことも多かったですが、長い距離も走れるし、すごく楽しかったですね。地区戦となるとクルマのほうも少し変えなければならないですが、ぜひ今後も出てみたいと思いました」
このチームの村田監督は次のようにコメントしてくれた。
「もともとこの会社のチーム自体がラリチャレ参戦のために結成したチームです。今回は初の地区戦ということで、チームとしての動きというところまで含めて今日の結果を振り返り、自分たちのレベルを上げることにつながるのならこの活動の発展があるかもしれませんね」
地区戦には地区戦の魅力がある
一方で、これまで地区戦だけを長く続けてきている選手もいるわけだが、地区戦にこだわって参戦している選手に話を聞いてみると次のように話す。
「いろんな人がやってきて盛り上がることについてのとらえ方は人それぞれだとは思いますが、やはり、地区戦には地区戦の魅力があって、それにはまる人が増えてくれたらそれがいいのでは……?」
JAF中部・近畿ラリー選手権第2戦「いなべ東近江ラリー2024(6月22~23日開催)」もすでに50台以上のエントリーが集まっている(5月31日エントリー受付終了)。ラリー競技全体が盛り上がっていくいい形になってきているように見える。これからもこの発展に期待したい。
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