メーカー違いの兄弟車を比較してみます
皆さん、こんにちは!バイク好き女優の小野木里奈です。ここ数日、急に秋らしく肌寒い日が続いていますね。日が沈むとさらに気温が下がるので、いつもこの時期になるとバイクに乗る時は服装を迷ってしまいますよね(笑)
【画像】KTM『250 DUKE』とハスクバーナ『スヴァルトピレン250』の画像を見る(11枚)
もう少ししたら紅葉シーズンにもなりますし、愛車で紅葉スポット巡りもしてみたいと思っています。以前、ハスクバーナ『スヴァルトピレン250』の試乗会で、箱根ターンパイクを走りましたが、ちょうど箱根辺りもそろそろ紅葉が見られる時期になるはずです。
さて、皆さんはこの『スヴァルトピレン250』はKTM『250 DUKE』と同じエンジンを使用しているのをご存知ですか?実は、両方のバイクを私は試乗したことがあるので、比べてみたいと思います!
今日は私の連載コラムでもお馴染みの「同じエンジンで比べてみたシリーズ」です。それでは、いってみましょう!
外観の違いを見てみる!
外見を比べると、同じエンジンを使用しているとは思えないほどデザインは全然違いますよね。色は『250 DUKE』はオレンジと黒、『スヴァルトピレン250』はシンプルな黒で統一されています。カラーリングだけでなく、形状も全く違います。
『250 DUKE』は尖ったパーツが多くみられる一方、『スヴァルトピレン250』は丸みのあるパーツが多いのです。
フロントから見ると、『250 DUKE』は丸みがあるヘッドライトの周りに角張ったパーツで囲うことで、鋭角さを際立たせています。『スヴァルトピレン250』はまんまるなヘッドライトを存分に目立たせたデザインです。
サイドから見ても、『250 DUKE』はオレンジのフレームやシート後方部分は鋭さを感じますが、『スヴァルトピレン250』はシート後方の形やフレームの角も柔らかさを残した形になっています。
2台の足つき性を確認してみる!
それでは、足つき性を比べてみましょう。シート高は『250 DUKE』=800mm、『スヴァルトピレン250』=820mmです。
車両重量は『250 DUKE』=165kg、『スヴァルトピレン250』=154kgで、『スヴァルトピレン250』の方が軽いのです。私(=身長160cm)が跨った時の足つき性は断然『250 DUKE』の方が良かったです。
『250 DUKE』は前モデルよりもシート高を低くすることで、私が跨ると両つま先の指で地面をしっかり支えることができました。『スヴァルトピレン250』は、車体をスリムにすることで820mmという数字から予想していたよりも両方のつま先でしっかり車体を支えることができました。それぞれ足つき性に工夫を凝らしている印象がありました。
これまで、外国車は国産車よりも足つきがあまり良くないイメージを持っていました。しかし実際に跨ってみると、2台とも小柄なライダーでも足つきや取り回しに気を遣ってくれている設計なんだな、と思いました。
同じエンジンでもエンジン音が違う
続いて、エンジン音を比べてみましょう。エンジンが同じと分かっていても、それぞれの車体から聞こえた音は全く違うように聴こえました。
『250 DUKE』は低く爆発力を感じるようなアグレッシブな音に対して、『スヴァルトピレン250』は同じ低さの音にも柔らかさを感じるマイルドで、伸びがいいエンジン音でした。同じ材料(エンジン)を使っていても調理の仕方が変わると出来上がる音も変わって聴こえるような感覚です。
ライディングポジションで乗り味も変わる!
いよいよ、発進です!走り出しはどちらも緩やかで、回転数を上げてメーターパネルの上にあるシフトアップを支持する赤いランプが光るタイミングで高音が混じるのが2台とも感じました。この高音への混ざり具合は同じエンジンを使っているんだな、という共通点を感じることができます。
乗っているポジションは同じネイキッドバイクでも姿勢の違いを感じました。『250 DUKE』の方がやや前傾気味、『スヴァルトピレン250』は上半身が少し直立気味の姿勢でいられるのです。私はネイキッドバイクに乗るなら、体が前のめりにならない疲れにくい姿勢であることを求めがち。
なので、『スヴァルトピレン250』の方が運転ポジションは個人的に心地よく感じました。また、運転中に感じた共通ポイントは2台とも車体がスリムなのでニーグリップしやすいことです。コーナリング時は車体を傾けて曲がるために下半身を中心に車体を操作するので、その瞬間は特にニーグリップのしやすさを確認できました。
※ ※ ※
気になるお値段です。『250 DUKE』=68万9000円(税込)、『スヴァルトピレン250』=71万円(税込)で、同じエンジンということもありそこまで大きな差はありません。また、どちらも外国車で同じ排気量クラスの国産車よりもやや金額は高めですが、手が届かない金額ではないと思います。
いかがでしたか? 同じエンジン、フレームだから見た目以外は基本的に同じだろうと思う方もいるかもしれませんが、実際に走ってみると色んな発見があります。違いを探していくという行為も、よりバイクを感じようとするので面白い体験になるかもしれません。気になる方はぜひ乗り比べてみてはいかがでしょうか。
それでは、また次の月曜日にお会いしましょう!
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