売れていないが乗れば溢れる魅力に気がつくはず
完成検査問題や元会長であるカルロス・ゴーン氏の逮捕など、暗いニュースが続く日産自動車。しかし、クルマには罪はないということで、今回は現在の日産のラインナップの中から人気のノートやセレナ以外にも注目したい車種をピックアップしてみた。
日産ノートが日産車48年ぶりの販売首位を手放しで喜べない複雑な事情
1)日産キューブ
2008年に現行型(3代目)が登場してからすでに10年以上が経過したキューブだが、いまだに現行車種として頑張っている。未だに衝突被害軽減ブレーキすら搭載されていない安全面については疑問符が付くが、未だに古めかしくならないその内外装には称賛を贈りたい。昨年末には「グッドデザイン・ロングライフデザイン賞」を受賞しており、そのデザイン性の高さは誰もが知るところと言えるだろう。
さすがに新車の購入をオススメはしにくいが、初期モノの中古車であればなんと総額20万円台から狙えてしまう現行キューブ。手ごろに古さを感じないデザインを手にするにはもってこいの1台と言えるだろう。
2)日産フェアレディZ
こちらもキューブと同じく登場から10年以上が経過したモデルとなっているフェアレディZ。日本ではすっかり絶滅してしまった大排気量エンジンを搭載したFRスポーツカーだ。
過給機を持たないNAエンジンながら、336馬力(標準車)を発生させるVQ37HRエンジンはいまだに一線級のポテンシャルを持ち合わせている。
残念ながらフェアレディZの主戦場は北米市場を含む海外となってしまっているが、それでも日本で販売を続けている点は評価したいところ。これだけのパフォーマンスを持ちながらも、ベースグレードは300万円台から購入できるという点も冷静に考えれば驚くべき点だろう。
リーフじゃない電気自動車の圧倒的な使い勝手
3)日産e-NV200
日産の電気自動車というとリーフばかりが話題に上がるが、忘れてはいけないのがミニバン/ライトバンボディを持ったe-NV200だ。リーフと共通するパワートレインを持つe-NV200だが、リーフが2代目へとフルモデルチェンジを果たしたことでバッテリー容量も2代目リーフと同様の40kWhへとアップ。12月から順次デリバリーが開始されているのだ。
これにより航続距離も300km(JC08モード)と増長したが、それよりも注目すべきは最大1500Wまで対応するAC100Vコンセントが2つ標準で装備される点だ。これに40kWhのバッテリーが組み合わされることにより、1000Wの電力を最大15時間に渡って供給できる「走る蓄電池」となったのである。
さすがに3,954,960円~4,762,800円という価格は高額だが、有事の際のことを考えれば自治体などに1台あってもいいかもしれない。
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