現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 理事長はモリゾウ氏! S耐を運営するSTOが“未来”に向けSTMOへ改組。より一層ワクワクするレースへの発展を目指す

ここから本文です

理事長はモリゾウ氏! S耐を運営するSTOが“未来”に向けSTMOへ改組。より一層ワクワクするレースへの発展を目指す

掲載 1
理事長はモリゾウ氏! S耐を運営するSTOが“未来”に向けSTMOへ改組。より一層ワクワクするレースへの発展を目指す

4月20日、「ENEOSスーパー耐久シリーズ2024 Empowered by BRIDGESTONE(S耐)」を主催するスーパー耐久機構(STO)は、宮城県のスポーツランド菅生で行われた開幕戦において、STOの事業を新法人である「一般社団法人 スーパー耐久未来機構(STMO)」へと継承することを発表した。

ここ数年大きな盛り上がりを見せるS耐だが、主催者であるSTOは1991年に創設され、当初から参加型モータースポーツの普及に努めてきた。初年度は60台の台数でレースがスタートし、その後1995年の阪神淡路大震災や2008年のリーマンショック、2011年の東日本大震災などでエントラントの数が減少するなど、これまで多くの困難に直面してきた。

国産メーカーが握手をしながらガチバトル!? 知っておきたい富士24hレースの面白さ

さらに2013年には、開幕直前にSTOの創設者である桑山充氏が他界。運営そのものが危ぶまれた時期もあったが、桑山充氏の妻の桑山晴美氏(以下桑山氏)が充氏の想いを引き継ぎ、年々参加者の数も拡大してきた。

2021年からは、技術開発の場として「ST-Q」クラスが新設され、自動車メーカーや部品メーカーの参入が相次ぎ、メーカーが手を取り合いながらレースという“走る実験室”で次世代技術の開発に勤しんでいる。

そのような背景の中桑山氏は、S耐の価値を将来に渡って高めていくために、STOの体制変更を決断。S耐最大の理解者の一人であるモリゾウこと豊田章男氏に相談し、新法人としてSTMOの設立となった。

モリゾウ氏は会見の中で、「略称は、STOに未来の“M”を入れてSTMOとした。一緒に日本の自動車産業を盛り上げていく、そしてモータースポーツ業界の明るく楽しい未来を作っていきたい。この“M”には、自動車産業にとって、こんなにも素晴らしい場を作ってくださった創始者“ミツルさん”へのリスペクトの気持ちも込めた」と熱く語った。

STMOでは、いま以上に社会課題の解決に取り組んでいけるよう一般社団法人という形態とし、理事長にはモリゾウ氏が就任。桑山氏は副理事長として引き続きS耐の運営に携わり、加藤俊行氏(元デンソー副社長)が専務理事・事務局長としてバックアップしていくという。

また、トヨタやデンソーのほかにも、ENEOS、ブリヂストン、三井住友海上保険、東京海上日動火災保険、小倉クラッチ、SUBARU、マツダ、アイシンが賛同し、拠出メンバーとして自動車業界全体でモータースポーツの発展を目指す運営形態とした。

モリゾウ氏は会見の中で、S耐を参加者全員で作り上げていく「参加型の“割り勘”レース」と表現。S耐を旅館に準え、自身を”総支配人”、桑山氏が“女将”、加藤氏が“支配人”とし、現場の仕事は桑山氏と加藤氏を中心に行い、自身が責任をとる形にするという。

その上でモリゾウ氏は、S耐には“村祭り”のような楽しさがあるとし、「未来に向けてアジアから世界へと通じる道を作っていきたい」と熱く語る。

一方、これまで運営に奔走してきた桑山氏はS耐の今後に関し、まだ具体的には何も決まっていなく、これから色々と検討をすると前置きした上で、「新しいことを行って、(ファンやドライバーやエントラントを含めた)参加者全員がワクワクする仕組みを作っていけたら」と話してくれた。

また加藤氏は、「S耐は参加型レースで、皆んなが楽しいな、やりがいあるなと思ってもらえるような、もっと良いレースを作るのが一番。それにプラスして、未来事業として、モータースポーツを基軸に社会課題の解決にも繋がるような活動をしていく。カーボンニュートラルの拡大や、地方創生、人材育成といった“未来事業”を拡大していきたい」と述べた。

STMOは5月末までに事業継承を完了し、6月から新体制へと移行する。ますますの盛り上がりを見せるS耐の未来が、より一層面白くなりそうだ。

文:carview! 編集部
【キャンペーン】第2・4金土日は7円/L引き!ガソリン・軽油をお得に給油!(要マイカー登録&特定情報の入力)

こんな記事も読まれています

「やっぱトヨタはすげぇよ…」新型スーパーカー『GR GT』発表にSNSは興奮の渦!「V8ツインターボはあつい!」「会長は国宝」など絶賛
「やっぱトヨタはすげぇよ…」新型スーパーカー『GR GT』発表にSNSは興奮の渦!「V8ツインターボはあつい!」「会長は国宝」など絶賛
レスポンス
クルマの鼻先を黒く覆う「ノーズブラ」ってなに? アメリカらしさの演出に欠かせないアイテムの正体とは
クルマの鼻先を黒く覆う「ノーズブラ」ってなに? アメリカらしさの演出に欠かせないアイテムの正体とは
WEB CARTOP
大切なファンを待たせたので900万円。アストンマーティン、アロンソ&ストロールのイベント欠席で多額の罰金。誠意のサイン入りキャップ配布へ
大切なファンを待たせたので900万円。アストンマーティン、アロンソ&ストロールのイベント欠席で多額の罰金。誠意のサイン入りキャップ配布へ
motorsport.com 日本版
新型イプシロンもちゃんとランチアであった話【日本版編集長コラム#59】
新型イプシロンもちゃんとランチアであった話【日本版編集長コラム#59】
AUTOCAR JAPAN
「おい信じられるか? ここ全部“海”だったんだぜ…?」 高速道路の“ナゾの橋”の下で“遺構”を発見! 周りは千葉の住宅街!?
「おい信じられるか? ここ全部“海”だったんだぜ…?」 高速道路の“ナゾの橋”の下で“遺構”を発見! 周りは千葉の住宅街!?
乗りものニュース
モリタ「未来の消防防災アイデアコンテスト2026」開催 全国の小中高生から作品募集
モリタ「未来の消防防災アイデアコンテスト2026」開催 全国の小中高生から作品募集
レスポンス
ヤマハの“万能スポーツバイク”「YZF-R7」の2026年モデルが登場 何が変わった? ネットでは「実質フルモデルチェンジ!」といった声も
ヤマハの“万能スポーツバイク”「YZF-R7」の2026年モデルが登場 何が変わった? ネットでは「実質フルモデルチェンジ!」といった声も
VAGUE
ルーキーが宙を舞うクラッシュで驚愕の幕開け。フォーミュラEシーズン12初戦は元王者デニスがポール・トゥ・ウイン
ルーキーが宙を舞うクラッシュで驚愕の幕開け。フォーミュラEシーズン12初戦は元王者デニスがポール・トゥ・ウイン
AUTOSPORT web
エンジン関連部品の交換修復を経て予選へ。チームプレーで僚友の“勝負を決めた”アタックを実現【角田裕毅F1第24戦展望】
エンジン関連部品の交換修復を経て予選へ。チームプレーで僚友の“勝負を決めた”アタックを実現【角田裕毅F1第24戦展望】
AUTOSPORT web
小型車サイズで日常使いもOK!日産「キャラバン」“標準ボディ”で夫婦旅が快適にできるキャンパー『ZERO』登場
小型車サイズで日常使いもOK!日産「キャラバン」“標準ボディ”で夫婦旅が快適にできるキャンパー『ZERO』登場
Auto Messe Web
最近の豪雨災害は「都市部」こそが危険地帯!? 都市型水害から自身とクルマを守る方法と教訓
最近の豪雨災害は「都市部」こそが危険地帯!? 都市型水害から自身とクルマを守る方法と教訓
ベストカーWeb
【写真蔵】日本発売が待たれる、マツダのミッドサイズSUV「CX-5」
【写真蔵】日本発売が待たれる、マツダのミッドサイズSUV「CX-5」
Webモーターマガジン
フェルスタッペン、ポール獲得の鍵は”プレッシャー対応力”「僕はそういう部分を楽しんでいる」角田のサポートにも感謝
フェルスタッペン、ポール獲得の鍵は”プレッシャー対応力”「僕はそういう部分を楽しんでいる」角田のサポートにも感謝
motorsport.com 日本版
こんなの見たことない… 不思議な姿で保管されるクラシックカー 20選(後編) ジャンクヤード探訪記
こんなの見たことない… 不思議な姿で保管されるクラシックカー 20選(後編) ジャンクヤード探訪記
AUTOCAR JAPAN
プラレールで「ヤシマ作戦」発売!? “超巨大物の鉄道輸送”ヱヴァの名場面 いったいどう再現!?
プラレールで「ヤシマ作戦」発売!? “超巨大物の鉄道輸送”ヱヴァの名場面 いったいどう再現!?
乗りものニュース
『ランエボIV』を18分の1ダイキャストミニカーで精巧再現、開閉機構付きで発売
『ランエボIV』を18分の1ダイキャストミニカーで精巧再現、開閉機構付きで発売
レスポンス
こんなの見たことない… 不思議な姿で保管されるクラシックカー 20選(前編) ジャンクヤード探訪記
こんなの見たことない… 不思議な姿で保管されるクラシックカー 20選(前編) ジャンクヤード探訪記
AUTOCAR JAPAN
「できることはやった。明日は勝つのが目標」ランド・ノリス、予選2番手から初タイトルに向けて発進|F1アブダビGP
「できることはやった。明日は勝つのが目標」ランド・ノリス、予選2番手から初タイトルに向けて発進|F1アブダビGP
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

1件
  • 葛葉恭次
    現場の仕事は桑山氏と加藤氏を中心に行い、自身が責任をとる形にするという。

    セキニン?

    ワァオ!ニポンジンオトクイノ“ハラキリ”デェ〜ス☆
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村