現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 昭和の若者が憧れた「シビエ」に「マーシャル」とは? なぜヘッドライトブランドに走り屋はロマンを感じたのでしょうか

ここから本文です

昭和の若者が憧れた「シビエ」に「マーシャル」とは? なぜヘッドライトブランドに走り屋はロマンを感じたのでしょうか

掲載 38
昭和の若者が憧れた「シビエ」に「マーシャル」とは? なぜヘッドライトブランドに走り屋はロマンを感じたのでしょうか

走り屋が好んで選んだブランド

 LEDやHIDのヘッドライトが当たり前の今日からすると、あまりピンとこないかもしれないが、1970年代のクルマはハロゲンランプどころか、タングステンランプ(白熱バルブ)も少なくなく、光量不足でとても頼りないものだった。

昭和カスタマイズのド定番! ハロゲンランプ交換でも一喜一憂した「あの頃」

 だから、夜な夜な峠などを走る走り屋たちは、チューニングの第一歩として、まず明るいヘッドライトに交換するのがお約束。ただハイワッテージのバルブに交換するだけでなく、透明度が高く、カットがシャープな外国製にレンズごと交換するのが理想とされた。

 そんな1970年代、1980年代の走り屋たちが好んだ、ヘッドライトの一流ブランドを振り返ってみよう。

シビエ

 まずはフランスの名門「シビエ(CIBIE)」。100年以上の歴史を誇り、ルマン24時間レースのスポンサーなどでも知られている。昔の広告に「ルマン24時間レース 頼りになるのはコンセントレーションとシビエだけ」といったキャッチフレーズがあったはずだ。

 シビエの丸目ライトは、ガラスレンズが曲面になっていたのがひとつの特徴。AE86などのオーナーは、シビエの100Wバルブとリレーキットだけで、ライトのチューニングを行っている人も多かった。

マーシャル

 黒猫のマークが印象的だった「マーシャル(MARCHAL)」もフランスのメーカー。ポルシェやフェラーリにも純正採用されていた時期があり、ルマン24時間レースをはじめレースやラリーでもお馴染みのブランドだった。

 ヘッドライト本体より、フォグランプなど補助灯のイメージが強い。黒猫マークのカバーを被せたフォグランプが人気を博した。

 現在はシビエの傘下に入っているが、総合ランプブランドとしては健在で、マーシャルジャパンが日本総販売元になっている。四輪の旧車オーナーや二輪のオーナーにとっては有り難い存在だ。

ヘラ

「ヘラ(HELLA)」は1899年に創業したドイツの自動車部品メーカー。BMWやポルシェ、VWなどにライトを供給。黄色に青い文字で記されたブランドロゴで知られている。

 国産車では、セリカ(ZZT230)のオプションでTRD HELLAのHIDヘッドライトが用意されていた。2022年ヘラはフランスの自動車部品メーカー「フォルシア」に買収され、新グループ名「FORVIA(フォルヴィア)」となることが発表された。

 そのほか、世界で初めて電球ヘッドライトの量産に成功したオランダのフィリップスや、自動車用電装部品の巨人、ドイツの「ボッシュ」(1913年にヘッドライトを使った電気照明システムである「ボッシュライト」を発売)なども有名だ。

 国産では、中嶋悟のスポンサーでも知られる「PIAA」(1991年のサファリラリーでもPIAAのライトを装着したセリカが優勝)が人気だった。ちなみにPIAAは大手自動車用ランプメーカー市光工業の連結子会社。

「市光工業」も、自社ブランドで1990年から日産のグループCカーをサポートしており、1992年デイトナ24時間レースを制した日産R91CPのヘッドライトは、市光工業製だ。海外のチームから、「日産チームのライトは明るい」と注目されるほどの性能で、24時間レースのナイトランでは大きな武器になっていた。

こんな記事も読まれています

「君はその一瞬一瞬すべてにふさわしい」レッドブル代表がフェルスタッペンの戴冠を称賛。懸命に作業に取り組んだクルーにも感謝
「君はその一瞬一瞬すべてにふさわしい」レッドブル代表がフェルスタッペンの戴冠を称賛。懸命に作業に取り組んだクルーにも感謝
AUTOSPORT web
[ダイハツ]に期待しかないよ!? 今後作ったらアツい[クルマ]を語ってみた
[ダイハツ]に期待しかないよ!? 今後作ったらアツい[クルマ]を語ってみた
ベストカーWeb
フェルスタッペン、王座確定のため、マネジメントモードで5位フィニッシュ「自分のレースを心掛けた。最高の気分」
フェルスタッペン、王座確定のため、マネジメントモードで5位フィニッシュ「自分のレースを心掛けた。最高の気分」
AUTOSPORT web
HRC/ホンダ渡辺社長がフェルスタッペンを祝福「4連覇をサポートし続けられたことは誇り。さらなる高みを目指し支援する」
HRC/ホンダ渡辺社長がフェルスタッペンを祝福「4連覇をサポートし続けられたことは誇り。さらなる高みを目指し支援する」
AUTOSPORT web
角田裕毅9位、選手権6位争いにおいて価値ある2点を獲得「強力なレースペースを示せた。シーズン最後まで全力で戦う」
角田裕毅9位、選手権6位争いにおいて価値ある2点を獲得「強力なレースペースを示せた。シーズン最後まで全力で戦う」
AUTOSPORT web
サイズも価格も近い禁断の兄弟対決!! [ランドクルーザー250]と[ランドクルーザー300]の違いって??
サイズも価格も近い禁断の兄弟対決!! [ランドクルーザー250]と[ランドクルーザー300]の違いって??
ベストカーWeb
【ポイントランキング】2024年WRC最終戦ラリージャパン後
【ポイントランキング】2024年WRC最終戦ラリージャパン後
AUTOSPORT web
無冠の帝王が汚名返上。苦節13年で初王者のヌービル「本当に長かった。大変な努力へのご褒美だ」
無冠の帝王が汚名返上。苦節13年で初王者のヌービル「本当に長かった。大変な努力へのご褒美だ」
AUTOSPORT web
フェルスタッペンがドライバーズ選手権4連覇【正式結果】2024年F1第22戦ラスベガスGP 決勝
フェルスタッペンがドライバーズ選手権4連覇【正式結果】2024年F1第22戦ラスベガスGP 決勝
AUTOSPORT web
古さと新しさが同居した天才的デザインに仰天!! ディフェンダーの「貫禄」にシビれた!!!【テリー伊藤のお笑い自動車研究所】
古さと新しさが同居した天才的デザインに仰天!! ディフェンダーの「貫禄」にシビれた!!!【テリー伊藤のお笑い自動車研究所】
ベストカーWeb
ドリキンが自腹購入したホンダ「シビックタイプR」でチューニング指南! 無限×ヤマハコラボの「パフォーマンスダンパー」は買いです
ドリキンが自腹購入したホンダ「シビックタイプR」でチューニング指南! 無限×ヤマハコラボの「パフォーマンスダンパー」は買いです
Auto Messe Web
【F1第22戦決勝の要点】 岩佐歩夢が分析するメルセデスの速さの秘密「マシン特性の不利を覆すほどのいい仕事」
【F1第22戦決勝の要点】 岩佐歩夢が分析するメルセデスの速さの秘密「マシン特性の不利を覆すほどのいい仕事」
AUTOSPORT web
1.2L 3気筒+モーター3基で300ps ルノー・ラファール E-テックへ試乗 アルピーヌに相応しい走り
1.2L 3気筒+モーター3基で300ps ルノー・ラファール E-テックへ試乗 アルピーヌに相応しい走り
AUTOCAR JAPAN
ヒョンデ「アイオニック5」がマイチェンで航続可能距離703キロに! 気になる車両価格は523万6000円から…30台限定の「コナ マウナ ロア」にも注目
ヒョンデ「アイオニック5」がマイチェンで航続可能距離703キロに! 気になる車両価格は523万6000円から…30台限定の「コナ マウナ ロア」にも注目
Auto Messe Web
『絶対完走』の重圧に耐えた勝田。来季シートがかかっていたことを示唆【ラリージャパン後コメント】
『絶対完走』の重圧に耐えた勝田。来季シートがかかっていたことを示唆【ラリージャパン後コメント】
AUTOSPORT web
米国にある「廃車の山」で見つけたお宝 40選 後編 ジャンクヤード探訪記
米国にある「廃車の山」で見つけたお宝 40選 後編 ジャンクヤード探訪記
AUTOCAR JAPAN
中型からステップアップ 人気の“ミドルクラスネイキッド”スズキ「SV650」とカワサキ「Z650RS」どっちを選ぶ?【スペックでライバル比較】
中型からステップアップ 人気の“ミドルクラスネイキッド”スズキ「SV650」とカワサキ「Z650RS」どっちを選ぶ?【スペックでライバル比較】
VAGUE
ラリージャパンで一般車の侵入という衝撃トラブルが発生! SSのキャンセルもあるなかトヨタ勢は2・3・5位に着ける
ラリージャパンで一般車の侵入という衝撃トラブルが発生! SSのキャンセルもあるなかトヨタ勢は2・3・5位に着ける
WEB CARTOP

みんなのコメント

38件
  • 70年代のカー用品店には目立つ位置の棚に
    シビエ、マーシャル、小糸などの大型ランプがずらっと並んでいたなあ
    今でいうカスタムの花形だったよね
  • クルマを買ったら先ずは安いフォグにステアリング、ホーンがドレスアップの入門だったけど…
    今のクルマほライトも明るいし標準でフォグが付いているのが多いからね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

181.7240.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

35.9650.0万円

中古車を検索
セリカの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

181.7240.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

35.9650.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村