■2019年10月1日以降に初回新規登録を受けると新しい自動車税が適用になる…
2019年9月4日、日産自動車が、ロンドン、パリ、ミラノ、バルセロナ、ケルンの5つの都市で同時に新型「ジューク」を発表した。全長4210mm・全幅1800m・全高1595mmとボディは拡大したが、エンジンは999ccの3気筒ガソリン直噴ターボへとダウンサイジング。もちろんターボで過給するエンジンで、最高出力117PS/5250rpm、最大トルク200Nm/1750-3750rpmと発表されている(数値はイギリス仕様)。
このご時世に、まったく電動化テクノロジーを使っていない純粋なガソリンターボをリリースするというのも意外だが、1.0リッター以下のエンジン排気量を見ていると是非とも日本導入を期待したくなる。というのも、消費税10%増税のタイミングにあわせて、自動車税が引き下げられるからだ。それも排気量が小さいほど減税率は大きくなる。
具体的にいえば1.0リッター以下の自動車税は年額2万9500円だったものが4500円ダウンの2万5000円になる。それが1.0リッター超1.5リッター以下になると年額3万4500円から4000円ダウンの3万500円、1.5リッター超2.0リッター以下は3000円ダウンで3万9500円から3万6000円と徐々に下がり幅が減っていく。さらに2500ccを超えると従来からの減額は1000円とさほど変わらない。庶民の負担を軽くするということなのだろう、排気量が小さいクルマほど自動車税の軽減を実感できるようになっているのだ。
つまり、999ccエンジンを積んだ新型ジュークが、そのまま日本市場に導入されれば、その自動車税は年額2万5000円ということになる。冒頭で記したように3ナンバーサイズの立派なボディを持つクロスオーバーSUVの税額と考えると、ずいぶんお得感があるのではないだろうか。日本の新税制は1.0リッター以下のエンジンを積んだニューモデルを求めているともいえる。
なお、新しい自動車税が適用されるのは、2019年10月1日以降に初回新規登録を受けた自家用の乗用車(登録車)となる。消費税増税とのバーターであることは明確だが、自動車ユーザーにとって減税トレンド自体は歓迎すべきもの。もし、ジュークの3気筒ターボエンジンが日本で上市され、高く評価されるようなことがあれば1.0リッター以下の小排気量ターボエンジンのブームが日本にやって来るかもしれない。
環境問題を考えるとCO2排出量の削減につながる電動化が避けて通れないのも事実だが、こと日本での新税制を考えると、この秋からリッターターボエンジンのメリットが大きくなってくる。その新税制の旨味を実感させる最初のモデルとして、ジュークは有力候補となりえるポテンシャルを持っている。
しかも、この3気筒ターボエンジンにはパドルシフト付き7速DCTや6速MTが組み合わせられるという。冒頭で記したようにパワー自体は117PSと排気量なりといえる数値だが、こうしたダイレクト感を強く感じられるトランスミッションとのコンビネーションは、キビキビとした走りを感じさせてくれるだろう。あらためて日本導入を期待したい一台といえそうだ。
文:山本晋也(自動車コミュニケータ・コラムニスト)
【出典】総務省:2019年10月1日、自動車の税が大きく変わります
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/jichi_zeisei/czaisei/131410.html
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