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フォルクスワーゲンの新世代コンパクトEVのコンセプトモデル「ID.2all」が本国で初公開

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フォルクスワーゲンの新世代コンパクトEVのコンセプトモデル「ID.2all」が本国で初公開

 独フォルクスワーゲンは2023年3月15日(現地時間)、新型コンパクトEVのコンセプトモデル「ID.2all」を初公開した。

 ID.2allは、フォルクスワーゲンの新世代プラットフォームのMEB(モジュラー・エレクトリック・ドライブ・マトリックス)の最新版となる「MEB Entry(エントリー)」を採用した、現状のID.シリーズの最小クラスに位置する。プロダクションモデルは2025年に発売予定で、車両価格は現行ポロと同価格帯の2万5000ユーロ(約350万円)以下に設定する計画だ。

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 エクステリアに関しては、Stability(安定感)、Likeability(好感度)、Excitement(感動)という3つの要素を柱としたフォルクスワーゲンの新しいデザイン言語を導入しつつ、初代ゴルフでお馴染みの骨太なCピラーデザインを新解釈で採用。また、親しみやすいフロントフェイスや、ホイール上に構築されたクリアで力強いボディシェイプ、安定感のある台形フォルムに片側2連(左右で四連)のスクエアな3D-LEDランプとホリゾンタルLEDストリップを統合して組み込んだ印象的なリアビュー、ダイナミクスとエレガンスの程よいバランスで構成した時代にとらわれないプロポーションなどを配して、新しいフォルクスワーゲンのハッチバックスタイルを創出する。足もとには、新造形の20インチアルミホイールと225/40R20タイヤを装着した。ボディサイズは全長4050×全幅1812×全高1530mm/ホイールベース2600mmに設定。マイナーチェンジしたばかりのID.3に比べて211mm短く、3mm幅広く、32mm低く、ホイールベースが170mm短いディメンションに仕立てている。

 内包するインテリアは、広々としたキャビン空間にシンプルかつ高品質なデザインを採用。また、既存のVWユーザーが慣れ親しんでいる従来型のボリュームスイッチを配するとともに、直感的に操作できる12.9インチタッチディスプレイおよびインフォテインメントシステムや、多様な情報を見やすく表示する10.9インチデジタルコクピットディスプレイとヘッドアップディスプレイ、新造形のマルチファンクションステアリングホイール、独立した空調コントロール操作パネルなどを装備して、使い勝手を向上させる。一方、荷室スペースは後席使用時で490リットル、後席格納時(60:40分割可倒式)で最大1330リットルと、1クラス上の容量を確保。後席下には容量50リットルのアンダーボックスも配備する。さらに、助手席のバックレストにはフォールドダウン機構を組み込んで、最大2.2mの長尺物の積載を可能とした。

 パワートレインは最高出力166kW(226ps)/最大トルク450Nmを発生するモーターをフロントアクスルに、リチウムイオンバッテリーを床下に搭載して前輪を駆動。性能面では0→100km/h加速が7秒以下、最高速度が160km/hを成し遂げる。また、一充電走行距離はWLTPモードで最大450kmを実現。急速充電器による残量10%から80%までの充電時間は約20分でこなす。機能面の拡充も実施し、Travel AssistやIQ.LIGHTといった先進機構を組み込んだ。

 なお、フォルクスワーゲンはID.2allを含めて、2026年までに新世代の電気自動車を計10車種導入すると予告。2023年内にはID.3の改良モデルのほか、ロングホイールベース版のID.BuzzやセダンモデルのID.7をリリースする予定だ。さらに、2026年にはコンパクトな電動SUVを設定し、合わせて車両価格2万ユーロ以下の電気自動車の開発にも取り組んでいるという。こうしたID.シリーズの拡大展開によって、フォルクスワーゲンは競合他社と比較して最も幅広い電気自動車のラインアップを揃え、ヨーロッパにおける電気自動車のシェアを従来目標より+10%の80%にすることを目指すと明言している。

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みんなのコメント

1件
  • >フォルクスワーゲンはID.2allを含めて、2026年までに新世代の電気自動車を計10車種導入すると予告。

    ドイツは、BEVをあきらめたかのようなコメントがある中で当のVWはBEVに全力投入。

    トヨタは2026年までに新世代の電気自動車を何車種導入できるの妥当か。

    そろそろ、口だけではない全方位の力を見せつけてほしい。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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