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【ディーゼルAWDは決意の証】改良モデル全車発進! フォルクスワーゲン大発表会

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【ディーゼルAWDは決意の証】改良モデル全車発進! フォルクスワーゲン大発表会

BEVとICEの2本柱戦略を強調

今回発表されたのは、Tクロス、ティグアン、ゴルフのハッチバックとヴァリアント、そしてパサートの4車種5バリエーション。

【画像】熱気あふれるVW発表会 会場の様子はこちら 全131枚

ブランドディレクターのアンドレア・カルカーニ氏は、BEV(バッテリーEV)とICE(内燃機関車)の両方を展開していく同社の2本柱戦略に触れ、「現在使用される大多数の車両はガソリンかハイブリッド車である」としながらも、VWグループとしては、IDバズを始めとした「IDファミリー」の開発にも力を入れていると語った。

ロングセラー・ステーションワゴン、パサート

発売から50年を超える歴史を誇るアイコン的存在のステーションワゴン「パサート・ヴァリアント」は9代目に。累計販売台数は3400万台以上となり、その数は今やビートルをも上回るという。

今回の全面改良で、ボディサイズはパサート史上最大に。ホイールベースが50mm延長されたことにより、リヤシートの居住性が向上した。荷室は最大1920Lと、日本市場で販売されるステーションワゴンとしては最大級の数値だ。

パワートレインは1.5L eTSIマイルドハイブリッドのFFと、2.0L TDIクリーンディーゼルエンジンにフルタイム4WD「4MOTION(4モーション)」の組み合わせの2種に加え、さらにプラグインハイブリッドの「eHybrid」をラインナップ。

国内で販売されるフォルクスワーゲン車では唯一となるこのプラグインハイブリッドシステムは、バッテリーの大型化などにより、EV走行距離が従来よりも延伸。EVモードでの一充電走行距離は約120km以上を実現した。

なお、新型からボディタイプはステーションワゴンであるヴァリアントのみに一本化。今後、これまであまりアプローチしていなかった法人に向けても積極的にアプローチしていく方針だという。

VWのゆるぎない「顔」、ゴルフ

そして、ゴルフ。フォルクスワーゲンは長い歴史の中、日本で200万台以上を販売しており、そのうちの約100万台はゴルフだという。

同社のDNAといえるこのモデルは今年50周年を迎え、ビッグマイナーチェンジバージョンが発表された。会場に展示されたのは、なんと、アイコンモデルのGTI。これまでと違い、通常モデルと同じタイミングでGTIを発表するあたり、同社が本気で注目を集めようとしている気迫を感じる。

インフォテインメントシステムも改められ、インターフェイスも一新。外観では、日本初導入となるイルミネーション付きのVWエンブレムが目をひく。

パワートレインは1.5L eTSI 48Vマイルドハイブリッドが2種と2.0L TDIクリーンディーゼルに加え、GTIには2.0L TSI(195kW/265PS)が搭載される。

VW一番人気「ティグアン」にも改良型が登場

まずは、7年ぶりのフルモデルチェンジで3代目となった正統派SUV 「ティグアン」。カルカーニ氏は、「フラッグシップにふさわしい、他のプレミアムブランドから顧客を獲得してくれるモデルだ」と自信を見せる。

2007年に登場後、全世界で760万台以上が販売され、2019年以降、全世界フォルクスワーゲンのベストセラーモデルはティグアンなのだという。

改良モデルでは、従来型よりもハイトの高いボンネットで存在感をアピールするほか、インテリアにも手が入れられた。

注目のパワートレインは、1.5L eTSIマイルドハイブリッド(FWD)がティグアンとして初設定。特筆すべきは、パサートと同様の2.0L TDIクリーンディーゼルが4モーションとの組み合わせで用意されたこと。これには期待が高まる。

コンパクトSUVのTクロス

コンパクトSUV『Tクロス』は、デビュー5年で世界累計販売台数120万台超の人気モデル。日本でも3年連続で輸入SUV No.1の座に輝いている。若い世代や女性を中心に、同ブランドに踏み出すきっかけとなっているモデルだ。

今回のマイナーチェンジでは、取り回しがいいと評判のサイズ感(全幅1760mm)はそのままに、X字に光るリアのコンビネーションランプなど、デザインを刷新。新たな3色を加えた全8色のエクステリアカラーが用意された。

パワートレインは1.0L TSI。インテリアの質感も向上させ、「beatsサウンドシステム」の採用などで「初めてドイツSUVモデルに乗る方にも満足してもらえる」と自信を見せる。

時代の潮目を感じる発表会

今回の発表会のポイントは、BEVの勢いが世界的に弱まりつつある中でのラインナップの方向性だろう。

ティグアンは、ここ5年もフォルクスワーゲンで一番売れたモデルであり、Tクロスは2020年から2022年の3年連続で輸入SUV登録台数1位の売れっ子だ。この売れ筋SUVをしっかりと押し出しつつ、一方で50周年を迎えたゴルフと、同様に約半世紀に渡って世界を席巻しているパサートという、フォルクスワーゲンの歴史を築いてきたモデルを改めて中心に据えてきた。

こうして4車種5モデルをそろえた発表会は、ここ数年、社会情勢に伴う半導体不足やゴルフの供給に苦しむなど歯痒い思いをしてきたフォルクスワーゲン ジャパンが、ここから2025年に攻勢をかけてくるという決意表明だと受け止めた。

そして何より、パサートとティグアンにディーゼルを用意してきた点。今からハンドルを握る日が楽しみだが、これを見る限り、これまでの電動化一本から潮目が変わったのを強く感じる。

今後の予定としては、Tクロスは7月6日に予約を開始し、9月末にはショールームで見ることができそうだ。ティグアン、パサートの予約注文は9月で、出荷開始は11月予定。まもなく生産開始になるゴルフは、出荷が2025年1月だという。

気になる価格は、Tクロスが3グレード展開で329万9000円~で、それ以外のモデルは未定。今後の情報をお待ちいただきたい。

文:AUTOCAR JAPAN AUTOCAR JAPAN
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みんなのコメント

2件
  • fer********
    発表してるのにまだ価格未定って
    どうせ値上げするんだからさっさと決めろと
  • ham
    ディーゼルで捏造した挙句にEVに逃げようとしたメーカーさん
    またどっちの方向に行くのかな?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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