最近、丸目のヘッドライトを持つクルマがヒット街道まっしぐら! フィアット500やBMWミニは言うにおよばず、丸目ヘッドライトを採用したハスラー、ジムニー&ジムニーシエラが大ヒットしているのはご存じのとおり。
丸目ヘッドライトはキュートな容姿だから女子ウケはいい。しかし、それだけではない。丸目のヘッドライトという部分を除いても、インテリアがオシャレだったり、走りが魅力的なクルマが多く、その実力は侮れないことから、男ウケもいいのだ。
そこで、日本で買える現行モデル19台のなかから、トップ10を決めようというのがこの企画。選出は竹岡 圭さんにお願いした。男目線の清水草一氏の原稿と合わせて、お楽しみください。
文/竹岡 圭、清水草一、ベストカー編集部
写真/ベストカー編集部
初出/ベストカー2018年10月26日号
■エントリー19車種のなかからTOP10を選ぶ!
丸目のヘッドライトを持ったクルマは全19車種あるが、そのなかからTOP10を竹岡圭さんが選出! どの車種がTOP10に入るのか、興味津々!
■1位/フィアット500
ではさっそくいってみましょう! いきなりですが、栄えある1位になったのは、フィアット500! 男目線からの清水草一さんの意見もどうぞ!
■竹岡 圭の考え
これは文句ナシのテッパン。コロンとしたボディに丸目。しかも表情がほんのり笑顔。インテリアはちょっぴりレトロ感覚で、ホワンと温かい気持ちにさせてくれます。
ボディカラーも時期によって、さまざまなバリエーションがあるので、中古車で選ぶのも楽しいかも。新車でも価格的にギリギリ200万円を切ったところからのスタートなのも嬉しいポイント。輸入車への憧れも満たしてくれます。
■清水草一の考え
これは女性だけじゃなく、男だって大好き。だってレトロでカワイイけど、子どもっぽくないんだもん 丸い体に丸いおメメ。
明らかに愛玩動物に通じるデザインなんだけど、でも決して保育園的じゃなく、人類の普遍的な幸福を目指したカタチ、みたいな哲学的ななにかを感じるのら。オッサンが乗っても、胸を張ってかわいくなれるみたいな感じですね。
●どんなクルマ?
ルパン三世の愛車のひとつである2代目、ヌォーバ500を現代風に再解釈。デザインはヌォーバ500に似るが、ヌォーバがRRなのに対し、現行はFFとなっている。日本では2008年に登場。アバルトによるチューンモデルもある。
■2位/スズキ・クロスビー
■竹岡 圭の考え
四角いボディに丸いお目々って、不思議と女心をくすぐるんですよね。四角=メカメカしさ=頼もしさと、丸目=動物っぽさ=甘えてくるようなカワイさが、バランス取れているからなのかもしれないですね。
クロスビーの場合、さらに室内も荷室も広いっ! 荒れた路面もなんのそのと、懐の深さまで持ち合わせているから、もう完璧。オマケに価格も手が届きやすくて言うことナシなんですよ。
■清水草一の考え
これは個人的にはイマイチじゃのう。クロスビーなら、だんぜん弟分のハスラーがいいじゃろうて。なぜって、ハスラーは軽規格。
あの大きさなら、あのフォルムは最高にファニーなんだが、ちょっと膨らませてクロスビーにすると、パネル面の甘さやダルさが前面に出てきて、安っぽく感じてしまうのじゃ。でも斜め前からとか、角度によってはグラマラスでかわいい、ロリ系にも見えるのう。
●どんなクルマ?
高い人気を誇る軽、ハスラーの登録車版として2017年12月に登場。当然、外見はハスラー似だが、実はハスラーのパーツはいっさい使われていない。パワーユニットは、全モデル1Lエンジンベースのハイブリッドを採用している。
■3位/BMWミニ(クラブマン含む)
■竹岡 圭の考え
1位にしようかなーと、悩みながらの3位。理由はだんだんとボディサイズが大きくなってきちゃったのと、それにつれて価格も高くなってきちゃったから。
でも、いい意味であんなに愛せるふざけたインテリアや、イルミネーションで会話できるとかのユニークさは唯一無二。思わず愛称で呼びたくなっちゃうのです。もちろんウチのMINIクロスオーバーも名前ついてますよ「しろちゃん」って。
■清水草一の考え
これは超定番ですね。ほとんどの人類が大好きで当然だと思うでちゅ。なぜってミニの形はすでに普遍的なアイコンだし、かわいい顔してかわいい体つきで、力強く大地を踏ん張るたくましさが感じられるから。
ただ個人的には、復活して以降のミニ(BMW製)のデザインには、ディズニーリゾートみたいなフワフワしたものも感じるでちゅね。今のミニのカッコは、機能よりぶりっ子だから。
●どんなクルマ?
1952年にアレック・イシゴニスにより開発された名車をモチーフに、権利を手にしたBMWが開発。2001年に初代を発売した(現行は3代目)。クラブマンの顔つきはベーシックなミニと同様だが、クロスオーバーは丸目っぽくない。
■4位/スズキ・ラパン
■竹岡 圭の考え
女子向けに作ったクルマですから、ウケなかったら意味がない(笑)。レトロっぽさとミルキーっぽさが合わさって、実際に買う買わないは別にすれば、カワイクないって思う女子はいないんじゃないかしら。インテリアも、リビングのようなお部屋感覚で落ち着きます。
■清水草一の考え
おじさんはラパンを見るたびに「うひょ~、カワイ~イ」とつぶやいてしまうのだすよ。だって全身小動物なんだもん。あのデザインには抵抗できんだす。かわいすぎるっち。しかも、前後ともに小動物の顔前から見ても後ろから見ても、ふにゃふにゃじゃ。
●どんなクルマ?
2015年6月に登場した3代目。代を経るごとに女性向け感が強くなるが、初代には「SS」という男臭のするグレードもあった。
■5位/ダイハツ・ブーン・シルク
■竹岡 圭の考え
カワイイのは好きだけれど、可愛すぎるのはイヤ、という乙女心わかりますかね。若干ツリ目の丸目だから、ツンと大人っぽいんですよ。インテリアもワインカラーの差し色が、モードな感じです。それでいてベーシックな実用性はしっかり押さえてるところがマル。
■清水草一の考え
おじちゃまはコレは絶対的に受け付けないぜ。おじちゃまにはこの子は、昔ながらの「女性専用車」に見えるのだ。 かつての「ミラ ハローキティ」みたいな。まぁアレはミラにキティちゃんを付けただけだったけど、雰囲気は同じだ。ダメ、ゼッタイ! マイチェンで口を大きくし、可愛らしさアップしたようだが印象はあまり変わらず。
●どんなクルマ?
トヨタとの共同開発だった2代目までと異なり、この3代目はダイハツが開発。「X4」もあった初代に比べるとヨワヨワな印象……。
■6位/スズキ・ハスラー
■竹岡 圭の考え
クロスビーじゃ大きいとか、税金安いとか……。逆ですね、ハスラーより大きなサイズと排気量の余裕が欲しかったほうがクロスビーを買ったわけで、その元祖小さい版なワケです。マルチワゴンとSUVのクロスオーバーのパイオニアとして、運動性能含め文句ナシの1台。
■清水草一の考え
ハスラーは男女問わず、人類にとって共通の傑作だと確信します。これは間違いなくユニセックスにかわいい。まず四角いフォルムはシンプルで機能的だし、足腰の踏ん張り感はしっかり自動車してる。それでいて顔がヒョーキン。デキるお笑い芸人ですね。
●どんなクルマ?
Keiの生産終了を惜しむ声に応えて開発されたクロスオーバーモデル。最低地上高も180mm(2WD)確保し、悪路もそれなりにこなす。
■7位/ホンダN-ONE
■竹岡 圭の考え
N360へのオマージュを盛り込んだせいか、ちょっと男性向けの匂いを感じるんですよね。そこがいいという人と、そこがちょっとという方と、女子の場合は好みが二手に分かれそう。組み合わせによっては、なんとなくレーシーな雰囲気も漂っちゃいますし。
■清水草一の考え
このクルマは上品だぜ。たたずまいに気品があるのじゃ。その気品は、基本的に古風なもの。N360のリバイバルという部分は、しっかり生きている。フロントフェイスの黒い部分はおサルさんの顔みたいだけど、そりは知的ユーモアというヤツであるな。うむ。
●どんなクルマ?
ホンダ初の市販軽乗用車N360をモチーフに、2012年11月登場。2015年にはコンプリートカー「モデューロX」も設定された。
■8位/スズキジムニー&ジムニーシエラ
■竹岡 圭の考え
個人的には今いちばん気になりますが、3ドアなので……。女子は現実的なんです。でもこのサイズ感のおかげで躊躇なく、本当にどこでも行けちゃう。階段だって上がれちゃいそうな走破力は男らしくて魅力的。雨だれ防止のリッドがまたプラモデルっぽくてカワイイ。
■清水草一の考え
おっかさ~ん、マルコメ味噌。そう、ジムニーのデザインはおっかさんの味。誰も抵抗できない超定番的魅力に満ちている。自動車って本来こういうカタチだったよね、というものを、みんなに突き付けたのだ。みんなコロリとやられてしまいました。降参です。
●どんなクルマ?
4代目はラダーフレームにリジッドアクスルのサスペンションと、ジムニーの伝統を継承しつつスクエアボディを採用して大人気に。
■9位/ダイハツ・コペン・セロ
■竹岡 圭の考え
オープンカーって購入するには勇気が必要。いくら電動で操作は簡単、ルーフを閉めていれば荷物も積めると言われても……、2名乗りだし。なので、この外観に心底惚れるか、ライフスタイルを確立した人じゃないと選びにくいかな。けど、やっぱり憧れなんですよね。
■清水草一の考え
ロールケーキがおふとんをかけて寝てるみたいな、かわいさだすね。ただちょっとツルリンとしすぎていて、海坊主みたいにも見えるのが難点。やっぱりクルマは甘いだけじゃダメ。どこかに力強さがないとc というのがオッサンの見解だす。うおおおおおお!
●どんなクルマ?
脱着ボディで着せ替え可能として2014年6月に登場した2代目コペン。丸目のセロは、ほか2モデルより少し遅れて2015年12月登場。
■10位/日産ジューク
■竹岡 圭の考え
ブサカワって、いったんハマると抜けられない。美味しいかどうか微妙なのに、あとを引くお菓子みたいなものです。でも冷静に見ると、サイズ感的にもパワー感的にも、お値段的にもちょうどイイ。適度なこだわりもあるし、いったん付き合うと離れられなくなる魅力アリです。
■清水草一の考え
女子にはこれ、キモカワイイのかな? 男子(56歳)には、キモユニークに見える。顔つきもお尻も昆虫的。丸いヘッドライトは誘蛾灯で、それに自ら吸い寄せられていく昆虫みたい。でも欲しいところまではいかないかなぁ。実は虫はあんまり好きじゃないから。
●どんなクルマ?
日本におけるクーペルックSUVの元祖的存在。デビューは2010年6月とかなり前だが、顔つきはいまだにトップクラスの個性を誇る。
■丸目界に新たなヒーロー誕生! S660ネオクラシックキット
TEXT/ベストカー編集部
2016年の東京オートサロンで公開された「S660 ネオクラシック」がベースとなったボディキット(129万6000円。車両本体、塗装費、工賃別)が、9月21日に驚きとともに発売されたので紹介しておこう!
このネオクラシック(略称ネオクラ)の担当エンジニアに聞いたところによると、クラシカルな印象を受けるヘッドライトはN-ONEから流用。LEDヘッドライトだったものを、デザイナーの希望で"あえて"ハロゲン仕様に変更しているのがこだわりだと明かしてくれた。
ボディパーツは、FRPで作られているが、カーボンなどの成型にも用いられる真空成型を採用。残念ながらキットだけの購入はできないが、例えばクルマの知識のある人なら、ポン付けもできちゃう、という寸法精度、クオリティの高さを実現している。
また、直系メーカーが作るボディキットということで、歩行者保護や保安基準などまでクリアして、3年6万kmという保証もついているというから、2度ビックリ。まさにホンダモデューロ入魂の一品といえるこだわりようだ。
販売方法はボディキット、およびボディキットを装着した中古車の販売となる。すでにS660を持っているオーナーはボディキットを購入すれば、この姿にできる。
取り扱い店舗は、ホンダユーテック(ホンダの中古車販売会社)が運営する、「オートテラス城北(埼玉県)」「オートテラス鈴鹿東(三重県)」「オートテラス筑紫野(福岡県)」の3店舗のみとなっている。
■URL/ホンダユーテック オートテラス
■受け入れられなかった丸目ちゃん
TEXT/ベストカー編集部
最後に受け入れられなかった過去の丸目モデルを紹介しておこう。ここまで読んでいただければわかるように、上手く作った丸目モデルは女子のみならず男子ウケもいいのである。
しかし、クルマ界の長き歴史において、男子にも女子にも受け入れられなかった悲しき丸目グルマも存在する。
3代目インテグラ、「100mアイキャッチ」をテーマに個性的な丸目顔を与えられたが、100m以内に近寄って購入契約した人は多くなかった。
2代目インプレッサもデビュー後一発目のマイチェンで顔面整形を受けるハメになった。クライスラーネオンに関しては、何も思い出せない。要はなんでも丸目にすればいいってもんじゃないってことです。
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