現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 1本と2本のリアサスペンションの違い!? 性能にも大きな差があるのか?

ここから本文です

1本と2本のリアサスペンションの違い!? 性能にも大きな差があるのか?

掲載 17
1本と2本のリアサスペンションの違い!? 性能にも大きな差があるのか?

見た目だけでなく性能にも大きな差が!? モノショックとツインショックの違いとは

 バイクに乗る楽しさや快適さは、エンジンのパワーやデザインだけでなく、サスペンションの性能によっても大きく左右されます。特に後輪のサスペンションは、走行中の安定性や快適性に直結する重要な要素です。

【画像】モノショックとツインショックの違いについて画像で見る(10枚)

 バイクを選ぶ際に「モノショック」と「ツインショック」という言葉を耳にすることがあるかもしれません。これらは、バイクの後輪に装着されるサスペンションの種類を指し、それぞれに異なる特性を持っています。

 モノショックはサスペンションが1本のみで中央に配置されるタイプで、現代のスポーツバイクや高性能バイクで多く見られます。一方、ツインショックはサスペンションが2本あり、左右に配置されるタイプで、クラシックバイクや一部のクルーザーで採用されています。

 これらのサスペンションは見た目や走行性能、整備性などに違いがあり、ライダーの好みや用途に応じた選択が求められます。

 では、モノショックとツインショックは具体的にどのように違うのでしょうか?

 モノショックの最大の特徴は、そのシンプルで現代的な見た目です。サスペンションが1本だけなので、後輪周りがすっきりとしているように見えます。

 特にスポーツバイクでは、このシンプルなデザインがバイク全体のシャープな印象を強調し、アグレッシブなスタイルを際立たせます。ただし、こうしたデザインがバイク全体の現代的な印象を与えるため、クラシックなスタイルのバイクにおいては使用されにくい傾向があります。

 一方、ツインショックは、左右対称に配置された2本のサスペンションが特徴であり、モノショックとは反対にクラシカルな印象を与えます。もちろん、モノショックとツインショックの違いは見た目だけにとどまりません。

 モノショックは、その設計上、より高度な走行性能を提供するとされています。モノショックシステムは、サスペンションの力をバイクのフレーム全体に均等に分散させることができるため、安定性とグリップ力が向上します。

 また、モノショックはリンクシステムを使用していることが多く、これによりサスペンションの動きの幅が広がるため様々な路面状況に対応することが可能です。

 このため、モノショックは特に高速走行やスポーツライディングにおいて優れた性能を発揮します。また、オフロードバイクでも、モノショックは優れたサスペンションストロークを提供し、デコボコした地形での走行にも対応します。

 ただし、こうした走行性能の向上にはコストがかかることが多く、モノショックを採用したバイクは一般的に高価格帯になります。

 また、モノショックは、構造的に整備がやや難しいとされています。サスペンションがフレームの内部に配置されることが多く、アクセスするためには多くのパーツを取り外す必要があります。

 一方、ツインショックはシンプルかつ耐久性のある設計が特徴です。性能面ではものショックに劣りますが、ツインショックは構造が単純であるため、故障が少なく信頼性が高いという利点もあります。そのため、クラシックバイクやカフェレーサーなど、走行性能よりも見た目や快適性を重視するバイクに採用されることが多いです。

 ツインショックは、構造がシンプルで整備が容易な点が大きな利点です。サスペンションが外側に露出しているため、メンテナンスや交換が比較的簡単に行えます。また、ツインショックは汎用性が高く、さまざまなカスタムパーツが市場に出回っているため、チューニングやカスタマイズも容易です。

※ ※ ※

 このように、バイクのリアサスは種類によって見た目、整備性などが異なります。自分のバイクについているサスペンションはどちらのタイプか、確認してみるとバイクに対する理解が深まるかもしれません。

関連タグ

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

ホンダ「0シリーズ」SUVが来月初公開へ 米CES 2025でプロトタイプ2車種を出展
ホンダ「0シリーズ」SUVが来月初公開へ 米CES 2025でプロトタイプ2車種を出展
AUTOCAR JAPAN
大人好みに進化したアウトランダーPHEV【九島辰也】
大人好みに進化したアウトランダーPHEV【九島辰也】
グーネット
“トヨタのなかでトップレベルで戦えるドライバー”平川亮のF1テストは「コースをはみ出すことすらなかった」と中嶋TGR-E副会長が評価
“トヨタのなかでトップレベルで戦えるドライバー”平川亮のF1テストは「コースをはみ出すことすらなかった」と中嶋TGR-E副会長が評価
AUTOSPORT web
2025年始動、世界初の水素燃料ワンメイク競技『エクストリームH』がFIAのワールドカップ格式を取得へ
2025年始動、世界初の水素燃料ワンメイク競技『エクストリームH』がFIAのワールドカップ格式を取得へ
AUTOSPORT web
【ドイツ】プリウス顔な新型「ハイパークーペ」がスゴイ! 5リッター「V8」搭載のナラン・オートモーティブの新モデルとは
【ドイツ】プリウス顔な新型「ハイパークーペ」がスゴイ! 5リッター「V8」搭載のナラン・オートモーティブの新モデルとは
くるまのニュース
上海汽車傘下のMG、「半固体電池」搭載EVを2025年発売 コスパ強調
上海汽車傘下のMG、「半固体電池」搭載EVを2025年発売 コスパ強調
AUTOCAR JAPAN
国産最高級ミニバン『アルファード』『ヴェルファイア』に初のPHEVが登場。1065万円から
国産最高級ミニバン『アルファード』『ヴェルファイア』に初のPHEVが登場。1065万円から
AUTOSPORT web
新SUV時代に挑むトヨタ、ミツビシ、シボレーの全15チームに対し異例の“ドラフト制”で布陣が確定/SCB
新SUV時代に挑むトヨタ、ミツビシ、シボレーの全15チームに対し異例の“ドラフト制”で布陣が確定/SCB
AUTOSPORT web
日本の道路事情にピッタンコ!? 旧型「ミニ」生産終了から四半世紀 なぜ高値安定なのか?
日本の道路事情にピッタンコ!? 旧型「ミニ」生産終了から四半世紀 なぜ高値安定なのか?
乗りものニュース
【メキシコ】日産の新型「キックス」が人気スギ!? 8年ぶり全面刷新で“大胆顔”に!全長4.3m級ボディ&「クラス超え上質内装」の「小さな高級車」が売れてる
【メキシコ】日産の新型「キックス」が人気スギ!? 8年ぶり全面刷新で“大胆顔”に!全長4.3m級ボディ&「クラス超え上質内装」の「小さな高級車」が売れてる
くるまのニュース
ホンダが大型スクーターの「X-ADV」をアップデート! 新型ヘッドライトや先進装備の採用で「カッコよさ&快適性」が大幅アップ
ホンダが大型スクーターの「X-ADV」をアップデート! 新型ヘッドライトや先進装備の採用で「カッコよさ&快適性」が大幅アップ
VAGUE
輪留めは物理的なブレーキであると共に気もちのブレーキとしても重要! 輪留めがプロドライバーの意識を高めていた
輪留めは物理的なブレーキであると共に気もちのブレーキとしても重要! 輪留めがプロドライバーの意識を高めていた
WEB CARTOP
グーマガ 今週のダイジェスト【12/14~12/20】池田直渡氏、吼える!
グーマガ 今週のダイジェスト【12/14~12/20】池田直渡氏、吼える!
グーネット
[DSP大全]「イコライザー」をプロ並みに使いこなすスペシャル・テクを紹介!
[DSP大全]「イコライザー」をプロ並みに使いこなすスペシャル・テクを紹介!
レスポンス
ホンダウエルカムプラザ青山が本社ビル建て替えのため2025年3月31日で休館。最後のイベントを開催へ
ホンダウエルカムプラザ青山が本社ビル建て替えのため2025年3月31日で休館。最後のイベントを開催へ
AUTOSPORT web
F1タイヤの34%が未使用で”ムダ”に。ピレリのデータから浮き彫りになる対策の必要性
F1タイヤの34%が未使用で”ムダ”に。ピレリのデータから浮き彫りになる対策の必要性
motorsport.com 日本版
どうして隣の車にビタ付きで走るの…? 謎の「トナラー運転」の行動心理を交通心理士がズバリ解説
どうして隣の車にビタ付きで走るの…? 謎の「トナラー運転」の行動心理を交通心理士がズバリ解説
乗りものニュース
レクサスの“小さな高級車”「LBX」がスゴい! 全長4.2mの小型ボディに“クラス超え”高級インテリア採用! どんなモデル?
レクサスの“小さな高級車”「LBX」がスゴい! 全長4.2mの小型ボディに“クラス超え”高級インテリア採用! どんなモデル?
くるまのニュース

みんなのコメント

17件
  • DMP81Z_DW7
    以前トライアルをやっていたときにツインショックからモノショックのバイクに乗り換えたとき、まるで自分の腕が上がったかのように走り易くなりました。特にステアケースの乗り越えは驚きの差でした。
    これ以後トライアルから離れても特に意識したわけでないですが、モノショックのモデルを乗り継いでいます。
    あと、実用的にはモノショックは洗車と掃除が少しだけ楽な気がします。
  • ind********
    ヤマハが初めてモノクロスサスペンションを採用した頃は、まだリンクが使われていませんでした。
    リンク式のモノクロスやプロリンクは、ダンパー自体のストロークより可動ストロークを大きくとれるメリットと、リンクを使う事で、特に初動がホンダ的に言えば「プログレッシブ」、一般的には「バリアブル」な動きを実現できます。
    初動ではダンパー自体は、小さなストロークしかしてませんが、スイングアームは路面にしなやかに追従してくれますので、ライダーにとっては、オンでもオフでもかなり快適に感じます。
    リンク式モノサスから二本サスに乗り換えると、荒れた路面でのキックバックが全然違うと感じると思います。
    ただ、ネイキッドバイクやオールドファッションのバイクには、2本サスが似合いますよね。
    性能だけではない世界があると思います。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村