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値上がり必至。ホンダの集大成、最後を締めくくる「NSX タイプS」は国内に30台のみ導入

掲載 更新 24

2代目NSXの最終限定モデル「NSX タイプS」が8月13日(現地時間)にモントレー・カー・ウィークで公開された。最後の年となる2022年に生産される350台のNSXはすべてがこのタイプSとなり、うち300台が米国向けに、残り50台がその他の地域(日本国内は30台)で販売されることとなる。

新型タイプSは、パワートレーン、足回り、空力性能、そして内装に至るまですべてをベースモデルからグレードアップ。3.5L V6ツインターボエンジンは新開発のフューエルインジェクターや新型インタークーラーの採用、さらにはGT3マシンからフィードバックされた過給システム等により、520hp(+20hp)/601Nm(+50Nm)を発生(カッコ内はベースモデル比の概数)。フロントモーターのギアレシオも加速強化のため20%低められ、ハイブリッドパワートレーントータルでは600hp(+27hp)/667Nm(+22Nmを)達成する。

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組み合わされる9速DCTはシフトアップタイムを半減し、新たに高速シフトダウンモードを搭載。AWDシステムのチューニングも見直されたほか、タイプS専用のホイール及び「ピレリ Pゼロ」タイヤが奢られる。さらに、アダプティブダンパーのチューニングも見直された結果、鈴鹿でのラップタイムは2021年モデルに比べ2秒短縮されたとのことだ。

また、リアエンドにカーボンディフューザーを追加するなどエアロダイナミクスが改善されたほか、パワーアップに対応してエンジンの冷却性能も強化されている。さらにスパルタンな仕様を望むオーナーには、カーボンセラミックブレーキやカーボンエンジンカバーなどからなる「ライトウェイト・パッケージ」が用意され、追加で約26.2kgの減量を行うことも可能とのことだ。

国内価格は現状未定だが、参考まで「アキュラ」ブランドで販売される米国ではノーマルのタイプSが16万9500ドル(約1860万円)、ライトウェイト・パッケージ装着車が18万2500ドル(約2000万円)と発表されている。

先代の価格推移を踏まえると今後値上がり必至の新型タイプS。特にイメージカラーの「ゴッサム・グレー・マット」塗装は世界70台限定とのことだから、激しい争奪戦となりそうだ。

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