アウトドアに映えるデリカ・シリーズの存在感は圧倒的
去る9月6~8日、朝霧高原『ふもとっぱらキャンプ場』にて開催されたスターキャンプでは、新規の取り組みとして歴代デリカ・シリーズのオーナー限定となる『デリカキャンプエリア』を展開。
【画像】オーナーの白土克典さんと2代目デリカ・スターワゴン 全18枚
三菱自動車主催のオートキャンプイベントである『スターキャンプ』全体の当選組数が600組、そのうちデリカキャンプエリアの募集組数は30組だったが、アウトドアに映えるデリカ・シリーズの存在感は圧倒的だった。
やはり、現行モデルであるデリカD:5やデリカ・ミニで参加したオーナーが多かったが、三菱車ファンの中にも旧いモデルを好む好事家がいて、1995年式の2代目デリカ・スターワゴンGLX 4WDにて『デリカキャンプエリア』を楽しんでいるユーザーがいた。
「第一次キャンプブームのときに親にアウトドアに連れて行ってもらっていたので、そのときの楽しかった思い出が現在の素地になっています。いま長男が19歳なのですが、彼が生まれたときに乗っていた(マツダ)アクセラにハイオクガソリンを入れるのが経済的にキツくなって、CX-5のディーゼルに乗りかえました。このタイミングでオートキャンプを楽しむか! となりました」
そのように話してくれた白土克典さんは46歳(レンタカーの仕事に従事)で、以前から欲しかった2代目デリカ・スターワゴンを6年前に購入。ディーゼルターボ仕様のデリカ・スターワゴンを買うきっかけとなったのは、地方転勤だった。
純正オプションのキャビネットを設置するなど車内は快適仕様
「ディーゼルエンジンなのでNOx規制があり、自宅がある場所では登録できなかったのですが、地方転勤となり、単身赴任することになりました。それで以前から欲しかった2代目デリカ・スターワゴンを迷うことなく購入。CX-5のディーゼルを下取りに出したので、余剰金で年式相応のコンディションになっていた外装をやり直すことができました」
長男、次男が中学生、小学生のときに2代目デリカ・スターワゴンを買ったが、地方での単身赴任中だったので愛息たちとオートキャンプを楽しむ機会はそれほど多くなかったのだという。
ふたりとも大きくなった現在は再び同居しており、彼らが興味のあるイベントであれば一緒に来てくれるので、いまも昔も奥様は自宅で留守番しているそうだ。
車内にふかふかのエアーマットを敷いているが、さすがに3人で寝ると狭いので、テントを活用。全員がアウトドアで快適に過ごせるように工夫している。
今回の三菱自動車主催の『スターキャンプ』は愛息たちが参加せず、ソロキャンプとなったが、愛車を導入したときから申し込み続けてようやく当選(しかもデリカキャンプエリア!)したこともあり、2泊3日のフル参加でオートキャンプを満喫した。
白土さんは『DOC』という名のデリカ・オーナーズ・クラブに入っており、今回、計3人のメンバーが来ているので、仲間たちとの夜の宴会およびホワイトガソリンの火力を安定させる作業が楽しみとなったそうだ。
アジア諸国からパーツが出てきて予想以上の沼に
2代目デリカ・スターワゴンは、1999年に国内での生産が終了した。そのため、もはやネオクラシックだといえ、完調を維持するのが大変そうに思えるが、白土さんによるとまだまだ足として普通に使えるそうだ。
「やはり、一部のパーツはもう出てきませんが、海外でノックダウン生産されていたので、個人輸入でアジア諸国から部品を入手できるんですよ」
どうやら台湾で2WDの新車をいまでも造っているらしく、中国もまだどこかで製作している噂もありつつ、韓国のヒョンデにおいても3代目デリカをノックダウン生産していたそうなのだ。そのため、ウェザーストリップなどの新品が2024年も手に入るのだという。
「いやぁ~、思っていた以上に沼でした。これほどまでにクルマ趣味を満喫させてくれるキャンピングカーは他にないですよ。この年齢になって、自分で燃調やブーストをイジることになるとは思っていませんでした」
キャンプ場というロケーションで見たので、最初のうちは気づかなかったが、タイヤとボディの位置関係を確認してみたら車高が上がっていそうだったので、そのあたりのことについても伺ってみた。
「DIYで3インチアップして公認を取っています。2代目デリカ・スターワゴンを愛用している仲間うちを回りに回って、社外パーツが私のところにやってきました」
そういうルートがあるからイジれるという点も、立派なネオクラシックの証だといえるだろう。
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