ジェリー・マクガバン来日
text&photo:AUTOCAR JAPAN編集部
ランドローバーの本格SUVモデル、新型ディフェンダーが日本にやってきた。ラグビーワールドカップの表彰式に姿を現し、東京の代官山にも展示された。
今回のアジア・デビューにあわせて、AUTOCARの読者にはお馴染みのジェリー・マクガバン(チーフ・デザイン・オフィサー)が来日。ここでは実車写真とともに、彼の言葉を紹介したい。
ボクシングで身体を引き締めているというマクガバン。声は野太く、見るからに力強い。
新型のデザインについて、イギリスの男らしい言葉で説明してくれた。その語り口はとてもエネルギッシュである。
新型のキーワードは?
「新型のデザインについて考えた時、どんなキーワードが心に浮かんできたかと言うと、圧倒的にコマンディングで、それから目的に応じたものであること、また、道を切り拓くパイオニアスピリッツがなければなりません」
「この辺りは、耐久性、堅牢性もふくめて、イングランドのラグビー選手を彷彿させると思います。つまり、決して表面的ではない、真に頑強であり、武骨なところがあるのです」
「ラグビーとわれわれの間には、共通して共有できる価値があります。例えばそれは勇気であるとか、忍耐というコンセプトでしょう」
ホリゾンタルなライン
新型のデザインの特徴としてマクガバンが挙げたのが、「直線を際立たせるライン」だ。
「ホリゾンタルなルーフ、ウェストライン、ショルダーラインを持っており、車体下部にまで直線のラインが入っています。これが、力強い佇まいを強調しているのです」
「とくにスクエアオフになっているホイールアーチに注目して下さい。後方に向かって力強いスタンスとなっています」
オリジナルの血統
実にモダンな姿となったディフェンダーだが、「流れるようなルーフライン、それにアルパインライト・ウインドウ」という初代から受け継いだヘリテージも忘れてはいない。
ショート・オーバーハングの独特なシルエットは、懐かしさもあり、それでいて新しい。オンロードとオフロードの走りの良さを予感させる仕上がりだ。
エンジニアリングとデザイナー陣がスクラムを組んで作り上げた1台。日本市場向けの先行予約モデルは150台限定で、すでに受付けを開始している。
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