年内にブランド刷新、新モデル予告
ジャガーの大型SUV「Fペイス(F-Pace)」が英国での販売を終了した。これにより、英国市場では2026年の次世代モデルの登場まで、ジャガーの新車販売はすべて停止となる。
【画像】ジャガーを牽引する大人気の大型SUV【ジャガーFペイスを写真で見る】 全13枚
今年の夏には、英キャッスル・ブロムウィッチ工場で生産されていたXE、XF、Fタイプ、そしてオーストリアのマグナ・シュタイア社で組み立てられていたEペイスとIペイスが販売終了となった。ただし、Fペイス、Iペイス、Eペイスはグローバル市場向けに引き続き生産されている。
ジャガーは今年後半、大規模なブランド改革に取り掛かる。ポルシェ・タイカンに相当する、最高出力600psの電動4シーターGTのコンセプトモデルが披露されるものと期待されている。
その後、2026年にベントレー・ベンタイガ相当の高級SUV、そして高級セダンが登場する。これら3車種はすべて、「JEA」と呼ばれるジャガー専用の新プラットフォームを採用する。
次世代モデルの導入前に、ジャガーは「リセット期間」を取ると、マネージング・ディレクターのラウドン・グローバー氏は以前AUTOCARに語っていた。
また、JLR(ジャガー・ランドローバー)からAUTOCARに送られた声明には次のように書かれている。
「2024年11月以降、ジャガーの新車販売は、今年末の新ブランド発表と2026年の製品発売を前に終了します」
「当社は現在、現行世代のジャガー車の割り当てを終了しています。ジャガーの英国販売ネットワークを通じて、認定中古車として入手可能なモデルはあります」
昨年、Fペイスの世界販売台数は2万1943台で、他の6車種の合計を上回り、2位のIペイス(7000台)の2倍以上を達成した。
以前、ジャガーの現行ラインナップの廃止について、JLRのエイドリアン・マーデル最高経営責任者(CEO)は「どれも利益を生むものではありません。そのため、新しく設計されたアーキテクチャーを持つ新型車に置き換えています」と語った。
JLRの販売の主力はレンジローバー、レンジローバー・スポーツ、ランドローバー・ディフェンダーで、この3車種で全体の半分以上を占めている。こうした背景から、ジャガーはブランドとラインナップの刷新を決めた。
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EVはまだ早いって気づいたはずなのに