8月17日、2024年MotoGP第11戦オーストリアGPのスプリントレースが行われ、フランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)が優勝を飾った。
予選Q2ではホルヘ・マルティン(プリマ・プラマック・レーシング)がポールポジションを獲得した。マルティンのポールタイムである1分27秒748は、初日にフランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)が記録したオールタイムラップレコードを塗り替えるものだった。2番手はバニャイア、3番手はマルク・マルケス(グレシーニ・レーシングMotoGP)で、フロントロウはドゥカティが独占した。
【順位結果】2024MotoGP第11戦オーストリアGP スプリントレース
スプリントレースは気温30度、路面温度38度のドライコンディションで始まった。スタート直後からマルティンとバニャイアが激しいトップ争いを展開する。マルティンがトップをキープしていたが、2周目2コーナーのブレーキングで止まり切れず、コースをショートカットした。この間に、バニャイアがトップを奪った。
トップはバニャイア、2番手がマルティン、3番手がマルク・マルケス。しかしマルク・マルケスはバニャイアとマルティンから遅れていき、4周目にはマルティンとの差が1秒ほどに開いた。
マルク・マルケスの約1秒後方にはアレイシ・エスパルガロ(アプリリア・レーシング)、5番手にジャック・ミラー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)が続く展開となる。
しかし6周目、マルティンの2周目2コーナーのショートカットに対し、ロングラップペナルティが科される。マルティンはこのとき、バニャイアの0.5秒ほど後方を走っていたが、ペナルティを消化したことで3番手に後退した。
マルティンがロングラップペナルティを消化したことでマルク・マルケスが2番手に浮上したが、10周目に転倒を喫する。マルク・マルケスはマシンを起こしたものの、ピットに戻ってリタイアとなった。この結果、マルティンが再び2番手に浮上し、3番手はアレイシ・エスパルガロとなる。
バニャイアはそのままトップでチェッカーを受け、スプリントレースにおける今季3勝目を飾った。2位はマルティン、3位はアレイシ・エスパルガロが獲得している。チャンピオンシップポイントについては、バニャイアとマルティンが250ポイントで並んだ。
4位はエネア・バスティアニーニ(ドゥカティ・レノボ・チーム)、5位はミラーだった。ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム)は日本メーカーとして最上位の12位。中上貴晶(イデミツ・ホンダLCR)は16位でゴールした。
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