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ランドローバー ディスカバリースポーツ中古車試乗!「隠れ名車」の実力とは

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ランドローバー ディスカバリースポーツ中古車試乗!「隠れ名車」の実力とは

輸入車 [2023.01.06 UP]


ランドローバー ディスカバリースポーツ中古車試乗!「隠れ名車」の実力とは

ランボルギーニの象徴・カウンタックとV12モデル 不朽の魅力とは

2020年 ランドローバー ディスカバリースポーツ
LAND ROVER DISCOVERY SPORT/気になる中古車【試乗判定】 人気自動車ジャーナリスト(と編集スタッフ)が真剣チェック!

文●竹岡 圭、ユニット・コンパス 写真●ユニット・コンパス
※中古車参考価格はすべてグーネット2022年12月調べ。
(掲載されている内容はグーワールド本誌2023年2月号の内容です)
※ナンバープレートはすべて、はめ込み合成です。

一般ユーザーが乗っている使用過程車をテストすることで、新車ではわからない実力をチェックするのがこのコーナー。売れ線中古車の本当のトコロを厳しい目線でインプレッション! 果たしてその結果やいかに!?


member Profile
自動車ジャーナリスト【竹岡 圭】

カーライフのサポーターとしてTVやラジオなどでもおなじみの人気自動車ジャーナリスト。全日本ラリーにも参戦経験を持つ。2022-2023 日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。


使いやすいサイズにランドローバーの魅力を凝縮

本格的な悪路走破性に加え街中での使いやすさを重視
編集部●気になる中古車を実際に試乗することで、その実力をチェックしようというのがこのコーナー。今回はランドローバーのSUVであるディスカバリースポーツの登場です。お借りした車両は「180馬力」で、走行距離は約1万4000kmです。
竹岡●私の大好きなクルマ! 
編集部●乗ったことのある人は口を揃えてよいクルマだと褒めるのに、まだまだ一般的には存在が知られていないように感じます。
竹岡●そうなのよ! ランドローバーがSUV専門ブランドというのはみんな知っているけど、そのラインアップまではまだ浸透していないと思うのね。レンジローバー、ディフェンダー、イヴォークくらいじゃないかな知名度で言ったら。
編集部●もしかしたら、それはあるかもしれません。
竹岡●まず、ランドローバーというのが会社名。モデルラインアップとしては3本柱で、ラグジュアリー系のレンジローバー、本格クロカンのディフェンダー、そしてユーティリティに優れた多用途モデルのディスカバリー系という分け方になるみたい。そして、ディスカバリーファミリーとして、オールラウンダーで3列シートを備えるディスカバリー、よりオンロード性能を重視したディスカバリースポーツが導入されているの。日本車に例えると、ランドクルーザープラドがディスカバリーで、ディスカバリースポーツはハリアーやRAV4に近いのかな。
編集部●ありがとうございます。つまり、普通のユーザーにとって扱いやすいモデルということですね。
竹岡●そう考えていいと思うよ。普段使いにディフェンダーは本格的すぎるし、全長5mのディスカバリーはちょっと大きい。ディスカバリースポーツの全長約4.6m、全幅約1.8mというボディサイズは、全高以外は最近のCクラスや3シリーズよりもコンパクト。街中で本当にちょうどいいサイズなの。
編集部●レンジローバーイヴォークはさらに全長がコンパクトな約4.4mで、その代わり全幅が約1.9mと幅広で、スポーツカー的なプロポーション。サイズ感だけでも、それぞれのコンセプトがわかってきます。
竹岡●イヴォークより全長が大きい分、ラゲッジルームが広いし、3列目シートが選べるのもディスカバリースポーツの特徴だね。
編集部●登場したのが2014年の冬で、当初はガソリン仕様の2L直4ターボ(240馬力)+9速AT+4WDで、装備の異なる3タイプのラインアップでした。2017年の改良でエンジンが新世代の「インジニウム」になり燃費を改善、ガソリンは240馬力、ディーゼルが180馬力です。2019年のマイナーチェンジでは内外装をブラッシュアップしただけでなく、プラットフォームも刷新。フルモデルチェンジ級の改良を受けています。
竹岡●2代目イヴォークのプラットフォームになった。先進安全装備も最新レベルに進化したし、本当にフルモデルチェンジをうたってもおかしくない。試乗するのは、改良後のディーゼル搭載モデルの「180PS」。売れ筋グレードだね。
編集部●それではそろそろ試乗のほうをよろしくお願いします。

「全体のバランスがよく自分のクルマとしても検討したくらい好き」


DETAIL CHECK

コストパフォーマンスの前期型か、完成度がぐっと上がった後期型か
編集部●さて、試乗から戻りましたので感想をうかがいます。
竹岡●相変わらずよいクルマでした。人気や知名度で言うとイヴォークのほうが上だし、たしかにデザインはスタイリッシュ。だけど、ラゲッジルームの広さみたいなSUVとしての使い勝手まで考えると、私だったらディスカバリースポーツを選ぶ。ひさしぶりに運転してみて、相変わらず街中でもストレスがないし、ディーゼルとは思えないくらいエンジンも静か。なにしろランドローバーの伝統で視界や見切りがいいから、ファミリーで使うクルマとしても、ドライバーを選ばないと思うな。
編集部●乗り心地もよかったです。
竹岡●そこはビッグマイナーチェンジでプラットフォームが新世代のものになったのも大きい。ボディ剛性が高まっているのと、フロント部分の改良で重心が下がっているから、コーナリングも得意になった。中古車市場はどうなの?
編集部●はい、前期モデルの相場は200万円後半から400万円あたりが中心です。2019年の大幅改良以降のモデルは、500万円前半から600万円後半。物件数でいうと全体の3割程度です。
竹岡●前期型がそのくらいの値段で買えるなら、あえてねらう価値はあると思う。個人的には現行モデルよりもメカメカしくてよいモノ感が漂ってると感じるし。
編集部●ただ残念な要素がひとつ。絶対的な物件の数が少ないんです。取材時点で100件ほどでした。
竹岡●うーん。やっぱり存在がマニアックなのかなぁ。私は隠れ名車だと思ってるのでぜひ検討を!


本格オフローダーの機能性を備えたインテリア
 水平基調のインテリアには、ラフロードで車両の水平感覚をドライバーにわかりやすくするという意図が込められている。後期モデルはスイッチ類が大幅に少なくなり、多くの機能が中央のディスプレイに集約された。


伝統的な視界に優れたシート3列シート仕様も選択可能
 アップライトなシートポジションにも、悪路での視界確保という意味がある。ランドローバー伝統の「コマンドコックピット」だ。また、オプションで3列目シートも装着可能。3列目シートは利用しない場合は床下にたためる。


ラゲッジルームの広さと形状の使いやすさが魅力
 3列目シートをたたんだ状態のラゲッジルーム。フラットになるため使い勝手に優れる。床面にはレールが埋め込まれていて、荷物の固定などに利用できる。荷物を目隠しするための巻き取り式トノカバーも用意される。


2017年の改良以降でディーゼル仕様が選択可能に
 エンジンは2L直4ターボと2L直4ディーゼルターボの2種類を基本とする。2017年の改良時にエンジンが「インジニウム」と名付けられた新世代のものに変更された。全モデルフルタイム4WDを採用している。


試乗判定レビュー

※各項目に対して10点満点評価。 ※ナンバープレートは、はめ込み合成です。

竹岡 圭

ポジショニング[10点]
 ラインアップのなかでいちばんオールマイティ性が高いのはコレだと思っているのは私だけでしょうか? レンジローバースポーツよりもオフローダーしてるし、ボディサイズが抑えられているから扱いやすいし、でも室内空間はしっかり取られていて、ラゲッジスペースも十分確保されている。それでこの質感の高さなら十分すぎると思います。


装備[10点]
 マイナーチェンジを受けてからはADAS系統の機能がしっかり盛り込まれたので、そういった意味でも文句ナシ。ロングドライブするなら、やっぱり備えあれば患いなしですもんね。個人的にはインパネまわりなどは前期型のほうが好みではあるけれど……。インテリアの質感等はさすがのランドローバーブランド。優雅な気分さえ楽しめるレベルです。


走り[9点]
 プラットフォームが新しくなったので、より取りまわししやすくなったと言ってよいと思います。フラットライド感とSUV感のちょうどベストバランスという感じ。乗り降りもそこまでよじ登る感じでもないので、気軽に日常使いできます。眺めているよりも乗ったほうが、コンパクトに感じられる、想像よりも一体感のある走り味が魅力的です。


グーワールド 編集部

ポジショニング[10点]
 乗用車の主役がSUVになりつつあるなかで、ブランドごとの個性というのがより大事になっています。そのなかで、生粋のオフロードカーブランドであるランドローバーが手がけたモデルというのは説得力あり。同門のイヴォークに対して、より利便性に振ったキャラも納得がいきます。人との違いを演出できるだけでなく、性能面でも一級品。


装備[9点]
 優れた走破性と居住性をコンパクトなボディにパッケージングしたディスカバリースポーツ。装備面についても充実していて、特に悪路走破性に関するメカは同クラスのライバルを突き放します。ファミリーカーに求められる装備はすべて標準。大幅改良以降のモデルについては、先進安全装備がさらに充実し、コネクテッド技術も進んでいます。


走り[9点]
 悪路走破性を重視したクロスカントリー系モデルは、速度域が高くなったり、コーナリングで不安定になりがち。ところがディスカバリースポーツは普通の乗用車と変わらない感覚で運転できる。アクセルやブレーキ操作に対するレスポンスも自然かつ素早いため、安心して家族を乗せて出かけられると思います。乗り心地のよさや静粛性も上々。


[LAND ROVER DISCOVERY SPORT(2014-2019)]コンディションがよければお買い得な前期モデル
 前期モデルはヘッドライトが大きく、ライトカバーの中に丸型の灯体が埋め込まれていて親しみやすいデザイン。2017年の改良でエンジンが新世代となり、同時に2L直4ディーゼルターボエンジンが追加されている


マイナーチェンジ前のモデルはオフロードテイストのデザインが特徴。メーターがアナログ式でシフトレバーもダイヤルタイプ。全体的にメカニカルな印象を与える。
ランドローバー ディスカバリースポーツのカタログ情報を見る

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みんなのコメント

2件
  • ほんとにいい車。
    2020年令和2年モデルに乗っていますが、
    ディーゼルエンジンは力強くて燃費も意外と良いです。
    街乗り9km/ℓ以上!高速や遠乗りで15km/ℓ以上走ります。軽油なのでお財布にも優しいです。
    この高級感をこの価格帯で味わえるのはアリです。
  • ディスカバリーシリーズは目立たないけど高い・・・
    目立ちたくないけど良い車に乗りたい人が買うんだろうな
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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