VOL.99 吉田由美のピンポイント&チャームポイント
レクサスのフラッグシップモデル「レクサス LS」。
その堂々とした佇まいとデザインは「レクサス LC」ほどのインパクトではありませんが、クーペシルエットを携えたレクサスのフラッグシップセダンという風格十分。
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ボディサイズはもちろんですが、レクサスの象徴「スピンドルグリル」は手の込んだFメッシュパターンデザイン。よく見ると「F」の文字に見えるやつですね。そしていつも思うのですが、ここ最近のレクサスのモデルは、バンパー独立型ではないので、スピンドルグリルをもしぶつけてしまったら丸ごと修理となってお高くつきそう。まあ、LSに乗るような方はそんなこと考えもしないかもしれませんが。
しかしこの「スピンドルグリル」は、レクサスをさらに迫力あるものにしていますが、今やフロントだけではなく、リヤもコンビネーションランプを中心に「スピンドルグリル」デザインを採用し、前から見ても後ろから見ても「レクサス」だと一目でわかるようになっています。
ちなみに今回試乗した「F SPORT」は、グリルだけではなく、バンパー下部の左右エアダクトにもFメッシュパターンを採用し、さらに押し出し感が強くなっています。
そして、新型「LS」には和の‘極上おもてなし’が込められています。
たとえばボディカラー。新色の「マンガンラスター」は、金属を削りだしたような色で今、流行りのトレンドカラーなのですが、見ようによっては和風にも見えます。
もうひとつの新色、さらに落ち着いた深い赤の「ソニックアゲート」は漆塗りの色をイメージする、さらに和カラー。これは色だけではなく、レクサス独自の塗装技術がボディカラーに奥ゆかしさを加えているからなのかもしれません。
また、室内も和テイストがあふれています。ドアトリムの加飾には天然杢にアートを施した「アートウッド」。L字型のプリーツ状の折り目を手作業でつける手の込んだハンドプリーツや、ドアハンドル部の強化ガラスに加飾をした「江戸切子調カットガラス」のインテリア。これは万が一の衝突時でも怪我をしない特殊加工されたガラスだとか。
エアコンの吹き出し口も直線でお琴風。室内のアンビエントイルミネーションは行燈をイメージしたとか。
そして日本ならでは、レクサスならではの‘奥ゆかしいおもてなし’はほかにも随所に感じられるのですが、中でも私が注目したのは先進安全技術のおもてなし。
レクサスのフラッグシップモデルだけに、「LC」の更に上をゆく、まさに「世界トップの安全性を目指している」というだけあって、「レクサス セーフティ システム+」には、車線逸脱を防止する「レーンディパーチャーアラート(LDA)」や、ドライバーが異常事態の時は安全な場所に車を止めるシステム、歩行者に注意を換気したり、万が一の場合にはハンドルアシストが入って回避する支援があったり、さらには世界初搭載という大型カラーヘッドアップディスプレイに歩行者の存在を表示し、注意喚起したり。
ただ、少し前の試乗会の時には「Lexus Co Drive(レクサスコドライブ)」システム作動中に、ウインカーを出すとレーンチェンジアシストしてくれる機能が搭載されていたのに、使いこなせず・・・。
というわけで「LS 500h F SPORT」を改めて借りて試乗。
今回も私の‘直感’を信じて、まずは取扱説明書を見ずに挑戦しましたが、ウインカーレバーを動かしてもどうしても作動せず。このままだと試乗期間中にまたしても体験できずじまいになると思い、とうとう取扱説明書を覗いてみるとなんと!何も難しいことはなく、ウィンカーを上下どちらかにキッチリ推すのではなく、中間で止める‘半押し’。
わかってしまえば、超簡単!盲点でした。
そういえば大昔、お付き合いしていたボーイフレンドから「由美ちゃん、世の中は白か黒かだけではなくて、グレーもある」と言われたことを思い出しました。スイッチもオンかオフだけではなく、グレーゾーンをうまく活用することで、いろいろな可能性が拡がるのかも。
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