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ついに…ホンダの「ステーションワゴン」の生産終了!? 7年の歴史に幕! 販売店での反響は?

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ついに…ホンダの「ステーションワゴン」の生産終了!? 7年の歴史に幕! 販売店での反響は?

■ホンダのステーションワゴン「シャトル」が生産終了! 反響は?

 2022年8月31日、ホンダは「シャトル」の生産を終了しました。
 
 シャトルは、コンパクトステーションワゴンとして多くの人から長年愛されてきたモデルです。
 
 生産終了にあたって販売店ではどのような反響があるのでしょうか。

【画像】めちゃカッコいい仕様もあった! 惜しまれつつ消えたホンダ「シャトル」の画像を見る!(30枚)

 シャトルは、2015年5月15日に発売された5ナンバーサイズのコンパクトステーションワゴンで、2019年5月10日にマイナーモデルチェンジがおこなわれています。

 2015年以前は「フィットシャトル」として、「フィット」の派生車という位置づけでしたが、そのフィットシャトルが登場した2011年から数えると、10年以上にわたって愛されてきたモデルです。

 シャトルの魅力は、全長4440mm×全幅1695mm×全高1545mmというコンパクトなサイズ感であるにもかかわらず、後席を倒さなくても最大で9.5型のゴルフバッグを4個収納できるほどのゆったりとした荷室空間が備わっている点です。

 さらに、300万円を切るリーズナブルな価格に設定されていることも支持される一因でした。

 使い勝手の良さとコストパフォーマンスの高さから安定した販売台数を記録してきたシャトルですが、その一方で、日本市場のステーションワゴンはミニバンやSUVの台頭によって人気が低迷しているのが実情です。

 そのため、ついにシャトルも生産終了に至ってしまいました。

 SNSでは、シャトル生産終了について「シャトル生産終了か…遠出にはちょうどいいサイズ感なのにな」「シャトル、広くて運転しやすい車だったのに残念」「シャトルなくなるのはさみしいな」「いい車なのに…」と、シャトルの生産終了に悲しみを抱く声が多く見られます。

 また、販売店にもシャトルの生産終了を嘆く切実な声が多く届いているようです。

 東京のホンダ販売店担当者は、シャトル生産終了について、以下のように話します。

「シャトルの生産終了については、2022年5月頃にはすでにアナウンスしていたのですが、それ以降、駆け込みで注文された人が非常に多くいらっしゃいました。

 サイズ感や手の届きやすい価格に加え、積載のしやすさなど、さまざまなユーザー層から人気のモデルだったため、『生産終了しないでほしい』といった声を多くいただきました」

 その一方で、「ただ、完全にもうシャトルを手に入れることができない訳ではなく、ホンダ東京では若干台数在庫が残っています。グレードはハイブリッドの『X』『Z』、ボディカラーは定番人気の『白』『黒』『シルバー』は現時点では在庫があります」と話します。

 在庫車であるため、早々に注文手続きをおこなった場合、早ければ10月中にも納車が可能であるといいます。

■今後シャトルの後継が出る可能性は?

 シャトルに代わる次期モデルは登場するかについて、前出の担当者は次のように話します。

「シャトルに代わるステーションワゴンは、当面の間は登場しないのではないかと思います。

 ハイブリッドシステムが『フィット』以降新しくなったことによって、シャトルのようなコンパクトなステーションワゴンが実現しづらくなりました。

 そのため、どうしてもサイズ感がシャトルよりも大きくなってしまったり、価格が高くなってしまったりします。

 そうしたことからもシャトルに代わるバランスのいいモデルはなかなか新しく登場しないのが実情なのではないかと思います」

 2020年2月に登場した現行フィットでは、「e:HEV」という2モーターハイブリッドシステムが搭載されました。

 e:HEVは、EVに近いハイブリッドとなっており、モーターとエンジンの両方の良さを生かした高い環境性能と走りの楽しさが実現されたハイブリッドシステムとなっています。

 一方で、シャトルに搭載されているハイブリッドシステムは、小型軽量で高効率の「i-DCD」です。

 i-DCDは、1モーターハイブリッドシステムとなり、エンジンとモーターをもっとも効率よく活用できる小型なものとなっています。

 このように、高性能のハイブリッドシステムが搭載されることによって、ボディサイズや価格に影響が出てくるのです。

 そもそもコンパクトステーションワゴン自体のニーズが低迷している現状では、シャトルのようなバランスの取れたコンパクトステーションワゴンを開発すること自体が厳しくなっているのかもしれません。
 
 ※ ※ ※

 日本でのステーションワゴンは、トヨタ「カローラフィールダー」「カローラツーリング」、スバル「インプレッサ」「レヴォーグ」、マツダ「マツダ6ワゴン」や輸入車の一部となります。

 そのなかで、コストパフォーマンスに優れたコンパクトなステーションワゴンにこだわるユーザーにとっては、カローラ フィールダーが事実上唯一の選択肢となります。

 シャトルを求めていたユーザーが、ホンダ内の別のモデルを検討するのか、あるいはトヨタなどへと流れるのかに注目が集まります。

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みんなのコメント

19件
  • 買いもしないのに、無くなったら「良い車だったのに」「惜しい」
  • シャトルはどうでもいいけどアコードワゴンが復活したら話題になると思うけどなぁ
    アコードワゴンは歴代どのモデルもかっこよかった
    自分はトヨタ派だけどカローラツーリングのような中途半端なワゴンはダサいと思う
    歴代アコードワゴンのように後部がしっかり伸びているワゴンが見た目も使い勝手も良いと思う
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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