■マツダ「新型コスモ!?」
毎年、来場者の想像を上回るカスタマイズカーが多く展示される東京オートサロン。まもなく2025年のオートサロンの開幕が近づいていますが、その前に過去のオートサロンで注目を集めた車両を振り返ってみましょう。
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今回は2022年のオートサロンで、日本自動車大学校(略称NATS)が展示した「COSMO VISION(コスモ ビジョン)」をご紹介します。
フロントグリルにマツダのエンブレムを備えたこの車両のモチーフとなったのは、名前にもあるように「コスモ」であり、1967年に登場した「コスモスポーツ」を意識したモデルとなっています。
この初代コスモスポーツは、世界で初めて実用に供することができるロータリーエンジン搭載の市販車であり、マツダを代表する車種のひとつであることに異論がある人は少ないでしょう。
その後、コスモはフルモデルチェンジを繰り返し、1990年には新たに設定された販売チャンネルのユーノスブランドのフラッグシップモデルとして4代目が登場。世界初の3ローターロータリーエンジンを搭載するラグジュアリークーペとしても話題を集めました。
結局、コスモはこの4代目モデルが1996年に終売して以降、その名前は途切れたままとなってしまっていますが、今回紹介するコスモ ビジョンはNATSが現代版コスモスポーツとしてよみがえらせるというコンセプトで車両を制作したとのこと。
そのためグリルなどは現代のマツダが持つ五角形グリルを採用し、カモメマークと呼ばれる現行マツダのエンブレムを備えていますが、丸形のヘッドライトや上下分割式のテールライト、そしてボディサイドにい走る特徴的なプレスラインや台形のホイールアーチなど、初代コスモスポーツの特徴を踏襲しています。
なお、特徴的なグリルは「CX-5」のもの、ヘッドライトは「ニュービートル」、そしてテールライトにはスズキ「ハスラー」用の社外品を2個ずつ装着しているとのことで、市販車のライトを流用しているのは最終的に公認車検を取得して公道走行を可能とするためのようです。
ちなみにこのコスモ ビジョンのベースとなったのは、2015年式のND型「ロードスター」で、オープンエアモータリングが楽しめるようになっている点と、ロータリーエンジンを搭載していない点(エンジンはロードスター純正の1.5L)が初代コスモスポーツとの大きな違いと言えるでしょう。
ただ実はマツダも2001年に当時の現行型であるNB型ロードスターをベースとし、コスモスポーツを彷彿とさせるデザインを纏った「コスモ21」をオートサロンに出展しているため、ある意味では真っ当なベース車選びと言えるかもしれません。
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カッコいいの基準が、族車、ヤン車になってて終わってる