現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 【ソフトトップで広がる魅力】レクサスLC 500コンバーチブル 神秘的な選択肢

ここから本文です

【ソフトトップで広がる魅力】レクサスLC 500コンバーチブル 神秘的な選択肢

掲載 更新 7
【ソフトトップで広がる魅力】レクサスLC 500コンバーチブル 神秘的な選択肢

レクサス初のソフトトップ・コンバーチブル

text:Richard Lane(リチャード・レーン)

【画像】レクサスLC オープン・スポーツ 全123枚

translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)


レクサスは、コンセプトモデルのように流麗なクーペ、LCをマイナーチェンジした。同時に、ポルシェ911カブリオレのライバルになり得る、ソフトトップを追加。クーペ以上に、欧州では高い人気が得られそうだ。

実は、LCコンバーチブルはレクサスとして初めてのソフトトップ。これまで、ISやSCにコンバーチブルが存在してきたが、車重のかさむ折り紙のようなフォールディング・ハードトップだった。

基本的な構成は、2017年に発売されたクーペ版LCと同様。エンジンは463psの5.0L V8自然吸気か、パワーの劣る3.5L V6のハイブリッドを選べる。どちらも後輪駆動だ。

以前試乗した経験から、チタンバルブを備えるV8エンジンは、スタイリングに並ぶほどソウルフルなユニットだとわかっている。しかし最近は、ハイブリッドの方が売れ行きが良いらしい。

英国での価格は、今回試乗したスポーツ+と呼ばれるグレードでは、9万6625ポンド(1294万円)。タイヤはランフラットではなくミシュラン・パイロット・スーパースポーツで、21インチの鍛造ホイールに組み合わされる。

ちなみに基本グレードにはLSDが備わらず、ブレーキを利用したトルクベクタリング・システムが装備される。ホイールは20インチになる。

スポーツ+を選択すると、ネックウォーマー付きの堀の深いスポーツシートが付いてくる。一方でクーペで新採用となった後輪操舵システムは、コンバーチブルには装備されない。ソフトトップの収納機構に、空間が割り当てられるためだという。

好印象でエキゾチックなインテリア

トランスミッションは、トルクコンバーター式の10速AT。筆者は2速ほど、段数が多いと思う。サスペンションは、アルミニウムを用いた部品点数が増やされ、軽量化につなげている。

乗り心地で落ち着きを高めるため、フロントダンパーのストローク量が増やされている。回頭性を良くするため、リアのアンチロールバーは剛性が高められた。ほかにも、ブレーキや電動パワーステアリングも改良を受けている。

ソフトトップの開閉は、アストン マーティン・ヴァンテージ・ロードスターほどではないものの、充分に素早い。48km/hまでなら、走行中でも動作できる。

開閉スイッチは、トランスミッション・トンネルにある。普段は、レザー張りのリッドに隠されている。

それ以外、LCコンバーチブルのインテリアに変更はない。リアシートの広さは、大人向きではなく、子供か荷物用と考えた方が良いだろう。

キャメル色のレザー・インテリアは、特に魅力的。しかし色味に関係なく、曲面や平面の組み合わせ、エッジの立った造形は、ヨーロッパ・ブランドのものとはまったく異なる。好印象で、エキゾチックなデザインだ。

特に有機的な造形のドアの内張りパネルと、彫りの深いダッシュボードが個性的。ステアリングコラムは、個人的にさらに25mmくらい手前へ調整できれば、運転姿勢はより理想的なものになるだろう。

細部で変更を受けても、走行中に受ける印象は良し悪しが混ざる。LCの雰囲気なら、コンバーチブルの方が適している。

スタイリングほどシャープではない操縦性

シャシーはバランスに優れ、LC 500は気持ちよく向きを変えていく。車重はクーペの100kg増しとなる2035kg。ソフトな足回りは直線で良く機能するが、コーナリング中も姿勢をちゃんと抑え込んでくれる。

しかし、ドイツや英国製のライバル・コンバーチブルほど、運転にのめり込むタイプではない。クルマをドライバーが操るというより、乗せてもらうような雰囲気だ。

ステアリング・レスポンスは鋭く感じられるものの、シャープなスタイリングから想起するほど、俊敏には動かない。ボンネットを開くと、V8エンジンが理想的な位置より少し前側に載っていることがわかる。ブレーキも、少しスポンジーなタッチだ。

LCコンバーチブルは、高速道路を気持ちよく走れる。流れの速いバイパスも快適。しかし、郊外のカーブが続く道は、ほかの人に運転してもらう方が心地良いだろう。

低速域での乗り心地は、従来ほどではないものの、大径ホイールから良くない影響を受けている。可能なら、1サイズ落としたいところ。

レクサスLCの強みは、とても人当たりの良いクルーザーだという点。インテリアは個性的だし、洗練度はクラスでも随一だと思う。

低回転域でのトルクの細さを気にしなければ、V8エンジンの豊かな響きを楽しみながら、長距離移動も難なくこなせる。オーナーになれば、満足感を長い間保てるだろう。

神秘的で惹きつけられる

ランフラット・タイヤをやめ、サスペンション周りに施された数多くの変更で、LCはグランドツアラーとしての訴求力を高めている。オープンで走行しても、風の巻き込みやバッファーは、最小限でもある。

ラゲッジスペースは149Lしかなく、このクラスとしては大きい方ではない。それでも、メルセデス・ベンツSクラス・カブリオレに並ぶ、ひと回りコンパクトな選択肢として評価されても良いと思う。

ただし動的性能は、メルセデスAMGではなく、ゆったりとしたメルセデス・ベンツの方に近い。ハイブリッド版だけでなく、活発なV8エンジンでも。

大きく口を開いたフロントグリルのレクサスLCの仕上がりには、感心させられる。コンバーチブル化によって、ドライビング体験には、別の魅力的な側面が追加された。

神秘的なクルマだ。本当の実力以上に、惹きつける力を備えている。

レクサスLC 500コンバーチブル(英国仕様)のスペック

価格:9万6625ポンド(1294万円)
全長:4770mm
全幅:1920mm
全高:1350mm
最高速度:270km/h
0-100km/h加速:5.0秒
燃費:8.5km/L
CO2排出量:275g/km
乾燥重量:2040kg
パワートレイン:V型8気筒4969cc自然吸気
使用燃料:ガソリン
最高出力:463ps/7100rpm
最大トルク:53.9kg-m/4800rpm
ギアボックス:10速オートマティック

こんな記事も読まれています

信頼関係が生んだ“ターゲット1.5倍の過激なセットアップ”。小池エンジニアが振り返る岩佐歩夢の予選PP劇
信頼関係が生んだ“ターゲット1.5倍の過激なセットアップ”。小池エンジニアが振り返る岩佐歩夢の予選PP劇
AUTOSPORT web
フェルスタッペン、覚醒ノリスの追撃振り切り優勝。角田裕毅は10位で母国戦RBにポイント届ける|F1エミリア・ロマーニャGP決勝
フェルスタッペン、覚醒ノリスの追撃振り切り優勝。角田裕毅は10位で母国戦RBにポイント届ける|F1エミリア・ロマーニャGP決勝
motorsport.com 日本版
いいクルマだったなぁ…… 「走り」にこだわったマツダ3代目プレマシー新車時試乗記プレイバック
いいクルマだったなぁ…… 「走り」にこだわったマツダ3代目プレマシー新車時試乗記プレイバック
ベストカーWeb
メルセデスと「近代ロケットの父」フォン・ブラウン博士との関係とは? 「220Sポントンクーペ」を愛用し、北米ダイムラー・ベンツの取締役でした
メルセデスと「近代ロケットの父」フォン・ブラウン博士との関係とは? 「220Sポントンクーペ」を愛用し、北米ダイムラー・ベンツの取締役でした
Auto Messe Web
F1エミリア・ロマーニャ決勝速報|フェルスタッペンが逃げ切り優勝! ノリス惜しくも届かず。角田裕毅は10位入賞
F1エミリア・ロマーニャ決勝速報|フェルスタッペンが逃げ切り優勝! ノリス惜しくも届かず。角田裕毅は10位入賞
motorsport.com 日本版
悪路のスーパーヒーロー ジープ・ラングラーへ試乗 ロックレールで側面衝突に対応 12.3型モニター獲得
悪路のスーパーヒーロー ジープ・ラングラーへ試乗 ロックレールで側面衝突に対応 12.3型モニター獲得
AUTOCAR JAPAN
なんちゃってセレブがアストンマーティン新型「ヴァンテージ」を砂ぼこり上げながらスペインで激走!?「打てば響くようなレスポンスだったわ~」
なんちゃってセレブがアストンマーティン新型「ヴァンテージ」を砂ぼこり上げながらスペインで激走!?「打てば響くようなレスポンスだったわ~」
Auto Messe Web
Juju、初サーキットでのトラブルで走行時間削られるも悲観せず「レース後半はチャンスがあるのかな」/SF第2戦
Juju、初サーキットでのトラブルで走行時間削られるも悲観せず「レース後半はチャンスがあるのかな」/SF第2戦
AUTOSPORT web
米ジャンクヤードで見つけた「廃車」 40選 後編 朽ちた名車の味わい
米ジャンクヤードで見つけた「廃車」 40選 後編 朽ちた名車の味わい
AUTOCAR JAPAN
ライバルに先を越され続けた5年間。スーパーフォーミュラ初優勝の牧野任祐が明かす苦悩「言い訳できない環境で勝てず、もどかしかった」
ライバルに先を越され続けた5年間。スーパーフォーミュラ初優勝の牧野任祐が明かす苦悩「言い訳できない環境で勝てず、もどかしかった」
motorsport.com 日本版
ランドローバー・ディスカバリーの2025年モデルの日本における予約受注がスタート
ランドローバー・ディスカバリーの2025年モデルの日本における予約受注がスタート
カー・アンド・ドライバー
米ジャンクヤードで見つけた「廃車」 40選 前編 朽ちた名車の味わい
米ジャンクヤードで見つけた「廃車」 40選 前編 朽ちた名車の味わい
AUTOCAR JAPAN
ベントレーの「V8」がハイブリッドで新設計! W12を上回る750馬力以上の「ウルトラ パフォーマンス ハイブリッド」に期待大
ベントレーの「V8」がハイブリッドで新設計! W12を上回る750馬力以上の「ウルトラ パフォーマンス ハイブリッド」に期待大
Auto Messe Web
リカルド、RB母国戦での予選Q3ダブル進出を喜ぶ「ユウキに比べて苦戦していたけど、僕も少し前進できた」
リカルド、RB母国戦での予選Q3ダブル進出を喜ぶ「ユウキに比べて苦戦していたけど、僕も少し前進できた」
motorsport.com 日本版
「主人公」のような高揚感 フォード・マスタング 289  中毒性あるV8の加速! 誕生60年をルート66で祝福(1)
「主人公」のような高揚感 フォード・マスタング 289  中毒性あるV8の加速! 誕生60年をルート66で祝福(1)
AUTOCAR JAPAN
「ポニーカー」では表現不足 フォード・マスタング 289  誕生60年をルート66で祝福(2) 夢のロードトリップ
「ポニーカー」では表現不足 フォード・マスタング 289  誕生60年をルート66で祝福(2) 夢のロードトリップ
AUTOCAR JAPAN
涙があふれ続けた……牧野任祐、SF初優勝でチェッカー直後から半周ずっと大号泣「多分、俺意外と泣くタイプの人間です(笑)」
涙があふれ続けた……牧野任祐、SF初優勝でチェッカー直後から半周ずっと大号泣「多分、俺意外と泣くタイプの人間です(笑)」
motorsport.com 日本版
それは超小型“軽トラ”? スズキの「新モビリティ」はめっちゃ仕事向け! トラックショーでアピール
それは超小型“軽トラ”? スズキの「新モビリティ」はめっちゃ仕事向け! トラックショーでアピール
乗りものニュース

みんなのコメント

7件
  • 自然吸気のV8をオープンで。最高でしょこれ

    絶対的な性能ってあんま意味ない気がする。
    アストンもそんな感じよね。
  • イギリスの自動車ジャーナリストによる、レクサスに対するここまでの好評、「ドイツ車アゲ・日本車サゲ」だけで万年飯食ってる日本の自称・評論家連中としては無視したいところでしょうねえ。。。
     
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1400.01760.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

565.02120.0万円

中古車を検索
LCの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1400.01760.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

565.02120.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村