カワサキ「Ninja H2 SX」シリーズが新型に！ アダプティブクルーズコントロールなど最先端の電子制御装備を搭載【2022速報】

パワフルなスーパーチャージャーエンジンを搭載する、カワサキ「ニンジャH2」シリーズのスポーツツアラーバージョンが「ニンジャH2 SX」と、その上級版である「ニンジャH2 SX SE」。その2022年モデルがイタリア・ミラノで開幕した「EICMA2021」で発表された。日本でも発売予定！

カワサキ新型「Ninja H2 SX」「Ninja H2 SX SE」の特徴
今回発表された「ニンジャH2 SX」の2022年モデル、大きく進化したのは最新のハイテクを用いた電子制御デバイス。車体前後に搭載されたミリ波レーダー、ブレーキシステム、エンジン制御システムを統合したボッシュの運転支援システム「ARAS」を搭載していて、車速と同時に車間距離を自動で維持するACC（アダプティブクルーズコントロール）を日本製の量産スポーツバイクとして初めて搭載。

さらにブレーキを効果的にアシストするVHA（ビークルホールドアシスト）や、急減速時にブレーキランプを点滅させて後方に注意を促すESS（エマージェンシーストップシグナル）といった、安全なライディングをサポートする多彩な機能を実現している。

「ARAS」以外で目立つのは、新しい6.5インチサイズのフルカラーTFT液晶多機能メーターを採用したこと。

基本的なメーターとしての機能の他にも、カワサキSPINアプリをインストールしたスマートフォンと連携、電話、音楽再生、ナビといったスマートフォンの機能を、メーター上で表示・操作することが可能。

この他にも、長距離走行時に役立つタイヤの空気圧モニター（TPMS）も追加。クイックシフターのKQSも、使用できるエンジン回転数が1600rpmに下がり、街乗りで活用しやすくなった。

シートも人間工学に基づいて改良され、タンデムも含めた長時間走行での快適さと、スポーティなライディングのためのポジションを両立させている。

タンデムシートの下には、電源供給用のUSBポートも設けられた。冬季のライディングを快適にするグリップヒーターも標準装備になったが、スロットル操作は従来の感覚で行える。

プレミアムで個性的な「ニンジャH2」シリーズらしいスタイリングは、基本的に従来のイメージを受け継ぐ。しかし、レーダー装着のためにLEDヘッドライトをコンパクト化するのに合わせて細部をリファイン。LEDウインカー内蔵のミラーのデザインも変更。

同じくレーダー装着に合わせてテールランプも新しくされている。また、サイドカウルに滑らかでシンプルなディテールを追加するなど、細かな変更で魅力的な新しさを表現。

パフォーマンスに関する部分では、豪快な加速を実現するスーパーチャージャー加給エンジンも、バルブタイミングや吸排気ポートの変更でトルク特性や燃焼効率などを改善。もちろんユーロ5にも対応するクリーンなエンジンだ。

フロントのブレーキマスターシリンダーは、優れたフィーリングを実現するブレンボ製に変更。ボッシュ製のABSユニットも新しくなり、よりスムーズな動作をするようになった。

上級モデルの「ニンジャH2 SX SE」も、その最大の特徴であるSHOWAのスカイフックテクノロジーを取り入れた電子制御サスペンション・KECS（カワサキ・エレクトロニック・コントロール・サスペンション）を改良。制御ソフトウェアを最新仕様にアップデートして、よりスムーズな乗り心地を実現した。リアのプリロードも、ライダーのみ、ライダー+荷物、タンデム+荷物の3つのモードから選択、走行中でも調整可能にしている。

なお、この2022年モデルの「ニンジャH2 SX」と「ニンジャH2 SX SE」、すでにカワサキが公式に、日本向けモデルを2022年初夏に導入予定だと発表している。





カワサキ新型「Ninja H2 SX」「Ninja H2 SX SE」の主なスペック
[ 表が省略されました。オリジナルサイトでご覧ください ]

[ アルバム : 【写真48枚】カワサキ新型「Ninja H2 SX」「Ninja H2 SX SE」 はオリジナルサイトでご覧ください ]

まとめ：小松信夫