マクラーレンにとって、ベルギーGPは悪夢のような週末となってしまった。15番グリッドのカルロス・サインツJr.は、フォーメーションラップの段階からルノー製パワーユニット(PU)にトラブルが発生し、レース開始からほどなくしてマシンを止めた。一方のランド・ノリスは終盤まで5番手を走行していたが、レース最終盤にパワーを失い、ファイナルラップにスタート/フィニッシュライン付近でストップ。11位完走扱いに終わった。
チーム代表のアンドレアス・ザイドルは、大量得点のチャンスを逸したことにフラストレーションを感じているとして、何が起こったのかを理解するためにルノーと協力していく必要があると語った。
■レッドブル・ホンダはベルギーGP決勝で、旧仕様”スペック2”PUを使った?
「2台リタイアとなってしまったことは残念だ。その内1台はまともにスタートすることすらできなかった」
「この状況はルノーにとっても同様(に残念なこと)だと思う」
「ルノーはパワーを向上させるためにシーズンを通して多大な労力を費やしており、それには我々も勇気付けられている。ただグリッド降格ペナルティを受けて、さらにレースではリタイアに終わるというのは非常に残念だ」
「我々が透明性のあるオープンな関係であること、そしてみんなで協力して問題を分析しようとすることが重要なんだ」
ルノーPU勢はベルギーGPで最新型であるスペックCのPUを投入したが、2日目以降はスペックBに戻して走行していた。決勝日に再びスペックCに載せ換えなかったことを後悔しているか尋ねられたザイドルは、それを否定した。
「それは推測の域を出ない。まずは様子を見る必要があるが、エンジンのスペックは関係ないように思う」
ザイドルはまた、トラブルが発生したノリスのパワーユニットは寿命を迎えたわけではないといい、次戦以降も走行するマイレージが十分に残っていたはずだと主張した。
ベルギーGPを終えてマクラーレンが理解する必要があるのは、予選では低調な結果に終わったにも関わらず、なぜ決勝では力強いペースで走ることができたのか、ということだ。
それについて、ザイドルはこう話した。
「次戦に向けての分析事項に目を通してみると、実に興味深い。というのも、我々はレースウィークエンドの途中で突然、4番目に速いマシンになったんだ」
「ランドは予選で進歩を遂げ、Q3進出まであとコンマ1秒というタイムを出した。ただ、決勝ではもっと違った展開になると予想していた」
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