初めてドイツを訪れて感じた、クルマ文化と根底にある「2つの価値観の違い」とは?
先日、ドイツに行ってきた。この国は、以前からずっと行きたいと思っていた念願の地でもある。
それはなぜか?
平成生まれのクルマ好きが「平成カーラバーズ」を立ち上げた理由とは?
今年、筆者は24歳になった。日本発のクルマ文化を広めていくために”Carkichi(https://www.carkichi.com)”という組織を発足し、活動している。以前より、クルマ大国であるドイツから学ぶべきことが多くあるだろうという思いがあり、実際に行ってみることにした。今回は、筆者が実際にドイツに行って感じた「日本とドイツのクルマ文化の違い」について述べてみたいと思う。
筆者がドイツに行った理由と、ドイツに行って気が付いたことは?
まず1つめは、ドイツ人は「何が良くて何が良くないのか?」を自分の目で吟味しようとする考え方を持っていることに気づいた。これが、家や食品、楽器、芸術、そして、クルマというモノにも反映されているようなのだ。この考え方は日本では一般的ではないように感じる。
どちらかというと、日本人は「新しいモノ=良いモノ」といった固定観念が強固に存在しているのではないだろうか?その例として、日本人はフルモデルチェンジ前の型落ちよりも最新のモデルに乗りたがる傾向があるように思う。最新のモデルが発売されるとすぐに乗り換えるという人も珍しくない。実際に型遅れとなったクルマは、中古車市場では新車時の価格よりも極端に低い価格で取引されているケースも多い。さらに。年式の古いクルマが冷遇される税制にも、最新のモノをとにかく推奨する文化が如実に表れている典型といえそうだ。
しかし、ドイツにおいてはそうとは限らないようだ。世間一般の価値や基準よりも、自己の評価を重視しているように感じた。世間で人気があり、高級なモノよりも、「自分が気に入っているかどうか」や「自分が長く愛用しているか」の方が、彼ら(彼女ら)にとっては大切な価値基準のようなのだ。事実、ドイツの街中では、最新のモデルだけではなく、3世代や4世代も前のクルマがあたりまえのように走っていた。さらに、街並みにも古い建物が多く残っており、現地の方の話によると、築100年を超える建物でも、リノベーションして使うことが多いという。
さらに付け加えると、ドイツにおいては、古いものを大切にする人はリスペクトされるのだ。筆者の感じたドイツ人の価値基準は「新しいものは絶対的に良い」といった単純なものではないということだ。「新しいモノはここがいいし、古いモノはここがいい」と細分化したうえで、そのモノの価値を吟味する考え方のようだ。
今回、筆者が「ドイツに行けば何らかの発見があるのではないか?」と思った最大の理由は、「ドイツでは走行距離が50万kmぐらいのクルマがたくさん走ってるよ」と友人から聞いたからだ。日本でそれほどの距離を走行したクルマは、タクシーでさえ見掛ける機会が少ない(※商用車は別として)。それほどの長い距離を走らせるには、相当な愛着が必要である。日本で愛車文化を残すためのヒントがドイツにあるのではないかと思った理由はこれであり、そして、これはドイツ人の価値基準の表れであることが分かった。
さらに、ご存知の方も多いと思うが、ドイツには「Hナンバー制度」という政府公認のクラシックカー認定制度がある。製造後30年以上経過し、さらに条件を満たしたクルマは国の工業遺産とみなされ、「Historisch(歴史的な)」の頭文字である「H」がナンバープレートに付与され、税制面で優遇措置を受けられるのだ。古い工業製品に対するリスペクトが、国家の政策にまで反映されているのである。
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