現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > ライバルにあってN-BOXにはない「SUVテイスト」「メッキのオラ顔」「ハイブリッド」! それでも新型は「絶対王者」のポジションを守れるか?

ここから本文です

ライバルにあってN-BOXにはない「SUVテイスト」「メッキのオラ顔」「ハイブリッド」! それでも新型は「絶対王者」のポジションを守れるか?

掲載 16
ライバルにあってN-BOXにはない「SUVテイスト」「メッキのオラ顔」「ハイブリッド」! それでも新型は「絶対王者」のポジションを守れるか?

 この記事をまとめると

■ホンダN-BOXがキープコンセプトのままフルモデルチェンジを敢行した

新型登場直前だけどあえて「現行N-BOX」を買うのもあり! 狙いの在庫があれば10万円引きもあるぞ

■クロスオーバーモデルやマイルドハイブリッドモデルがN-BOXには用意されていない

■「ライバルにあるものがない」というのは欠点でもあるが、それが今後どう出るか注目だ

 ほかの軽自動車にあってN-BOXにはないものとは

 8年連続で軽自動車の新車販売ナンバーワンとなっている絶対王者、ホンダN-BOXが今秋のフルモデルチェンジを発表した。

 初代からメインターゲットとしている子育てママをコアユーザーにしながら、「毎日乗りたくなる私のN」「いっしょにいたくなる家族のN」「仲間と楽しむみんなのN」をキーワードに開発が進められたという。

 その結果、ひと目でN-BOXとわかるスタイリングへと進化。室内についてはクラストップの広さに磨きをかけつつ、新しいシンプルライフに似合ったデザインを提案するものとなっている。とくに後席の座り心地は明らかな進化が見られるポイントで、「仲間と楽しむみんなのN」という開発者の狙いが実感できることだろう。

 スタイリングについて深掘りすれば、標準系は「シンプルで街になじむ、親しみやすいエクステリア」というのが狙い。人間の瞳を意識したヘッドライトデザイン、多孔タイプのフロントグリルは清潔感のあるシンプル家電のようなイメージを醸し出している。

 カスタム系では、これ見よがしなメッキグリルから脱却。一文字のライティングなどにより「品格とパフォーマンスをまとうエクステリア」表現を目指している。専用デザインのフロントバンパーが実寸以上に伸びやかなスタイリングを演出している力作だ。

 ただし、こうしたカスタム系の新提案はメッキグリルでの押し出し感を求めるユーザーからすると不満かもしれない。軽スーパーハイトワゴンのライバルであるスズキ・スペーシアやダイハツ・タントの、ある意味でオーソドックスなカスタムスタイルに安心感を覚えるというユーザーも少なからず存在しそうだ。

 また、話題の三菱デリカミニに象徴されるクロスオーバーSUVテイストのバリエーションを新型N-BOXは用意していない。スペーシアギアやタントファンクロスなど、SUVテイストの軽スーパーハイトワゴンは一定のマーケットを形成しているだけに、そうしたバリエーション展開をN-BOXのモデルチェンジに期待していた向きからすると残念ポイントとなりそうだ。

「他車にあるものがない」点が最大の弱点

 もっとも、SUVテイストの軽スーパーハイトワゴンというのは、そもそもN-BOXという横綱に小技で対抗するようなもの、という声もある。その意味では、N-BOXはSUVバリエーションを用意せず、どっしりと構えているのは絶対王者らしいともいえるが、SUVムーブメントが主流となっていくトレンドにおいては、王者の油断といえるかもしれない。

 このように、新型N-BOXにもライバルと比べてウィークポイントになり得そうな部分はある。

 たとえば、新型N-BOXの室内を見る限り、スズキや日産三菱の軽スーパーハイトワゴンが装備しているサーキュレーターの設定はないようだ。たしかにエアコンの性能をしっかりと確保していれば、空調機能としてのサーキュレーターは不要ではあるのだが、「他車についているものがない」というのは、ユーザーが比較する際にはネガとなるのも事実だろう。

 また、現時点ではパワートレインについての情報は未公開となっているが、ホンダのハイブリッド技術「e:HEV」のエンブレムは確認できない。つまり、ハイブリッドではない純エンジンのパワートレインである可能性が高い。

 スズキや日産三菱がマイルドハイブリッドを設定しているのに比べるとディスアドバンテージになる。現行N-BOXであっても、実用燃費においてはマイルドハイブリッドと比べても互角なので、あえてハイブリッドを採用する必要はないのかもしれないが、これまた「ライバル車にはあるものがない」のは、新車販売の現場においては指摘されることが増えそうだ。

 いずれにしてもライバルと比較するには、価格帯が判明しないことには始まらない。内外装のクオリティアップが顕著なN-BOXが、どのような価格設定となるのか興味津々といえる。提供価値に対するコストパフォーマンスが高ければ、N-BOXは絶対王者であり続けるだろう。

こんな記事も読まれています

オコンの後任どうする? アルピーヌが重要視するのは“仲良しコンビ”にあらず「プロフェッショナルなドライバーが必要」
オコンの後任どうする? アルピーヌが重要視するのは“仲良しコンビ”にあらず「プロフェッショナルなドライバーが必要」
motorsport.com 日本版
クルマの個人売買で目にする「予備検」ってなに? 検査せずとも車検がとれる仕組みとは
クルマの個人売買で目にする「予備検」ってなに? 検査せずとも車検がとれる仕組みとは
WEB CARTOP
クラッチ操作不要の「E-Clutch」はDCTと何が違う? なぜ「CB650R/CBR650R」に初採用? ホンダ開発陣に聞いた
クラッチ操作不要の「E-Clutch」はDCTと何が違う? なぜ「CB650R/CBR650R」に初採用? ホンダ開発陣に聞いた
レスポンス
「めちゃくちゃ変わった」 宝塚IC接続の「尼宝線」大改造が完了 IC渋滞ゼロ「効果絶大」の声
「めちゃくちゃ変わった」 宝塚IC接続の「尼宝線」大改造が完了 IC渋滞ゼロ「効果絶大」の声
乗りものニュース
なぜ「ETCレーン」でバーがあがらない? “突破”しても良い!? 「正しい対処法」とは
なぜ「ETCレーン」でバーがあがらない? “突破”しても良い!? 「正しい対処法」とは
くるまのニュース
高速道路を乗り降り自由!? 料金も半額以下に!? ETC周遊割「ドラ割」「速旅」「みち旅」って何? 使い方と注意点とは
高速道路を乗り降り自由!? 料金も半額以下に!? ETC周遊割「ドラ割」「速旅」「みち旅」って何? 使い方と注意点とは
VAGUE
50ccエンジンバイクの新車が国内から消える!! 二重規制で2025年6月に前倒しか?
50ccエンジンバイクの新車が国内から消える!! 二重規制で2025年6月に前倒しか?
バイクのニュース
ルクレール、スペインGPでレッドブルの復調を予想。これからは四つ巴の優勝争いが見られる?
ルクレール、スペインGPでレッドブルの復調を予想。これからは四つ巴の優勝争いが見られる?
motorsport.com 日本版
フェラーリのカリスマ、ルカ・ディ・モンテゼーモロが成し遂げたこと 【第10回】フェラーリへの愛
フェラーリのカリスマ、ルカ・ディ・モンテゼーモロが成し遂げたこと 【第10回】フェラーリへの愛
AUTOCAR JAPAN
脱「コの字」型ヘッドライト採用! [新型フォレスター]は新世代スバルSUVの旗手となるのか?
脱「コの字」型ヘッドライト採用! [新型フォレスター]は新世代スバルSUVの旗手となるのか?
ベストカーWeb
FIAがスーパーライセンス規則を変更、17歳でF1参戦が可能に。注目されるアントネッリのF1プランへの影響
FIAがスーパーライセンス規則を変更、17歳でF1参戦が可能に。注目されるアントネッリのF1プランへの影響
AUTOSPORT web
フェラーリの「ル・マン24時間」総合優勝はなんと10回! 跳ね馬の58年前の栄光の戦績を振り返りながら、2年連続優勝を祈りましょう
フェラーリの「ル・マン24時間」総合優勝はなんと10回! 跳ね馬の58年前の栄光の戦績を振り返りながら、2年連続優勝を祈りましょう
Auto Messe Web
「B+COM TALKワイヤーマイクペアユニット」はこれからインカムを始めるふたりにピッタリ!セットでお得に高性能をゲット!  
「B+COM TALKワイヤーマイクペアユニット」はこれからインカムを始めるふたりにピッタリ!セットでお得に高性能をゲット!  
モーサイ
【写真蔵】一部改良されたジープ ラングラーには、エントリーグレードの「スポーツ」も登場
【写真蔵】一部改良されたジープ ラングラーには、エントリーグレードの「スポーツ」も登場
Webモーターマガジン
【20世紀名車ギャラリー】ゆったりとしたツーリングが似合う英国オープン、1955年式トライアンフTR2の肖像
【20世紀名車ギャラリー】ゆったりとしたツーリングが似合う英国オープン、1955年式トライアンフTR2の肖像
カー・アンド・ドライバー
洗車のオプション「下回り洗浄」は選択するべきですか? クルマの「底面」は見えないのに、なぜ洗浄する必要があるのでしょうか?
洗車のオプション「下回り洗浄」は選択するべきですか? クルマの「底面」は見えないのに、なぜ洗浄する必要があるのでしょうか?
くるまのニュース
【リコール】レクサス、トヨタ スバル25車種23万台超リコール
【リコール】レクサス、トヨタ スバル25車種23万台超リコール
Auto Prove
光明は高速グラベルラリーにあり。不運が続くトヨタのエバンス「早い段階で自信を取り戻すことが重要」
光明は高速グラベルラリーにあり。不運が続くトヨタのエバンス「早い段階で自信を取り戻すことが重要」
AUTOSPORT web

みんなのコメント

16件
  • 軽ハイトワゴンに、SUVテイスト、オラ顔、ハイブリッドを求めるユーザーが何人居るだろう。
    シンプルで使い勝手が良く値段も手頃を求めるユーザーが多数派である限り、ニッチなマーケットに注力する必要はないと思う。
  • まあ、新型N BOXの登場後も、N BOXとその他大勢の構図は変わらないだろうね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

164.9188.1万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

12.8299.0万円

中古車を検索
N-BOXの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

164.9188.1万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

12.8299.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村