現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > WRC2022第4戦ラリー・ポルトガルの前夜祭で「日本の貢献」を実感!!

ここから本文です

WRC2022第4戦ラリー・ポルトガルの前夜祭で「日本の貢献」を実感!!

掲載 2
WRC2022第4戦ラリー・ポルトガルの前夜祭で「日本の貢献」を実感!!

 今週末(2022年5月19日(木)~22日(日))に開催されるWRC2022第4戦ラリー・ポルトガル。WRC伝統のグラベル(未舗装路)ラリーであり、日本のトヨタは今シーズン3勝目を目指すことになる。そんな注目のラリーのガラディナー(特別な夜に開催する豪華なパーティ)に、なんと国沢光宏氏が招待されたとのこと。すばらしい。そしてなぜ??

文/国沢光宏
写真/国沢光宏、TOYOTA

WRC2022第4戦ラリー・ポルトガルの前夜祭で「日本の貢献」を実感!!

■とんでもない席に案内されました…

 WRCポルトガルへ行くべく準備をしていたら、WRCの主催者から連絡あり「水曜日に来られませんか? WRC50周年記念のガラディナーを行います」。こんな信じられないほど嬉しい話を断るラリー好きは世界中探してもいないです。水曜日の夕方に到着する予定だったのだけれど、万一飛行機が遅れたら間に合わない。そんなことになったら死ぬまで後悔する。予定を1日前倒ししました。

写真は昨年(2021年)のラリー・ポルトガル。伝統のグラベルラリーで、このシーズンはトヨタのエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(ヤリスWRC 33号車)がこのシーズンの初優勝を飾った

 ディナー開始の1時間くらい前に到着すると、あらま! アウディ・クワトロの横にワルター・ロールさんとサインツ先生が! 最初から気分はレッドゾーンでございます。カクテル会場に入るや、もはやWRCの歴史といってよい! 本物のアリ・バタネンさんやマーカス・グロンホルムさん! サインツ先生のコ・ドラだったルイス・モヤさんも。完全なお上りさん状態です!

伝説のドライバーがあちこちに。写真右はアリ・バタネン氏

 ディナーが始まり指定された席に行くと驚くべきことに最前列センターテーブルの右隣ときた! センタ-テーブルはFIAのお歴々で中央席は新しいFIA会長! これまたFIAの要職にあるミシェル・ムートンさんとコ・ドライバーのファブリツィア・ポンスさん。「チュリニ峠」とネーミングされていた私のテーブルも凄かった! サインツ先生にGRのラトバラ監督、GRの春名さん。

大変な席に座ることになった国沢氏。すぐ奥でヤリ=マティ・ラトバラ監督とカルロス・サインツ氏が談笑しています…

 そして50周年ガラディナーの司会役であるモヤさん、イゾルデ・ホルデリートさん等々。モヤさん7年前のWRCポルトガルで4日間フルアテンドして頂いたことがあります。ホルデリートさんも2015年にMIRAIでWRCドイツを走った時からの知り合い。サインツ先生、トヨタとスバルに乗っていた時、何度かインタビューしました。サインツ先生はまったくく覚えてないでしょうけど(笑)。

 本来ならモリゾウさんや福井敏雄さんなどが座る席です。なんで私が、と思うけれど、WRCジャパン再開催までの動きに最初から微力ながら関わってきた。10年たったらベストカーに書こうと思っているほど面白い話です(悪い事象は皆無)。そのあたりの事情をWRCの主催者はわかってくれているのかもしれません。MIRAIで日本人初のファーストカースタートもそんな流れ。

 もっと言えばすべて日本のWRCの歴史に掛かってくる。1970年代から多くの日本企業がWRCにチャレンジし、1990年代に入るやトヨタとスバル、三菱自動車が大暴れする。TTE副社長の福井さんやSTIを立ち上げた久世隆一郎さん、三菱自動車の木全巌さんなど、輝いてました。御三方には大変よくしていただき、デビッド・リチャーズ操縦のヘリコプターに何度か乗せてもらったほど。

 つまり私を評価しての厚遇ではなく、日本のWRCファンの存在を受けてのこと。WRCにおける日本の存在感って、日本のWRCファンが考えているより大きい。あまり強い主張はしない日本という国ながら、前述のとおり1970年代から参戦を開始。黄金期を経て、今でも旭化成やフォーラムエイトがWRCのスポンサーをしている。トヨタの存在感だって非常に大きくなってきた。

 たまたまこの日にポルトガルに居る日本人が私だけだった、ということでしょう(笑)。

■ラリージャパン(2022年11/10~13)はさらに盛り上がるはず!

 長い長い前置きになったけれど、50周年ガラディナー、4時間があっと言う間でしたね。

 ディナーのスタートは現役ドライバーであるローブ、オジエという2人のセバスチャンとオイット・タナックの挨拶に始まり、バタネン、ロール、ムートン、ポンスさんのラリー話。バックに流れる映像は当時のもの。

 さらに、豊田章男さんをFIA評議委員に招くなど、就任以来新しい動きを見せているFIA会長が登壇。なかなかの話し上手で盛り上げます。

 続いてレジェンドのデビッド・リチャーズ(まだまだダンディです!)で一盛り上がり。私世代のWRC好きからすれば、すべて身を乗り出しての見聞き。字幕を付けて紹介したいくらい興味深い内容でした。トークショーの合間はテーブルを超えての大騒ぎ。

 ちなみに毎年最終戦が終わったその日か翌日にシーズンのガラディナーを開催地で行う。今年の最終戦は日本! ガラディナーの開催地ワクに出席したい人もたっくさん出てくるに違いない。主催者は招待者選びの調整に大汗をかくだろう。私は外野からどんな人が出席するかワクワクしながら見守りたい。

 さ~て! 明日の夜からWRCポルトガルが始まります!

こんな記事も読まれています

「し」はイメージ悪い? 車のナンバープレートで使われない「ひらがな」がある理由とは
「し」はイメージ悪い? 車のナンバープレートで使われない「ひらがな」がある理由とは
乗りものニュース
まもなく日本上陸! 650馬力のAWD高性能スポーツモデル 新型「アイオニック5 N」ってどんなクルマ?
まもなく日本上陸! 650馬力のAWD高性能スポーツモデル 新型「アイオニック5 N」ってどんなクルマ?
VAGUE
マイアミ勝利で疑い払拭! ノリス「自分が勝つ瞬間が来ることを心配したことはなかった」
マイアミ勝利で疑い払拭! ノリス「自分が勝つ瞬間が来ることを心配したことはなかった」
motorsport.com 日本版
零戦スタイルをまとったスカイライン! 地上の戦闘機には鹿児島育ちのオーナーの平和への願いが込められていた!! 【大阪オートメッセ2024】
零戦スタイルをまとったスカイライン! 地上の戦闘機には鹿児島育ちのオーナーの平和への願いが込められていた!! 【大阪オートメッセ2024】
WEB CARTOP
ノリスが悲願のF1初優勝「『ランド・ノーウイン』と呼んでいた人たちが間違っていたと、ついに証明できた」F1第6戦
ノリスが悲願のF1初優勝「『ランド・ノーウイン』と呼んでいた人たちが間違っていたと、ついに証明できた」F1第6戦
AUTOSPORT web
ボルボXC40が仕様変更。特別限定車として「プラスB3セレクション」も発売
ボルボXC40が仕様変更。特別限定車として「プラスB3セレクション」も発売
カー・アンド・ドライバー
出場停止近づくマグヌッセン、僅か5戦でペナルティポイント10加算「コメントしない方がいいかな」
出場停止近づくマグヌッセン、僅か5戦でペナルティポイント10加算「コメントしない方がいいかな」
motorsport.com 日本版
ついにグリルが光る!BMW『iX』初の大幅改良へ、パワーも飛距離も大刷新
ついにグリルが光る!BMW『iX』初の大幅改良へ、パワーも飛距離も大刷新
レスポンス
【ブレイズ】警察署主催の「電動キックボードの外観を有する車両の実車講習会」に体験車両を提供
【ブレイズ】警察署主催の「電動キックボードの外観を有する車両の実車講習会」に体験車両を提供
バイクブロス
スカイラインの意欲作!! GT-Rじゃないけど超魅力的な[スカイラインRS]誕生の理由が衝撃的だった
スカイラインの意欲作!! GT-Rじゃないけど超魅力的な[スカイラインRS]誕生の理由が衝撃的だった
ベストカーWeb
【読み物】実はこんなにある! 魅力的な日本メーカーの海外仕様SUV&ピックアップ【パート1】
【読み物】実はこんなにある! 魅力的な日本メーカーの海外仕様SUV&ピックアップ【パート1】
Webモーターマガジン
レッドブルのホーナー代表「ペレスがフェルスタッペンと追突しなくてラッキーだった」|F1マイアミGP
レッドブルのホーナー代表「ペレスがフェルスタッペンと追突しなくてラッキーだった」|F1マイアミGP
motorsport.com 日本版
ついにGクラスにも完全電動化モデルが登場! メルセデス・ベンツ「G 580 with EQ テクノロジー」で高級オフローダー界に殴り込み
ついにGクラスにも完全電動化モデルが登場! メルセデス・ベンツ「G 580 with EQ テクノロジー」で高級オフローダー界に殴り込み
THE EV TIMES
3号車Niterra、富士3時間で&圧勝も実はタイヤタイヤマネジメントに苦戦「まず昨年のパフォーマンスに追いつかないと」
3号車Niterra、富士3時間で&圧勝も実はタイヤタイヤマネジメントに苦戦「まず昨年のパフォーマンスに追いつかないと」
motorsport.com 日本版
メーカーと販売店が野球で対決、トヨタ自動車 VS 茨城トヨペット 5月27日
メーカーと販売店が野球で対決、トヨタ自動車 VS 茨城トヨペット 5月27日
レスポンス
ポルシェ、新しい車両機能のキャリブレーション用AIエージェント開発
ポルシェ、新しい車両機能のキャリブレーション用AIエージェント開発
LE VOLANT CARSMEET WEB
高速の陸橋越えたら「え、終わり!?」32年ぶり解消!埼玉の“不思議な道路”なぜいま全線開通? やっぱり不思議な風景
高速の陸橋越えたら「え、終わり!?」32年ぶり解消!埼玉の“不思議な道路”なぜいま全線開通? やっぱり不思議な風景
乗りものニュース
アウトドアスパイス「ほりにし」がミニチュアチャームになってガシャポン(R)に登場!
アウトドアスパイス「ほりにし」がミニチュアチャームになってガシャポン(R)に登場!
バイクブロス

みんなのコメント

2件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

726.1861.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

65.1569.0万円

中古車を検索
MIRAIの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

726.1861.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

65.1569.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村