スマートなミニバンとして生まれ変わったステップワゴン
初代ステップワゴンは限られたディメンジョンに広いキャビンを備え、しかも飾らないクリーンなデザインがどことなくバタくさくヒエラルキーをスポイルする要素を兼ね備えていた。
しかし、それが時代とともに便利とデコラティブな方向性となり、継承するモノが薄らいできた感じは否めなかった。
誕生から26年目を迎えて6代目の「エアー」が今目の前にあるが、とてもスリークだ。 エモーショナルなプレスラインを使わず、直線的な面と少しのアールを用いたパネルは、1世代前のレンジローバーやランドローバーを思い出させるデザインである。
キュッとしまったように見えるプロポーションのおかげで塊感はあり、同時に安定感も感じられる。 視認性の高いデザインと、3列目の快適性を考えたキャビンの工夫。そして安心なハンドリングや操作しやすいブレーキとステアリング系などは、安心と自由をテーマにした車づくりから生まれたものだという。
自由な空間を安心した走りで満足させる意気込みを感じさせる。
静粛性の高さが際立つハイブリッドモデル
初めに乗り込むのは「スパーダ」だ。これはe:HEVのFFモデルである。ホンダはe:HEVモデルに力を入れているため、静粛性やパフォーマンスが楽しみだ。
乗り込む前に外観を見回すと、精悍な雰囲気は初代レンジローバースポーツの顔つきに似ていると感じた。 トワイライトミストブラック・パールという色は、なかなか高級感のある色で強さも感じられる。「エアー」と比べて30mmほど全長が長くなっているのはバンパーの形状と加飾によるものだが、こういったところが精悍で力強さを演出するエッセンスとなっているのだろう。
すっぽりとシートに腰を埋めてポジションを決めると視認性がいいことがわかる。サイドミラーの位置から見るもボディの感覚は水平基調のデザインのおかげで距離感がつかみやすい。 試乗コースの横浜のみなとみらい周辺は、フラットな道で負荷も少ないことからEV走行を交えて静粛性は高い。加速してエンジンの負荷を大きくし、ユニット単体の静粛性を試してみる。クランクの剛性が高くバイブレーションは抑えられている。さらに負荷を与えてもスムーズに高回転に達した。
ステアリングフィールは素直で軽すぎず、路面を正確になぞっているような感覚だ。ステアリングを切った際に、少し離したりしてボディの振れ具合も見たが非常に安定したドライブフィールである。 事前の説明のとおり、3列目は確かに剛性が高い。ただキャビン中央からのバイブレーションは3列目と比べると大きい。
ストロークを大きくさせずにセッティングした乗り心地ではあるが、突き上げを低減させて心地よさを演出しているのは確かである。
ガソリンモデルは軽快感ある走り
続いてガソリンモデルの「エアー」に試乗する。シーグラスブルーパールという、こちらも透明感があってスリークなボディにとてもあったカラーだ。
1.5Lターボは強力というよりも、クルージングで1.5Lながらの静粛性を確保したユニットである。 横浜の街中を走らせ、ビルのガラスに映り込む「エアー」を見る。クリーンなデザインで、ヒエラルキーを感じさせない要素がある。
強いエステリアの架飾はチープな感じも否めない危険性があるが「エアー」はそれらを省き、サイドから見た感じはヘッドライトとホイールによる装飾でシンプルなアクセントで構成されているので希薄な印象も少ない。
こちらも静粛性が高く、スロットルと加速の関係がとてもリニアでわかりやすい。ガソリンモデルの方が動きに軽快感があるが、ハイブリッドよりもキャビンのバイブレーションが少し気になった。
これまでの歴史と新たな技術の融合を感じさせる
全般的に扱いやすさを重視して、ふらつかないためのステアリング設定や乗り心地を犠牲にしないサスペンションセッティングを重視しているようだ。キャビンの広い空間と乗りやすさの関係は初代をほうふつとさせるエッセンスが盛り込まれている。
初代にはない大きく進化したセンシング技術は、ファミリーユースであれば一層充実した必要性がある。
それらを兼ね備えて四半世紀の歴史から導いた視認性による安全と、最新のセンシング技術を用いた運転支援システムを搭載してこれからの時代を考えたスリークなステップワゴンを完成させた。 ホンダ ステップワゴン(現行型)の中古車を見てみる▼検索条件ホンダ ステップワゴン(現行型) × 全国文/松本英雄、写真/尾形和美【試乗車 諸元・スペック表】●2.0 e:HEV スパーダ型式6AA-RP8最小回転半径5.4m駆動方式FF全長×全幅×全高4.83m×1.75m×1.84mドア数5ホイールベース2.89mミッションその他AT前トレッド/後トレッド1.49m/1.5mAI-SHIFT-室内(全長×全幅×全高)2.85m×1.55m×1.41m4WS-車両重量1840kgシート列数3最大積載量-kg乗車定員7名車両総重量-kgミッション位置不明最低地上高0.15mマニュアルモード- 標準色スーパープラチナグレー・メタリック、クリスタルブラック・パールオプション色プラチナホワイト・パール、トワイライトミストブラック・パール、ミッドナイトブルービーム・メタリック掲載コメント-型式6AA-RP8駆動方式FFドア数5ミッションその他ATAI-SHIFT-4WS-標準色スーパープラチナグレー・メタリック、クリスタルブラック・パールオプション色プラチナホワイト・パール、トワイライトミストブラック・パール、ミッドナイトブルービーム・メタリックシート列数3乗車定員7名ミッション位置不明マニュアルモード-最小回転半径5.4m全長×全幅×全高4.83m×1.75m×1.84mホイールベース2.89m前トレッド/後トレッド1.49m/1.5m室内(全長×全幅×全高)2.85m×1.55m×1.41m車両重量1840kg最大積載量-kg車両総重量-kg最低地上高0.15m掲載用コメント-エンジン型式LFA環境対策エンジンH30年基準 ☆☆☆☆☆種類直列4気筒DOHC使用燃料レギュラー過給器-燃料タンク容量52リットル可変気筒装置-燃費(10.15モード)-km/L総排気量1993cc燃費(WLTCモード)19.6km/L└市街地:19.3km/L└郊外:20.5km/L└高速:19.2km/L燃費基準達成R12年度燃費基準90%達成車最高出力145ps最大トルク/回転数n・m(kg・m)/rpm175(17.8)/3500エンジン型式LFA種類直列4気筒DOHC過給器-可変気筒装置-総排気量1993cc最高出力145ps最大トルク/回転数n・m(kg・m)/rpm175(17.8)/3500環境対策エンジンH30年基準 ☆☆☆☆☆使用燃料レギュラー燃料タンク容量52リットル燃費(10.15モード)-km/L燃費(WLTCモード)19.6km/L└市街地:19.3km/L└郊外: 20.5km/L└高速: 19.2km/L燃費基準達成R12年度燃費基準 90%達成車●1.5 エアー型式5BA-RP6最小回転半径5.4m駆動方式FF全長×全幅×全高4.8m×1.75m×1.84mドア数5ホイールベース2.89mミッションCVT前トレッド/後トレッド1.49m/1.5mAI-SHIFT-室内(全長×全幅×全高)2.85m×1.55m×1.43m4WS-車両重量1710kgシート列数3最大積載量-kg乗車定員8名車両総重量-kgミッション位置インパネ最低地上高0.15mマニュアルモード- 標準色スーパープラチナグレー・メタリック、クリスタルブラック・パール、シーグラスブルー・パールオプション色フィヨルドミスト・パール、プラチナホワイト・パール掲載コメント-型式5BA-RP6駆動方式FFドア数5ミッションCVTAI-SHIFT-4WS-標準色スーパープラチナグレー・メタリック、クリスタルブラック・パール、シーグラスブルー・パールオプション色フィヨルドミスト・パール、プラチナホワイト・パールシート列数3乗車定員8名ミッション位置インパネマニュアルモード-最小回転半径5.4m全長×全幅×全高4.8m×1.75m×1.84mホイールベース2.89m前トレッド/後トレッド1.49m/1.5m室内(全長×全幅×全高)2.85m×1.55m×1.43m車両重量1710kg最大積載量-kg車両総重量-kg最低地上高0.15m掲載用コメント-エンジン型式L15C環境対策エンジンH30年基準 ☆☆☆☆種類直列4気筒DOHC使用燃料レギュラー過給器ターボ燃料タンク容量52リットル可変気筒装置-燃費(JC08モード)15.4km/L総排気量1496cc燃費(WLTCモード)13.9km/L└市街地:10.6km/L└郊外:14.6km/L└高速:15.7km/L燃費基準達成R12年度燃費基準60%達成車最高出力150ps最大トルク/回転数n・m(kg・m)/rpm203(20.7)/5000エンジン型式L15C種類直列4気筒DOHC過給器ターボ可変気筒装置-総排気量1496cc最高出力150ps最大トルク/回転数n・m(kg・m)/rpm203(20.7)/5000環境対策エンジンH30年基準 ☆☆☆☆使用燃料レギュラー燃料タンク容量52リットル燃費(JC08モード)15.4km/L燃費(WLTCモード)13.9km/L└市街地:10.6km/L└郊外: 14.6km/L└高速: 15.7km/L燃費基準達成R12年度燃費基準 60%達成車
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みんなのコメント
逆にみんなこれ以上のなにを求めるんだ?
私はこれで十分なんだけど